
転職の面接で「違う部署を勧められた」ときは何と答えたら良い?

あくまでも志望動機の主張を曲げないことが肝心
転職の面接で「違う部署を勧められた」とき、どう答えれば良いか分からず、焦ることもあるでしょう。私も似たような経験があります。
たとえ違う部署を勧められたとしても、「はい、そうします」と即答してしまうと、一貫性がないと見なされる恐れがあります。
志望動機の主張に沿って、希望する部署で働きたいという意志を示しつつ、勧められた部署も検討する姿勢を見せましょう。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、転職の面接で「違う部署を勧められた」ときの面接例文を解説し、あわせて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「違う部署を勧められた」に関する独自アンケート

転職面接で「違う部署を勧められた」というケースについて、当サイトが行った独自アンケート調査をご紹介します。
「違う部署を勧められた」ときに答える応募者の印象は? | |
---|---|
大変良い | 18% |
良い | 21% |
どちらでもない | 18% |
悪い | 43% |
違う部署を勧めたときに、すぐに答える応募者の印象について、実に43%の採用担当者が『悪い』と回答しました。

違う部署を勧められたからと言って、即座に受け入れない方が良いと言えます。
・「違う部署を勧められた」ときにすぐ答える:採用担当者の43%が「悪い」と回答。
「違う部署を勧められた」のはなぜ?面接官の心理

転職の面接で「違う部署を勧められた」場合、面接官が質問をする理由として以下が考えられます。
・一貫性があるのかを確認したい
・状況適応力があるか確認したい
・本心から違う部署を勧めている
【1】一貫性があるのかを確認したい(※違う部署を勧められた理由)
面接官は、応募者の志望動機に一貫性があるかどうかを確かめる目的で、「違う部署を勧める」ことがあります。
本当にその企業に魅力を感じているのか、あるいは応募内容をしっかり考えて臨んでいるのかを見極めたいのです。

私も面接で違う部署を提案されたことがありますが、志望動機をしっかり作り込んでいたため、自信を持って対応できました。
【2】状況適応力があるか確認したい(※違う部署を勧められた理由)
面接官は、応募者が状況適応力を持っているかを見たいと考え、「違う部署を勧める」場合があります。
会社という組織には常に変化があり、業務内容や人間関係も日々刻々と移り変わるものです。
そうした中で、応募者が新たな環境や役割にうまく適応できるかを確認したいのです。

私も、提案を頭ごなしに否定せず、柔軟に対応することで適応力を示しました。
【3】本心から違う部署を勧めている(※違う部署を勧められた理由)
一方で、面接官が本心から「違う部署」を勧めている場合もあります。
応募者のこれまでの経験やスキルを踏まえて、別の部署のほうがより活躍できると判断しているわけです。
応募者のキャリアのための配慮であるため、提案をバッサリと否定するのは避けましょう。

もし興味がある部署であれば、「検討させていただきたい」と素直に伝えるのが好印象です。
・違う部署を勧められた主な理由:一貫性、状況適応力の確認、本心から勧めている。
「違う部署を勧められた」ときに回答するポイント

面接で「違う部署を勧められた」場合、本心は別として、応募企業に適しているかどうか、熱意や適応力を評価するのが目的です。
そのため、志望動機に沿って、希望部署への意欲は変わらないことを示しつつ、勧められた部署も検討すると答えましょう。
ただし、明確な理由があり違う部署を希望しない場合は、きっぱりと断って問題ありません。

私も面接で違う部署を勧められた際、「検討する」と答えましたが、最終的に内定後の配属は希望通りでした。
・違う部署を勧められた場合:希望部署は変わらないが、違う部署も検討すると答える。
「違う部署を勧められた」ときも志望動機を中心に

転職面接で「違う部署を勧められた」場合でも、志望動機の主張を中心に繰り返し回答すれば良いです。
長時間の中途採用の面接において、回答内容が志望動機からズレてしまうと、面接官の信頼を失う原因になります。
そのため、最初の段階で一貫性のある志望動機を作成しておけば、どんな質問に対してもぶれない回答ができます。

私も一貫性のある志望動機を作り込み、それに沿って質問に答えることで内定を獲得してきました。
・「違う部署を勧められた」⇒一貫した志望動機を中心に答える。
「違う部署を勧められた」ときの志望動機の作り方(※重要)

「違う部署を勧められた」ときにもぶれずに答えるため、一貫した志望動機の作り方を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「違う部署を勧められた」ときの面接回答例文3選

志望動機をつくる2つの方法に沿って書いた志望動機と転職面接で「違う部署を勧められた」ときの面接回答例文3選を紹介します。

回答する際のポイントは以下の通りです。
・勧められたことへの感謝
・希望部署は変わらないこと(※志望動機で示す通り)
・勧められた部署も検討する
志望動機と応答例文①(※違う部署を勧められたとき)
【自己分析で分かった強み:コミュニケーション力】
私は不動産会社において、営業職としてコミュニケーション力を活かし、顧客との信頼関係を築くことで成果を上げました。しかし、提案できる物件には限りがあり、より顧客に多様な選択肢を提供できる環境に挑戦したいと考えて転職を決意しました。
貴社は定期健康診断を行う保険契約者に対する割引制度や、三大疾病プランの基本契約への追加など、積極的に商品開発を図っています。
現職での経験を活かしつつ、貴社の広範な商品ラインナップにおいて、顧客に最適なプランを提案し、信頼関係を築くことで、顧客満足度の向上と貴社の発展に貢献したいと考えて、志望いたしました。
※不動産会社営業職から生命保険会社営業職へ転職

わが社の法人営業部の方が向いている気がします。いかがですか?

