「求める人物像と一致」していることを、志望動機に書きたい…。
会社目線の良い視点ですね。志望動機を書く際はキャリア(仕事)に言及しましょう。
「求める人物像と一致」していることが志望動機だけど、具体的な書き方が分からず悩んでいませんか?私もどう書くべきか随分と悩みました。
「求める人物像と一致」していることは大切ですが、それだけでは採用されません。他の応募者も、求める人物像と一致すると考えて応募しているからです。
企業は求める人物像に対して、それを裏付けるあなたのキャリア(仕事)に関する志望動機を求めているのです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職体験をもとに「求める人物像と一致」しているという志望動機の例文を解説し、併せて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「求める人物像と一致」という志望動機の印象
まず、当サイトが採用担当者を対象に行った「求める人物像と一致」という志望動機の印象に関する調査をご紹介します。
「求める人物像と一致」という志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 9% |
良い | 10% |
どちらでもない | 74% |
悪い | 7% |
アンケートの結果、「大変良い」「良い」という回答は19%にとどまり、「悪い」が7%、「どちらでもない」が最多で74%でした。
「求める人物像と一致する」という志望動機だけでは、採用担当者に強い印象を与えるのは難しいようですね。
・「求める人物像と一致する」だけの志望動機では、強い印象を残すことは難しい。
「求める人物像と一致」求人広告のあいまいさ
求人欄で以下のような「求める人物像」について書いてある項目をよく見かけます。
【求める人物像】
■チャレンジ精神旺盛な方
■コミュニケーション力のある方
■明るくて社交性がある方
会社の「求める人物像と一致」しているため、志望動機で書きたいと考えるのは自然なことです。しかし、そもそも企業は募集要項になぜ求める人物像を書くのでしょうか。
・企業はお金をかけて広告を出している
・なるべくたくさんの人材を募集したい
・求めている以上の価値の人材が欲しい
ひとつづつ見ていきましょう。
【1】企業はお金をかけて広告を出している
企業は広告費用をかけて求人広告を出しています。 求人をかける企業は、転職サイトや転職エージェントに多額の経費を投じています。これは、優秀で長く働いてくれる人材を確保したいからです。そして、会社の利益を追求するために求人を行っていることを覚えておいてください。
【2】なるべくたくさんの人材を募集したい
会社はお金を使って求人広告を出すことで、できるだけ多くの人に応募してもらいたいと考えています。より多くの応募者が集まることで会社としても選択肢が増えるため、社内で意見を交わし、採用したい人材を見極めることができます。
【3】求めている以上の価値の人材が欲しい
企業が募集要項に「求める人物像」を書くとき、あまりに細かく会社の希望を書きすぎると、求める人物像に一致する人が絞られてしまい、人が集まりにくくなってしまいます。そのため、企業が「求める人物像」で書くのは必要最低限の基準や誰もが当てはまるような人物像になることが多いです。
「求める人物像と一致」企業が求めている人材
本当の意味で企業が「求める人物像と一致」させるためには、どうすれば良いのでしょうか。dodaの中途採用の実態調査によれば、企業が共通して求める人物像は「積極性」でした。
ただ単に「求める人物像と一致」しているという理由だけで応募するのは、積極性を持っているとは言えません。
企業は志望動機を通じて、応募者が自分のキャリアプランや会社について理解しているかどうかを見て、積極性を判断します。
1.自分のキャリアプランを考えているか
2.会社についてどれくらい調べているか
3.会社でやりたいことを理解しているか
自身の現在と将来のキャリア(仕事)を伝えて初めて「求める人物像に一致している」という主張が裏付けできるのです。
「求める人物像と一致」志望動機の例文集3選
企業が以下のように「求める人物像」を挙げている場合に、「求める人物像と一致」していると主張する志望動機の例文を3つ紹介します。
①チャレンジ精神旺盛な方(※求める人物像と一致)
私はハウスメーカーで営業職を務めています。チャレンジ精神を活かし、新規顧客の開拓や既存顧客の拡大に果敢に取り組んできました。しかし、現職では新しい技術の導入が制約されており、新しい技術に触れ、それを提供する仕事に強い関心を抱くようになり、転職を決めました。
貴社は革新的な技術を取り入れ、持続可能な新型ソーラーパネルの普及に積極的に取り組んでいることが伺えます。
