
転職面接でブランク(空白)期間に「何もしてない」ならどう答える?

志望動機で示す自分の『強み』を磨いていたと伝えるだけで大丈夫です。
転職面接でのブランクの伝え方に悩んでいませんか?実際、私の周りにも「何もしていなかった」と気にしている人がいました。
しかし、本当に「何もしてない」人などいません。企業も、ブランク期間そのものはそれほど気にしない傾向があります。
むしろ、ブランク期間中に志望動機で示す『強み』を磨いていたことをアピールすれば、採用の可能性は高まります。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2,024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、ブランク(空白)の間に「何もしてない」ときの転職面接における回答例文3選と、採用される志望動機の作成法を解説します。
「何もしてない」ブランクがある応募者の印象

「何もしてないブランク期間」がある応募者に抱く印象は? | |
---|---|
大変良い | 4% |
良い | 15% |
どちらでもない | 68% |
悪い | 13% |
ブランク中に「何もしてない」という応募者の印象について、企業の採用担当者にアンケート調査を実施しました。
その結果、「大変良い・良い印象」が19%、「悪い印象」が13%、そして「どちらでもない印象」が最多の68%でした。

「何もしてないブランク期間」があっても、多くの採用担当者は良くも悪くもないと受け止めていることが分かります。
・ブランク中に「何もしてない」応募者の印象:採用担当者の68%が「どちらでもない」と回答。
「何もしてない」ブランクを企業が気にする理由

ブランクに「何もしてない」ことを企業が気にする理由について、解説します。
・「就労意欲やスキル」の低下
・「自己管理能力」への不安感
・「キャリアの一貫性」の懸念
「就労意欲やスキル」の低下
企業は「何もしてない」というブランクが長引くことで、応募者の就労意欲やスキルの低下を懸念します。
特に、数カ月以上のブランクがあると、生活リズムが崩れ、就労意欲そのものが薄れていると判断されることがあります。
また、専門職や技術職では、ブランクによって最新の知識やスキルに遅れが生じていると見られることもあるでしょう。

このため、ブランクがあっても「仕事に対する意識は持ち続けていた」ことを面接で伝えることが大切です。
「自己管理能力」への不安感
また、ブランク中に「何もしてない」ことで、応募者の自己管理能力に不安を抱くこともあります。
健康上の理由や家庭の事情によるブランクでも、その間に体調管理や復職準備を行っていたかどうかが大切です。
何もせずに時間が経過した印象を与えると、「この人は自己管理が苦手なのではないか?」と思われかねません。

たとえ正当なブランクでも、何らかの目的を持って過ごしたことを伝えることが必要です。
「キャリアの一貫性」の懸念
さらに、企業は「何もしてない」というブランクが長い応募者に対し、キャリアの一貫性に不安を抱くことがあります。
特に、ブランクを経て異業種や異職種に応募する場合、「なぜこのタイミングで転職するのか?」と疑われやすくなります。
企業は、キャリアが定まっておらず、すぐに離職するような人材を避けたいと考えているからです。

したがって、ブランクがあっても、面接ではキャリアの方向性をしっかり示すことが肝心です。
・企業が「何もしてないブランク期間」を気にする理由:就労意欲やスキルの低下、自己管理能力への不安、キャリアの一貫性の懸念。
「何もしてない」ブランクを回答するときの注意点

次に、転職面接でブランクについて回答する際の注意点を押さえておきましょう。
・「何もしてない」とは答えない
・「ブランク理由」を正直に話す
・「ブランク」を簡潔に説明する
「何もしてない」とは答えない
転職面接でブランクについて答える際は、言うまでもなく「何もしてない」とは答えないでください。
「何もしてない」と感じてしまう気持ちは分かりますが、実際には完全に何もしていない人はいないからです。
多くの企業は、ブランクを一律に悪いものとは見ていません。むしろ、応募者の今後に期待しています。

ブランクは単に仕事としての実績がないだけで、「何もしてない」わけではありません。
「ブランク理由」を正直に話す
また、転職面接ではブランクの理由を正直に話すことを心がけましょう。
ブランクの理由を取り繕ったりごまかしたりしても、面接のプロである採用担当者には見抜かれてしまいます。
「正直に話す」とは、単に「何もしてない」と言うことや、ブランク期間のすべてを話すことではありません。

