
「中小企業から大手」に転職するのは無理?

いいえ、自分の『強み』をアピールすればチャンスはあります。
中小企業から大手企業に転職するのは「無理ゲー」だと諦めていませんか?しかし、私は実際に中小企業から大手企業へ転職できました。
確かに、中小企業から大手企業への転職は難易度が高いですが、近年は人手不足もあり、積極的にキャリア採用を行う大手企業も増えています。
他の応募者と差をつけるような自分の『強み』を、志望動機にしっかりと書き込んでアピールすれば、十分にチャンスはあります。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の体験を交えながら「中小企業から大手」は本当に無理なのかを検証し、あわせて『強み』をアピールする志望動機の作成法を解説します。
「中小企業から大手」は無理?実態調査で探る

まずは、パーソルホールディングスが実施した2024年度「大企業の採用実態調査」の結果を分析してみましょう。
調査によると、採用見込み数の増減(前年度比)では、キャリア採用で「増やす(大幅に増やす・やや増やす)」と答えた企業が55.8%にのぼりました。
次いで多かったのが「変わらない」で40.7%、一方「減らす(やや減らす・大幅に減らす)」は3.6%にとどまっています。

多くの大手企業がキャリア採用を強化していることが分かります。中小企業からでも、無理なく挑戦できる環境と言えますね。
・大企業の採用実態調査:55.8%の大企業がキャリア採用を「増やす」と回答(過半数)
「中小企業から大手」が無理だと言われる理由

一方で、世間で「中小企業から大手は無理」と言われる理由について考えてみましょう。
・求人数が少なく「高倍率」である
・「学歴・経歴フィルター」がある
・「即戦力やスキル」が求められる
求人数が少なく「高倍率」である
まず、そもそも大手企業の中途採用枠は少なく、実際に応募できたとしても高倍率であることが多くあります。
特に人気業界や有名企業になるほど、1つのポジションに何百人もの応募が集まることも珍しくありません。
中小企業のように常時募集しているわけではなく、欠員補充や事業拡大など必要なときだけ採用を行う企業もあります。

私も、大手企業の求人に出会える確率が低く、出ても倍率が高いという二重の壁があると感じていました。
「学歴・経歴フィルター」がある
次に、「中小企業から大手は無理」と言われる理由の一つに、学歴や出身企業で判断されるフィルターの存在があります。
大手企業ほど、最初の段階で応募者を絞り込むために、「有名大学出身」や「大手・上場企業での経験」を求める傾向があります。
このフィルターに引っかかってしまうと、どんなに実績があっても書類選考で落とされてしまうことがあります。

私も大手企業を受けた際、面接で学歴まで遡って詳しく聞かれたことが何度かありました。
「即戦力やスキル」が求められる
そして、最も多くの人が「中小企業から大手は無理」と感じるのが、即戦力やスキルのある人材を求めている点です。
中小企業出身者は幅広く対応できる経験を持っている一方で、特定の分野に特化していないと見られることが多いのです。
たとえば、大手では事業規模が大きく、どのようなスキルを活かせるかという点を必ず細かく聞かれます。

私も実際に大手企業の面接で、即戦力としてのスキルの再現性を徹底的に問われたことを覚えています。
・「中小企業から大手」が無理だと言われる理由:求人数が少なく高倍率である、学歴・経歴フィルターがある、即戦力やスキルが求められる。
「中小企業から大手」に採用される人の共通点

「中小企業から大手」に採用される人の共通点として、他の応募者と差をつけるような自分の『強み』をアピールしていることがあります。
中小企業での経験(強み)を大手の仕事に置き換えてうまくアピールできれば、求められる即戦力やスキルの壁も乗り越えられます。
特に、キャリア採用を増やす傾向がある今こそ、志望動機を作成する段階で『強み』を示すことで、高倍率や経歴フィルターも突破できます。

私も、志望動機で自分の『強み』をしっかりとアピールすることで、実際に大手企業であっても採用されました。
・「中小企業から大手」に採用される人の共通点⇒自分の『強み』を志望動機でアピールできる。
「中小企業から大手」に受かる志望動機作成法(※重要)

「中小企業から大手は無理かも…」と感じている方に、大手企業で採用されるための志望動機の作り方を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業調査で回答しました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者が「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIの志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるため、利用者に大変好評です。
「中小企業から大手」に受かる志望動機の例文

