
「技術を身につけたい」と転職活動の志望動機に書くのはNG?

いいえ、自分の『強み』を反映した志望動機に追記すればOKです。
「技術を身につけたい」と転職の志望動機に書いてもよいのか、悩んでいませんか?私も同じ悩みを抱えた経験があります。
単に「技術を身につけたい」という理由だけを志望動機にすると、採用担当者に自己中心的な印象を与え、不利に働きます。
私は、自分の『強み』を反映した志望動機を用意し、その上で技術を身につけたいことを追記して、採用試験を突破しました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験から志望動機に「技術を身につけたい」ことを追記した例文3選を解説し、併せて志望動機の作成法もご紹介します。
「技術を身につけたい」と書かれた志望動機の印象

「技術を身につけたい」と書かれた志望動機の印象について、一般企業の採用担当者100名を対象に独自アンケート調査を行いました。
「技術を身につけたい」と書かれた志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 21% |
良い | 55% |
どちらでもない | 20% |
悪い | 4% |
その結果、印象が「大変良い」「良い」という回答が最多で76%、「どちらでもない」が20%、「悪い」は4%でした。

「技術を身につけたい」と志望動機に書くこと自体は、採用担当者に良い印象を与えるようですね。
・「技術を身につけたい」と書かれた志望動機の印象:採用担当者の76%が「良い」と回答。
「技術を身につけたい」と志望動機に書くメリット

「技術を身につけたい」と転職の志望動機に書くメリットは、下記の通りです。
・「定着性」を示せる。
・「成長意欲」を示せる。
・「キャリアプラン」を示せる。
「定着性」を示せる
「技術を身につけたい」と志望動機に書くことで、定着性を示せるメリットがあります。
技術を身につけるには時間がかかるため、その過程で企業内での役割を確立し、長く働き続ける姿勢をアピールできます。
採用担当者は早期退職を避けたいと考えているため、定着性を強調することは効果的です。

私は技術を身につけた後も、企業で活躍し続ける意志をしっかり伝えました。
「成長意欲」を示せる
「技術を身につけたい」と書くことで、成長意欲を示せるメリットもあります。
技術を身につけたいと考える人は、新しいスキルや知識を積極的に吸収し、それを業務に活かそうとする姿勢があります。
成長意欲がある人は、柔軟性や即戦力を持つ人材として評価されやすくなります。

私も面接では、どのような技術を身につけたいのかを例を挙げて説明し、成長意欲をアピールしました。
「キャリアプラン」を示せる
「技術を身につけたい」と志望動機に書くことで、応募者のキャリアプランを示せるメリットがあります。
技術を身につけたいという意欲は、入社後のキャリアを真剣に考えている証拠だと見なされます。
しっかりとキャリアプランを持つ人材は、転職活動に対しても真剣に取り組んでいる印象を与えます。

私も面接で「なぜ転職したいのか?」という質問に対し、自身のキャリアプランをしっかりと伝えました。
・「技術を身につけたい」と志望動機に書くメリット:定着性、成長意欲、キャリアプランを示せる。
「技術を身につけたい」と志望動機に書くデメリット

一方、「技術を身につけたい」と転職の志望動機に書くことにはデメリットも存在します。
・「貢献意識」の不足
・「自己分析」の不足
・「企業研究」の不足
「貢献意識」の不足
「技術を身につけたい」と志望動機に書くことで、貢献意識が不足していると見なされるデメリットがあります。
自分の成長やスキルアップだけに関心があるように映り、企業への貢献意識が薄いと判断されるからです。
企業が求めているのは、自社に貢献してくれる人材です。

私も自己中心的な印象を与えてしまったことで、不採用につながった経験があります。
「自己分析」の不足
また、「技術を身につけたい」と書くことで、自己分析が不足していると思われるデメリットもあります。
なぜその技術を身につけたいのかを説明できないと、自己理解が不十分であり、自己分析が足りていない印象を与えるからです。
自己分析が不足していると、その企業でどのように成長し、貢献するのかを具体的に伝えられないと判断されます。

このため、私は必ず自己分析を行った上で、志望動機を書くように努めました。
「企業研究」の不足
さらに、「技術を身につけたい」と志望動機に書くことで、企業研究が不足していると受け取られるデメリットもあります。
自分のスキルアップを優先しているあまり、企業について十分に調べていない印象を与えるからです。
企業研究が不足していると、企業に定着しない人材と判断されるおそれがあります。

私も「すぐに転職するのではないか?」という懸念を採用担当者に与えないよう意識しました。
・「技術を身につけたい」と志望動機に書くデメリット:貢献意識、自己分析、企業研究の不足。
「技術を身につけたい」ことは志望動機に追記しよう

「技術を身につけたい」ことは、自分の『強み』を反映した志望動機に追記することで、採用試験を突破しやすくなります。
自分の『強み』を示すことで、「技術を身につけたい」と伝える際のデメリットを抑えることができるからです。
また、志望動機に追記することで、採用担当者の信頼を得やすくなります。

私も、自分の『強み』を反映した志望動機を書くことで、複数の企業で採用試験を突破してきました。
・「技術を身につけたい」⇒自分の『強み』を反映した志望動機に追記する。
「技術を身につけたい」を追記する志望動機の作り方(※重要)