正直に伝えながらも、ポジティブな印象を与えるよう説明することが大切です。
「ブランク」を簡潔に説明する
さらに、転職面接ではブランクについて簡潔に説明するよう注意しましょう。
ブランクについて長々と話せば、「深刻にとらえすぎている」「結局何もしてない」という印象を与えかねません。
転職面接では、あえて聞かれていないことまで自分から話す必要はありません。

ブランクの話はサラッと終わらせ、気にしていない姿勢を見せましょう。
・「ブランク」を回答する際の注意点:「何もしてない」と答えないこと、理由を正直に話すこと、簡潔に説明すること。
「何もしてない」ブランクがあっても内定は貰える

ブランクそのものを問題視する企業が多くないことは、すでにご理解いただけたと思います。
企業側が重視するのは、就労意欲や自己管理能力、キャリアの一貫性であり、ブランクの有無そのものではないのです。
つまり、ブランクがあっても、これらの不安を払拭できれば内定を得ることはできます。

「何もしてない」と感じている方も、企業の視点に立ち、どのような人材が求められているかを意識しましょう。
・「何もしてない」ブランクがある⇒企業の不安を払拭することで内定を貰える。
「何もしてない」ブランクは志望動機の強みを示す

ブランクに「何もしてない」と感じているなら、志望動機で示す自分の『強み』を磨いていたことをアピールしましょう。
ブランクの間に強みを磨き、その『強み』を活かして働きたい気持ちが高まったと説明すれば、就労意欲や自己管理能力が伝わります。
さらに、志望動機を丁寧に作り込むことで、キャリアの一貫性も示すことができます。

私も、志望動機で自分の『強み』を示すことで、多数の優良企業から内定を獲得してきました。
・「何もしてない」ブランクがある⇒志望動機で示す自分の『強み』を磨いていたとアピール。
「何もしてない」ブランクがある志望動機の作り方(※重要)

ブランクで「何もしてない」と考える方に、自分の『強み』を示すための志望動機の作成法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが自分の『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」ことが追加調査で分かりました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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「何もしてない」ブランクの志望動機と例文3選

志望動機をつくる2つの方法を使って作成した志望動機と、「ブランク」を聞かれた際の面接例文3選を紹介します。

「何もしてない」と感じている方は、以下のポイントに沿って回答してみましょう。
【1】応募企業に合う自分の「強み」を磨いた経験を述べる。
【2】ブランクがあるからこそ「早く働きたいこと」を述べる。
【3】応募企業で自分の「強み」を発揮して活躍したいと述べる。
志望動機と面接例文①(ブランク:何もしてないと感じる方へ)
【自己分析で分かった強み:状況適応力】
私は不動産会社にて賃貸仲介営業を担当しました。お客様のご予算や生活の状況に合わせた物件提案に努め、成約を達成してまいりました。しかし、取り扱う物件が既存の賃貸物件に限られるため、お客様の将来設計により柔軟に対応できる環境で営業力を高めたいと考えるようになりました。より理想に近い環境を慎重に選ぶため、一度退職し、転職活動を進めてまいりました。
貴社は地域に根差した工務店として、自社開発の住宅設備や高品質な建材にこだわり、お客様の理想の住まいを形にする姿勢に強く共感いたしました。
これまでの営業経験を活かし、お客様の将来設計に応じた細やかな住宅提案を行い、信頼関係を築くことで成約率を高め、貴社のさらなる発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※不動産会社営業職から工務店営業職への転職

「ブランク」の間は何をしていましたか?

ブランク期間中は、転職活動と並行して状況適応力を磨くために、知人の家探しを手伝いました。知人の希望条件をヒアリングしながらオンラインで物件情報を収集し、実際に提案を行うことで、住宅営業の伝え方や提案方法について自己学習しました。ブランクの経験があったからこそ、できる限り早く現場でお客様のニーズに応じた住宅提案力を発揮していきたいと考えております。
志望動機と面接例文②(ブランク:何もしてないと感じる方へ)
【自己分析で分かった強み:協調性】
私は旅行代理店でカウンター販売を担当しました。販売チームと協力しながらお客様の旅行プランに合う宿泊施設や観光地の手配を行い、店舗の売上に貢献しました。しかし、前職では個々の販売実績が重視されるため、今後はより顧客満足度を追求できる環境で接客スキルを高めたいと考えるようになりました。自身のキャリアを見つめ直すため、一度前職を離れ、転職活動を進めてまいりました。
貴社ホテルは、徹底した研修を通じて高い接遇レベルを確立し、フロントや客室係が一体となって最高のホスピタリティを提供することを目指していると伺いました。
前職で培った接客経験を活かしながら、スタッフ同士が連携し、高め合える環境で接遇スキルを磨き、滞在満足度とリピート利用率を向上させることで貴社の発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※旅行代理店カウンター販売職からホテルスタッフへの転職

「ブランク」の間は何をしていましたか?

