前職を「労働条件が違う」という退職理由は面接でどう伝える?
まず一貫した志望動機を用意した上で「退職理由」を説明すればOK。
「労働条件が違う」ことで仕事を退職した場合、企業の面接でどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も労働条件について面接で話した経験があります。
労働条件が違うので辞めた…という退職理由は、条件が合わなければすぐに退職する人材という悪いイメージを採用担当者に与えかねません。
そのため、まず一貫した志望動機を用意して、その企業なら定着して長く働けることをしっかり伝えることが肝心です。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験から「労働条件が違う」という退職理由を面接で伝えるコツと例文3選を解説し、併せて一貫性のある志望動機の作成法を紹介します。
「労働条件が違う」という退職理由の人の割合は?
そもそも「労働条件が違う」という理由で退職する人は、どの程度いるのでしょうか。
リクナビNEXTの転職者に対する調査では、本音の退職理由として「労働時間・環境が不満だった」が全体の14%を占め、2位にランクインしています。
この結果から、全体の14%もの人が労働条件に不満を持ち、退職の決断に至っていることがわかります。
私も給与や時間外労働、休日出勤といった労働条件の違いが、転職を考えるきっかけのひとつでした。
・「労働条件が違う」が退職理由の割合:転職者全体の14%で非常に多い。
「労働条件が違う」という退職理由のデメリット
しかし、「労働条件が違う」という退職理由には大きなデメリットも存在します。
「定着性」への疑問
退職理由が労働条件が違う場合、定着性に疑問を持たれるデメリットがあります。
一般企業の採用担当者150名に尋ねたところ、採用で最も心配されるのは早期退職(73%)であり、早期退職があれば責任を感じる(96%)と答えました。
このことから、企業の採用担当者は会社に長く定着しない人材を最も避けたいと考えていることが分かります。
「条件が合わなければすぐに退職する人材」という悪いイメージを持たれることは大きなデメリットなのです。
「企業研究」への疑問
退職理由が労働条件が違うことなら、企業研究に疑問を持たれるデメリットもあります。
採用担当者の中には、労働条件が合わなかった理由が、前職に入社する前の企業研究不足にあったと考える人もいるためです。
この場合、問題は応募者の前職ではなく、応募者自身の行動にあると受け取られるわけです。
私も面接で前職の入社理由を細かく聞かれた経験があります。
「問題解決力」への疑問
退職理由が労働条件が違うことであると、問題解決力に疑問を持たれるデメリットもあります。
労働条件が違ったことに対して自分なりに改善しようとした姿勢が見られないと仕事で生じる問題も解決できない印象を与えるからです。
このため、労働条件に関して自分なりに改善に取り組んだ努力があれば、それを必ず面接で伝えましょう。
私も面接では、常に前向きな退職理由となるように工夫して説明してきました。
・労働条件が違う退職理由のデメリット:定着性、企業研究、問題解決力に疑問を持たれる。
「労働条件が違う」なら一貫した志望動機を用意
「労働条件が違う」ことが退職理由である場合、まず一貫した志望動機を用意し、採用担当者に長く働ける意志をアピールすることが肝心です。
一貫した志望動機があれば、労働条件が違うという退職理由のデメリットを避けつつ、定着性を示せるからです。
こうして採用担当者の信頼を得た上で、労働条件が違うことも退職理由の一つとして伝えれば良いのです。
私もまず一貫した志望動機を作成し、採用担当者の信頼を得ることで複数企業から内定をもらいました。
・「労働条件が違う」ことが退職理由 ⇒ まず一貫した志望動機を用意する。
「労働条件が違う」志望動機のつくり方(※重要)
「労働条件が違う」ことが退職理由である場合の、一貫した志望動機のつくり方を解説します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されていない志望動機は、採用されにくいのです。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者」は採用しないと追加調査で答えました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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「労働条件が違う」を伝える志望動機と面接例文
志望動機をつくる2つの方法で作成した志望動機に、「労働条件が違う」という退職理由を追記した例文3選を紹介します。
「労働条件が違う」ことを伝えるときは、以下のポイントに注意しましょう。
志望動機例文①(※労働条件が違うことが退職理由)
自己分析で判明した強み:状況適応力