ご提案ありがとうございます。しかし、志望動機にあるように、コミュニケーション力を活かして顧客との信頼関係を築きたいという希望は、個人顧客への営業を通して実現できると考えているため、現状としては営業部を希望します。ただし、法人営業にも関心がございますので、積極的に検討させていただきたいと思います。
志望動機と応答例文②(※違う部署を勧められたとき)
【自己分析で分かった強み:人あたり】
私はラグジュアリーブランドの販売職として、人当たりの良さを活かし、最善のサービスを心掛け店舗の売上に貢献してきました。しかし、高級ブランド販売の特性上、一度の購入で顧客との関係が終わってしまうことが多く、より長い付き合いを築ける環境でキャリアアップしたいと考えて転職を決めました。
貴社のディーラーでは、顧客との関係が一期一会ではなく、アフターサービスや整備に重点を置いて、リピート購入率の向上を図っていると伺っています。
私は、貴社において営業部門の業務を徹底的にサポートすることと合わせて、現職で培った接客スキルを活かし、お客様がまた来店したいと思える店舗づくりを目指し、貴社の販売拡大と発展に貢献したいと考えて応募しました。
※ラグジュアリーブランド販売職から自動車ディーラー営業事務職への転職

営業事務ではなく、営業部はいかがですか?

ご提案ありがとうございます。しかし、志望動機でお話ししたように、人当たりの良さを最大限に活かした、来店しやすい店舗の環境づくりは、接客と営業部門のサポートの両立によって実現できると考えているため、営業事務職を希望しています。営業部の仕事内容にも興味はあるので、ご提案いただいた内容についても検討したいと思います。
志望動機と応答例文③(※違う部署を勧められたとき)
【自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)】
私は法律事務所において、事務職を担当しています。迅速性を活かして、法的な書類の作成や手続きを迅速かつ正確に行うことで、弁護士をサポートし、クライアントの信頼を獲得してきました。しかし、特定の業務に専念することが多いため、より幅広い事務処理を担当しスキルアップを図りたいと考えて転職を決意しました。
貴院は予約やレセプト請求のオンライン化にいち早く対応し、医療スタッフの業務効率化と患者サービス向上を図っていると伺いました。
現職で培った迅速性を活かし、患者情報の管理業務や医療スタッフのサポート事務など幅広い業務に従事することでスキルを養い、貴院と地域医療の発展に貢献したいと強く願い、志望致しました。
※法律事務所事務職からクリニック医療事務職への転職

医療事務職ではなく、医療秘書はいかがですか?

ご提案ありがとうございます。現状としては、志望動機と変わらず、医療事務職を希望しています。迅速性を活かした事務処理能力が最も活かせるのは、医療事務職だと考えているからです。しかし、ご提案いただいた医療秘書でも事務処理のスキルアップを図ることはできるとも考えられるので、前向きに検討したいと思います。

このように志望動機を中心に話すことで、面接官に対して説得力と信頼性のある回答ができるようになります。
「違う部署を勧められた」私の転職面接での体験談

私も転職活動の中で、「面接で違う部署を勧められた」経験が何度かあります。
ある企業では営業部への転職を希望していたのですが、面接中に営業企画を提案されたことがありました。
ただ、その時点では営業企画の求人は公開されておらず、不意を突かれたような形で、正直戸惑いました。
私はすぐには承諾せず、「営業企画の具体的な仕事内容」や「なぜ私にそれが向いていると感じたのか」を丁寧に質問しました。
面接官の説明を聞く中で、ある程度は納得できたので、「前向きに検討しますが、現時点での希望は営業部です」とお伝えしました。
おそらく本気で営業企画に異動させようとしていたわけではなく、自社への入社意欲や、志望動機や熱意を見ていたのだと思います。
「違う部署を勧められた」ときに即答してしまうと、志望動機に一貫性がないと見られてしまう可能性があります。

皆さんも面接で違う部署を勧められた際は、面接官の真意をくみ取りつつ、志望動機で示した意志の強さをしっかりと伝えてください。
転職成功テクニック

「違う部署を勧められた」ときの志望動機と面接対策ができたら、ホワイト企業入社に役立つ転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、転職の面接で「違う部署を勧められた」ときの面接例文と採用される志望動機の作成法について解説しました。
・独自アンケート調査では、「違う部署を勧めた際にすぐ答える応募者」に対して、43%の採用担当者が「悪い」と回答。
・「違う部署を勧められた」のは、面接官が応募者に一貫性や状況適応力があるかを確認するため、または本心から違う部署を勧めている場合があると考えられる。
・「違う部署を勧められた」際に回答するポイントは、希望している部署は変わらないことを説明し、勧められた部署についても検討すると伝えること。
・「違う部署を勧められた」際も、志望動機の主張を中心に話すことで、面接官に説得力を持たせることができる。
・「違う部署を勧められた」場合に備えて、自己分析の結果をもとに志望動機を作る方法を実践してください。
・「違う部署を勧められた」際は、勧められたことへの感謝、希望部署は変わらないこと、勧められた部署も検討するという順番で答えるのがポイントです。
・転職成功テクニックを駆使して、ホワイト企業の内定獲得率を高めることに挑戦してみてください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。