今の会社では「生活が苦しい」なら、企業にどう伝える?
あくまでもキャリアアップが中心の志望動機を準備しましょう。
「今の会社や仕事では生活が苦しい…。」こういった退職理由を転職面接でどう伝えるべきか、悩んでいませんか?
結論として、「生活が苦しい」という退職理由はあまり歓迎されません。採用担当者は苦労話ではなく、応募者の意欲を重視するからです。
そのため、あくまでもキャリアアップを中心に据えた志望動機を作成し、必要に応じて生活が苦しいことも簡潔に伝えましょう。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験をもとに「生活が苦しい」という退職理由を含めた志望動機例文3選を解説し、併せて採用される志望動機の作成法を紹介します。
「生活が苦しい」という退職理由の印象
まずは、「生活が苦しい」という退職理由の印象について、当サイトが実施した独自アンケート調査をご紹介します。
一般企業採用担当者100名に印象を聞くと、「大変良い」「良い」が27%、「どちらでもない」が36%、そして「悪い」は37%でした。
ただ「生活が苦しい」という退職理由だと、良い印象を与えられないのが現状のようです。
・「生活が苦しい」という退職理由の印象調査:37%の採用担当者が「悪い」と回答。
「生活が苦しい」はアリ?退職理由割合
「生活が苦しい」という退職理由で転職する人の割合は、実際どの程度いるのでしょうか。
リクナビネクストの調査によると、「給与が低かった」という理由で退職した人の割合は全体の7%で、5位にランクインしています。
ただし、単に給与が低いことと、生活に困窮するほどの圧迫を受けている状態には大きな差があると言えます。
「給与が低い」という退職理由が比較的少ないことから、「生活が苦しい」ことを退職理由に挙げる人はかなり少ないと考えられます。
・「生活が苦しい」という退職理由の人の割合:かなり少ないのが現状。
「生活が苦しい」という退職理由の弱み
一方で、「生活が苦しい」という退職理由を転職面接で話す弱みを考えてみましょう。
「給与重視」だと思われる
「生活が苦しい」という退職理由だけを伝えると、給与重視だと思われるという弱点があります。
つまり、給与次第で会社を選んでいる、あるいは転職先の企業に対する関心が薄いという印象を与えてしまうわけです。
職場環境や人間関係などには関心が無く、採用担当者からは「給与さえ良ければ、どの会社でもいい」という印象を持たれやすいです。
私も、給与に関する話題は、相手方から質問された場合や逆質問の際にのみ話すようにしていました。
「働く意欲」が伝わらない
また、「生活が苦しい」という退職理由だけを話すと、働く意欲が伝わらないという弱点もあります。
お金のためだけに働いている印象が強くなり、自己成長やスキルアップ、キャリア形成に対する意欲がない人材と思われるからです。
企業は常に意欲的に働く人材を求めているため、働く意欲が低い応募者に採用メリットを感じることはありません。
私の経験上でも、転職面接では、いかに意欲的な姿勢を示すかが採用のカギとなります。
「長く働く意思」を示せない
さらに、「生活が苦しい」という退職理由では、長く働く意思を示せないという弱点もあります。
たとえ採用しても、給与に満足できなければすぐに退職してしまうのではないか?という不安を採用担当者に与えるわけです。
企業は、長く会社に定着して働ける人材を求めています。すぐに退職されると採用にかかるコストが無駄になるからです。
定着性を示せない応募者は、不採用になる可能性が高いです。私も転職活動を通して実感しました。
・「生活が苦しい」という退職理由の弱み:給与重視だと思われる、働く意欲が伝わらない、長く働く意思を示せないこと。
「生活が苦しい」ことは志望動機に追記
「生活が苦しい」という退職理由は、まずキャリアアップを中心にした志望動機を作成し、その上で必要に応じて追記しましょう。
実際、リクナビの同調査でも「キャリアアップしたかった」という退職理由で転職に成功した人が38%と、圧倒的に1位となっています。
キャリアアップ中心の志望動機であれば、「生活が苦しい」ことを伝える際の弱点を克服しつつ、採用担当者の信頼を得ることができます。
私もまずキャリアアップを中心に志望動機を作成することで、多くの内定を獲得できました。
・「生活が苦しい」という退職理由:キャリアアップ中心の志望動機に追記。
「生活が苦しい」の志望動機のつくり方(※重要)
「生活が苦しい」という退職理由を追記するため、キャリアアップ中心の志望動機作成法を解説します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと「採用されない志望動機」を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
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「生活が苦しい」を含めた志望動機例文
志望動機をつくる2つの方法で作成した「生活が苦しい」という退職理由を含む志望動機例文3選を紹介します。
「生活が苦しい」という退職理由を志望動機に含めるポイントは、下記の通りです。
志望動機例文①(※「生活が苦しい」という退職理由を含む)