志望動機をつくる2つの方法で作成した、自分の『強み』をアピールする志望動機の参考例文を紹介します。

「中小企業から大手」は無理だと諦める前に、まずは例文を参考に志望動機を作成してみてください。
【1】前職にて「強み」を活かした業務経験を転職理由で示す。
【2】自分の「強み」を活かせるような応募企業の特徴を示す。
【3】転職理由と企業の特徴の両方を「マッチング」して示す。
志望動機の例文①(~中小企業から大手は無理だと考える方へ~)

自己分析で分かった強み:状況適応力
私は不動産管理会社で賃貸営業を担当しております。地域の賃貸需要や顧客ニーズの変化に応じて空室対策やリフォーム提案を行い、担当物件の入居率を維持してきました。しかし、賃貸管理という枠の中ではお客様の住まいを叶える提案が限られており、より住まいそのものの提案に関われる仕事をしたいと感じ、転職を決意しました。
貴社は業界をリードするハウスメーカーとして、環境配慮型住宅やデザイン性の高い木造建築など、時代の変化に合わせた住宅づくりを進めておられます。
私は現職の営業経験を活かし、顧客のご希望や市場動向を踏まえた柔軟な提案によって受注率の向上を図り、貴社のさらなる利益拡大に貢献したいと考えて志望いたしました。
※不動産管理会社の営業職から大手ハウスメーカーへの転職
志望動機の例文②(~中小企業から大手は無理だと考える方へ~)

自己分析で分かった強み:サポート力
私は損害保険代理店で営業事務を務めておりました。契約更新や顧客データ管理などを担当し、営業担当者が提案活動に集中できるよう事務処理全般を支えてきました。しかし、営業支援にとどまらず、数字管理やコスト意識など、より会社全体の経営に近い視点から支える仕事に携わりたいという思いが強くなり、転職を決意しました。
貴社はグローバル規模の自動車メーカーとして、生産性や効率性を追求しながらチーム一体で品質を高める企業文化を持たれていると伺いました。
前職での事務経験を活かし、経理職として正確な会計処理やデータ管理を通じて部門の業務を支え、生産コストの適正化や利益率の向上に貢献したいと考えて志望いたしました。
※損害保険代理店の営業事務職から大手自動車メーカーの経理職への転職
「中小企業から大手」は無理じゃない!実体験

「中小企業から大手」への転職は無理だとよく言われますし、私も転職活動を始めた頃は到底無理だと考えていました。
しかし、私自身は実際に中小規模の企業で働きながら、大手企業の内定をいただいたことがあります。
ある大手企業の面接では、ライバルがメガバンクや大手メーカーの営業マンなど、錚々たるメンバーだったこともありました。
求人を一目見ても、求められる経歴やスキル、そして倍率も非常に高かったですが、最終的には内定をいただくことができました。
これは、しっかりと自己分析を行い、中小企業であっても自分が何をしてきたのか、そして何ができるのかをアピールできた結果です。
特に現在は、幅広い業界において人手不足を背景にキャリア採用を強化している大手企業が非常に多く存在します。
大手企業から大手企業に転職する人では語れないような、中小企業ならではの経験や培った『強み』をアピールすれば、決して無理ではありません。

まずは、自分の『強み』を中心に志望動機を作成し、大手企業において自分が何を実現できるのかを言語化してみてください。
まとめ

以上、私の体験を交え、「中小企業から大手」は本当に無理なのかを検証し、あわせて『強み』をアピールする志望動機の作成法について解説しました。
・「中小企業から大手」の転職に関して、実態調査によると過半数となる55.8%の大企業がキャリア採用を「増やす」と回答している。
・「中小企業から大手」が無理だと言われる理由には、求人数が少なく高倍率である、学歴・経歴フィルターがある、即戦力やスキルが求められることがある。
・「中小企業から大手」に採用される人の共通点は、自分の『強み』を志望動機でアピールできること。
・「中小企業から大手」に受かるために、自己分析をして分かった自分の『強み』をもとに志望動機を作成する。
・「中小企業から大手」に受かる志望動機を作成する際には、前職で強みを活かした業務経験を転職理由で示す、自分の「強み」を活かせるような応募企業の特徴を示す、転職理由と企業の特徴の両方をマッチングして示すことがポイント。

みなさんの転職成功を心から祈っております。