ブランク期間は、転職活動と併せて協調性を活かす仕事について学びを深めました。身近なカフェやコンビニなどでスタッフ同士がどのように連携して仕事を進めているかを意識し、役割分担や顧客対応における声掛け・気配りの様子を観察しました。ブランクの経験があるからこそ、できるだけ早く御社の実務に貢献し、チームワークを発揮しながら質の高い接遇を実践していきたいです。
志望動機と面接例文③(ブランク:何もしてないと感じる方へ)
【自己分析で分かった強み:サポート力】
私は郵便局で後方事務を担当しました。顧客データ管理や資料作成業務を通じて、営業担当者のサポートを行っていました。正確性と迅速な事務処理能力を磨くことができましたが、後方支援だけでなく、直接お客様と接する仕事にも携わりたいと考えるようになりました。自身に適した環境を見極めるため、一度離職し、転職活動を進めてまいりました。
貴院は、職種を越えたチーム医療を推進し、職員全員で患者様のケアに努めることを理念に掲げ、患者満足度の向上に取り組んでいる点に感銘を受けました。
私は前職の事務経験を活かし、正確かつ迅速な受付対応を心がけ、患者様をお待たせしない環境を実現することで、医療スタッフの負担軽減と貴院の患者満足度向上に貢献したいと考え、応募いたしました。
※郵便局後方事務職からクリニック医療事務職への転職

「ブランク」の間は何をしていましたか?

ブランク期間は、転職活動と並んで自身のサポート力を活かせる現場を意識して過ごしました。特に、家族の通院に同行し、受付や診察の流れを学び、患者様の求めに対して医療事務員がどのようにサポートしているかを理解しました。ブランクの経験があるからこそ、できるだけ早く御院において、患者様や医師、看護師をしっかりと支える医療事務員として役立ちたいと考えています。
「何もしてない」ブランクがある知人の体験談

私の周りにも、長期間のブランク(空白期間)があり、「自分は何もしてない…」と悩んでいた知人がいました。
ですが、ブランク期間とはあくまで雇用されていない時間であり、「本当に何もしていなかった」というわけではありません。
企業が見ているのは、「ブランクがあるかどうか」ではなく、「その時間をどう使い、それをどう仕事に活かすか」です。
最近では新卒採用でも、学生時代に何をしてきたか(いわゆるガクチカ)が問われるようになっています。
それと同じように、知人もブランク期間を前向きにとらえ、「空白期間があったからこそ働きたい気持ちが強まった」と企業に伝えました。
その結果、採用担当者に就労意欲や自己管理の姿勢がしっかり伝わり、実際に転職を成功させることができました。
ブランクの間に自分の『強み』を磨き、それを志望動機に反映させた上で面接でアピールすることが内定に繋がります。

「入社後に活かす強みを磨いた時間」として伝えられれば、ブランクがむしろプラスに働くこともあるのです。
転職成功テクニック

ブランクで「何もしてない」という方向けの面接例文に加えて、ホワイト企業入社を叶える転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、ブランク(空白)の間に「何もしてない」ときの転職面接における回答例文3選と採用される志望動機の作成法について解説しました。
・「何もしてない」ブランクがある応募者について、企業採用担当者の68%がどちらでもない(良くも悪くもない)という印象を持つ。
・「何もしてない」ブランクを企業が気にする理由は、就労意欲やスキルの低下、自己管理能力の不安、キャリアの一貫性の懸念があるため。
・「何もしてない」ブランクについて回答する際の注意点は、何もしてないとは答えない、ブランク理由を正直に話す、ブランクを簡潔に説明すること。
・「何もしてない」ブランクがあっても、企業の不安を払拭することで内定を貰える。
・「何もしてない」ブランクがあるなら、志望動機で示す自分の強みを磨いていたことをアピールする。
・「何もしてない」ブランクがある方は、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「何もしてない」ブランクを答える際は、応募企業に合う自分の強みを磨いた経験、ブランクがあるからこそ早く働きたいこと、応募企業で自分の強みを発揮して活躍したいと述べることがポイント。
・転職成功テクニックを駆使してホワイト企業入社を叶えてください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。