「技術を身につけたい」ことを追記するため、自分の『強み』を反映した志望動機の作成法を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「技術を身につけたい」を追記した志望動機例文3選

志望動機をつくる2つの方法に沿って、「技術を身につけたい」ことを追記した志望動機の例文3選を紹介します。

「技術を身につけたい」ことを志望動機に書くポイントは、次の通りです。
【1】強みを反映した志望動機に「技術を身につけたい」ことを追記する。
【2】応募する「企業の特徴」で身に付けたいと考えている技術を述べる。
【3】技術を身に付けることで応募先企業に「貢献したい思い」を述べる。
志望動機例文①(※技術を身につけたい)

自己分析で分かった強み:共感性
私は不動産会社で営業を担当しています。お客様のご要望に深く共感する営業を心がけ、信頼関係を築くことで契約につなげてきました。しかし、現職では短期的な契約が多いため、より長期にわたってお客様の生活に寄り添える環境を求め、転職を決意しました。
貴社がハウスメーカーとして、自社開発の優れた住宅設備や耐震性の高い資材を提供し、常に顧客満足度の向上を目指している姿勢に感銘を受けました。
私は現職で培った営業経験を活かしながら、貴社の豊富なプランの中からお客様のニーズに最適な住宅を提案することで、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
さらに、貴社のような高品質の住宅を扱う企業において、住宅設計や構造に関する専門知識を身に付け、お客様により的確で深い提案ができる営業スキルを培い、契約率の向上を図ることで、貴社と共に成長していきたいと考えています。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(※技術を身につけたい)

自己分析で分かった強み:人あたり(気配り)
私は紳士服専門店で販売員を務めておりました。お客様一人ひとりに対して、親切丁寧な接客を心がけ、多くのお客様からリピーターとしてご愛顧いただくことができました。しかし、商品の販売にとどまらず、顧客満足度をさらに追求できる環境を求め、転職を決意しました。
貴社のホテルでは、徹底した接遇研修を取り入れ、観光案内サービスなど、お客様に対するホスピタリティを最も重視していると伺いました。
私は前職の接客経験を活かし、ホテリエとして訪れるお客様に心地よいひとときを提供することで、貴社ホテルの発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
さらに、貴社の接遇研修を通じて、ホテル業界に特化した高度な接遇スキルを身に付け、ホテルの顔としてお客様にとって忘れられない滞在を提供し、ホテルのリピート利用率を高めることで貴社のブランド価値の向上に貢献したいと考えています。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職
志望動機例文③(※技術を身につけたい)

自己分析で分かった強み:サポート力
私は自動車ディーラーで営業事務を務めています。スケジュール管理や資料作成など、営業担当者のサポートを通じて業績向上に貢献してきました。しかし、事務業務だけではなく、今後はよりお客様に近い環境で事務処理能力を高めたいと考え、転職を決意しました。
貴院では、医療事務員も含めたチーム医療を促進し、きめ細かな医療サービスを提供することで患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は現職で培った事務経験を活かし、受付やレセプト管理、問い合わせ対応を通じて医療スタッフを支え、患者様に安心していただける医療サービスを提供することで、貴院の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
さらに、貴院での業務を通じて、医療事務の専門知識やレセプト業務に携わることで、より正確で迅速な医療事務スキルを身に付け、医療スタッフの負担軽減に努めることで、患者様の満足度向上に貢献したいと考えています。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
「技術を身につけたい」に関する私の転職活動体験

私も転職活動の志望動機に「技術を身につけたい」という思いを記入したことがあります。
未経験の職種だったため、面接では「なぜその技術を身につけたいのか?」と予想以上に深掘りされたことを覚えています。
面接を通して痛感したのは、企業の採用担当者が重視しているのは「どのように企業に貢献できるか」という点です。
「技術を身につけたい」という思いは、熱意や成長意欲を伝えるものですが、それが直接採用に結びつくわけではありません。
技術を身につけたいという意欲は、あくまで企業への貢献を示す手段の一つであり、その技術をどのように活かすかを示すことが大切なのです。
志望動機に「技術を身につけたい」と書く際には、「〇〇の技術を習得し、△△の業務に貢献したい」と伝えると分かりやすくなります。
さらに面接では、「どの技術を身につけたいのか?」という問に対して、「〇〇の技術で□□の分野に貢献したい」と具体的に説明しました。

まず、自分の強みを反映した志望動機を作成することで、技術を身につけたいという意欲を企業のニーズと結びつけて示しましょう。
転職成功テクニック

「技術を身につけたい」という志望動機の書き方に加えて、ホワイト企業の内定を獲得する転職成功テクニックを紹介します。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職経験から志望動機に「技術を身につけたい」ことを追記した例文3選と志望動機の作成法について紹介しました。
・「技術を身につけたい」と志望動機に書くメリットは、定着性、成長意欲、キャリアプランを示せること。
・「技術を身につけたい」と志望動機に書くデメリットは、貢献意識、自己分析、企業研究の不足。
・「技術を身につけたい」ことは、自分の強みを反映した志望動機に追記する。
・「技術を身につけたい」ことを追記するため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「技術を身につけたい」ことは、強みを反映した志望動機に技術を身につけたいこと、応募する企業の特徴で身に付けたいと考えている技術、技術を身に付けることで応募先企業に貢献したい思いを述べる。
・転職成功テクニックを活用し、ホワイト企業の採用試験突破を目指してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。