私は不動産会社で賃貸仲介営業を担当しております。お客様のご予算や生活の状況に合わせた物件提案に努め、成約に繋げてまいりました。しかし、既存物件のみを扱う現職から、今後のキャリアとしてより柔軟な提案ができる環境で営業力をさらに高めたいと考え、転職を決意いたしました。また、現職では労働条件として契約件数ではなく顧客満足度に応じたインセンティブがあるとされていましたが、実際には件数のみが重視されるようになったために、お客様と長い顧客関係を築くことが難しく感じていることも転職理由のひとつです。
貴社が工務店として自社開発の住宅設備など、細部にまでこだわった住宅開発を通じて、お客様のご要望に応える姿勢に大きな魅力を感じています。
これまでの営業経験を活かし、お客様のご要望や将来計画に合わせた柔軟な住宅プランを提案し、信頼関係を築きながら契約率の向上に貢献し、貴社のさらなる発展に寄与したいと考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職から工務店営業職への転職
志望動機例文②(※労働条件が違うことが退職理由)
自己分析で判明した強み:協調性
私はスポーツ用品店で販売職を務めておりました。スタッフ同士が協力して接客に取り組むことで、お客様が快適に商品を選べる環境づくりを心がけ、店舗の売上に貢献してきました。しかし、接客以外の業務が増えたことで、お客様と向き合う時間が限られるようになり、より接客スキルを高められる環境に挑戦したいと考え、転職を決意いたしました。特に、入社時に説明されていた労働条件とは異なり、接客業務に専念できない在庫管理やレジ作業などが増え、お客様との時間が限られるようになったことが転職理由のひとつです。
貴社ホテルが新しい観光案内サービスの提供や、職員の接遇研修を徹底することでホスピタリティを追求し、顧客満足度の向上に努めていることに感銘を受けました。
私は、他のスタッフと連携しながら互いに接遇スキルを高め合う風土を築き、訪れるお客様一人ひとりに心のこもったおもてなしを提供することで顧客満足度を向上させ、貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※スポーツ用品店販売職からホテリエへの転職
志望動機例文③(※労働条件が違うことが退職理由)
自己分析で判明した強み:サポート力
私は信用金庫で後方事務を担当しております。迅速かつ正確な融資書類の確認や顧客対応を通じて、融資担当者のサポートに努めてまいりました。しかし、後方事務の役割上、直接お客様と接する機会が限られており、今後はお客様の声を直接聞きながら事務スキルをさらに高めていきたいと考え、転職を決意いたしました。また、現職では当初説明された労働条件とは異なり、繁忙期や業務が重なる時期には休暇が取りにくく、残業も常態化していたため、自身の事務スキル向上が難しいと感じたことも転職理由のひとつです。
貴院が医療事務員を含めたチーム医療を推進し、患者様と積極的に関わりながら事務対応を行うことを大切にしていることに、魅力を感じております。
私は現職で培った事務経験を活かし、丁寧かつ正確な受付対応や診療予約の管理に努め、医療スタッフをしっかりと支えることで貴院の診療サービスの向上と発展に貢献したいと考えて応募いたしました。
※信用金庫後方事務職から医療事務職への転職
「労働条件が違う」ことに関する私の転職体験談
私も転職活動の面接で「労働条件が違う」ことについて退職理由として企業の採用担当者に話した経験があります。
当初聞いていた残業時間よりも多かったことや、早朝から出社して業務外の作業までこなしていたことなどを伝えました。
しかし、面接の場でそれらを話したことで、最終的には前職への不満ばかりを述べているように聞こえてしまい、面接官の反応も終始悪かったことを覚えています。
それ以来、労働条件の相違はあくまで転職を考えるきっかけのひとつとして説明し、主な転職理由としては挙げないようにしました。
また、最初から志望動機をしっかりと作り込むことで、まずは採用担当者の信頼を得ることを重視したことが、転職成功につながりました。
皆さんも、まずは採用担当者の信頼を得られる志望動機の作成から始めてみてください。
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まとめ
以上、私の経験から「労働条件が違う」という退職理由を面接で伝えるコツと例文3選、一貫性のある志望動機作成法について解説しました。
・「労働条件が違う」という退職理由の人の割合は、転職者全体の14%で非常に多い。
・「労働条件が違う」という退職理由のデメリットは、定着性、企業研究、問題解決力に疑問を持たれる。
・「労働条件が違う」ことが退職理由である場合、まず一貫性のある志望動機を用意する。
・「労働条件が違う」ことが退職理由である場合、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「労働条件が違う」ことは、転職理由に労働条件が違うことも加える、どのように労働条件が違ったのかを具体的に述べる、労働条件が違うことは転職理由のひとつだと述べることがポイント。
・内定獲得に向けて転職成功テクニックを活用してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。