私は前職で培ったチャレンジ精神を活かし、貴社の営業部門で新型ソーラーパネルの普及を推進し、貴社の発展と共に社会インフラの向上に貢献したいと考えて応募しました。
※ハウスメーカー営業職からガス会社営業職への転職
②コミュニケーション力のある方(※求める人物像と一致)
私は郵便局で窓口業務を担当しています。顧客の郵便物や荷物の受け渡し業務から、営業、融資部門と連携して審査業務をサポートするなど、コミュニケーション力を磨いてきました。しかし、現職では幅広い業務を担当することから、より営業部門のサポートに注力できる環境を求めて転職を決意しました。
貴社は全国に販売網を持つ飲料メーカーです。また、営業事務職では、営業活動のサポートを通じて製品の提案や販売促進に携わることができます。
私はコミュニケーション力を活かし、顧客管理や見積資料の作成などを通じて、貴社の営業部門を全力でサポートし、貴社の更なる発展に寄与したいと考えています。
※郵便局事務職から飲料メーカー営業事務職への転職
③明るくて社交性がある方(※求める人物像と一致)
私はスポーツ用品店で販売職として働いています。持ち前の社交性を活かし、お客様のニーズに合った商品を提案し、店舗の売上げに貢献してきました。常にお客様に最適な商品を提案することを目標にしていますが、現職では取り扱う商品やブランドに制限があり、より多様な商品を扱う業界で販売スキルを高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社は家電量販店の中でも、幅広い種類の家電製品を取り揃え、セールや割引を通じて顧客の購買欲を刺激し、販売につなげています。
私は貴社で家電製品に関する深い知識を吸収し、明るい接客でお客様のニーズに応えることで顧客満足度を向上させ、貴社のさらなる発展に貢献したいと考えて志望しました。
※スポーツ用品店販売職から家電量販店販売職への転職
以上の例文は、これから解説する志望動機のつくりかたの方法で書いています。
「求める人物像と一致」志望動機のつくりかた(※重要)
例文で紹介したような「求める人物像と一致」している志望動機を書く方法について解説します。
志望動機には転職業界が考えた「型」が存在し、この型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと一般企業の調査で判明しました。また9割は面接で自己分析しているか見抜けると回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書く以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。簡単なので、挑戦してみてください。
「求める人物像と一致」私の転職体験談
私も「求める人物像と一致」していると考え、志望動機に書いたことがあります。ある企業の募集要項で挙げられていた内容がまさに私にピッタリだと感じたからです。
志望動機にその内容を詳しく書いて、面接に臨みましたが、実際に聞かれた内容は私の業務経験や実務に関する内容ばかりでした。
転職活動を始めたばかりの時期で、面接は無事に通過しましたが、最終的にはご縁が無かったということで辞退することになりました。
振り返ってみれば、募集要項に書かれている「求める人物像」の項目が非常に多かったように感じます。5、6項目はあったのではないでしょうか。
企業側は限られたスペースで求人を出す必要があるため、多くの内容を書きたい気持ちは理解できます。しかし、あまりに多くを求める会社には要注意です。
会社側が必要な人材を見極められていない可能性があります。それ以降は求める人物像に書かれている内容に加えて、ボリュームにも注意を払うようになりました。
「求める人物像と一致」転職成功テクニック
「求める人物像と一致」していることについて志望動機が書けたら、ぜひ転職を成功に導くテクニックを実践してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、私の転職体験をもとに「求める人物像と一致」していることについて、志望動機を書く方法を例文を交えながら解説しました。
・アンケート調査の結果では、「求める人物像と一致」というだけの志望動機では、74%の採用担当者は印象について「どちらでもない」と回答。
・「求める人物像と一致」するのは、企業が費用をかけて会社をアピールしていることも要因。
・「求める人物像と一致」しても、それだけで応募することは避けましょう。企業が求めている人材は積極性のある人材。
・「求める人物像と一致」していることは、建前(キャリアアップ)に関する具体的な志望動機を書くことで示しましょう。
・「求める人物像と一致」している志望動機をつくるなら、自己分析は欠かさず行いましょう。私が実践した志望動機作成法に挑戦してみてください。
・内定獲得率を上げるなら、ぜひ転職成功テクニックを活用してください。
皆さんの転職成功を心からお祈りしています。