自己分析で判明した強み:状況適応力
私は不動産会社で賃貸仲介営業に従事しております。お客様の生活状況に応じた物件提案を行い、契約率向上に貢献してきました。しかし、不動産業界では提供できる物件が既存物件に限られており、より多様なニーズに対応できる環境でキャリアアップしたいと考え、転職を決意いたしました。また、現職では将来を見据えたライフプランを描くことが難しいと感じており、長期的に安定した収入と成長機会を得られる新たな環境を求めていることも転職理由のひとつです。
貴社は、個人年金保険の開発やネット申し込みの拡充を通じて、お客様目線での保険商品の提供に力を入れている点に感銘を受けております。
私はこれまでの営業経験を活かし、お客様一人ひとりに最適な保険商品を提案し、契約率を向上させることで、貴社のさらなる発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※不動産会社営業職から生命保険会社営業職の転職
志望動機例文②(※「生活が苦しい」という退職理由を含む)
自己分析で判明した強み:共感性
私は紳士服専門店で販売を担当してまいりました。お客様のご要望に共感する丁寧な接客を心がけ、リピーターの獲得に努め、売上に貢献してまいりました。しかし、単に商品の販売にとどまらず、より高度な接遇スキルを身につけられる環境で成長したいと考え、転職を決意いたしました。また、前職では給与体系や昇進機会が限られており、将来の生活の安定を見据えた働き方が難しいため、よりキャリアと生活的安定を実現できる環境を求めていることも前職を退職した理由のひとつです。
貴社ホテルでは観光案内サービスや接遇研修を徹底し、スタッフ全員でホスピタリティを追求されている点に非常に魅力を感じております。
これまで培った接客経験を活かし、お客様に寄り添う接遇スキルを磨き、リピート利用率向上に努め、貴社ホテルの発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※紳士服専門店販売職からホテリエの転職
志望動機例文③(※「生活が苦しい」という退職理由を含む)
自己分析で判明した強み:サポート力
私は信用金庫で後方事務を担当しております。融資書類の確認や顧客情報の管理などを通じて、融資担当者がスムーズに業務を遂行できるようサポートしてきました。しかし、今後はお客様と直接関わりながら、事務処理能力を高めていける環境で働きたいと考え、転職を決意いたしました。また、現職では昇進や報酬面での限界を感じており、より安定した生活基盤を築ける環境で自己成長しながら、長く勤めることのできる職場を求めていることも転職理由のひとつです。
貴院では、医療事務員も含めたチーム医療体制を構築し、患者様やスタッフとの円滑なコミュニケーションを重視されている点に魅力を感じております。
これまでの事務経験を活かし、予約管理やカルテ準備などを迅速かつ正確に行い、医療スタッフの皆様をしっかりとサポートすることで、貴院の発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務員の転職
「生活が苦しい」に関する私の転職体験
私も「生活が苦しい」という退職理由ではないですが、前職において将来的な生活の安定に不安があることを転職面接で話したことがあります。
ただし、それは私が受けた企業の中で「将来的な昇給を望むか?」といった質問を受けたときだけの話です。
多くの場合、ほぼ内定が決まりそうな企業において、最終面接でこのような質問を受けることが多かったように思います。
このように、生活やお金に関わることは、あくまでもキャリアの希望を話した一次面接や二次面接の後に出てくる話が多いです。
まずは、自分がなぜ転職したいのか、どんなキャリアを希望していて企業にどう貢献できるかを示し、面接を突破する必要があります。
最初にキャリア中心の志望動機を作成し、生活に関わる退職理由は追記や面接後半に話す方が、転職成功の近道と言えるでしょう。
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「家族のための転職」を面接でアピール
転職面接で「家族のために転職する」ことを強調すれば信頼性と定着性を示すこともできます。
詳しい方法は、下記記事をご覧ください↓↓
まとめ
以上、私の経験をもとに「生活が苦しい」という退職理由を含めた志望動機例文3選と、採用される志望動機作成法を紹介しました。
・「生活が苦しい」ことが退職理由の人の割合は、かなり少ないのが現状。
・「生活が苦しい」という退職理由の弱みは、給与重視だと思われる、働く意欲が伝わらない、長く働く意思を示せないこと。
・「生活が苦しい」ことは、キャリアアップ中心の志望動機に追記する。
・「生活が苦しい」という退職理由を追記するため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「生活が苦しい」という退職理由は、前・現職では給与面で将来の生活に不安があること、生活が苦しいことを生活の安定に言い換える、生活が苦しいことは転職理由のひとつであると強調する、ことがポイント。
・転職成功テクニックにより内定獲得を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。