転職の面接で「今の会社を選んだ理由」を聞かれたら?
自分の強みを反映した志望動機を中心に回答すればOK。
転職面接で「今の会社を選んだ理由」を聞かれたとき、どう答えるべきか悩んでいませんか?私も面接で同じ質問を受けた経験があります。
企業の採用担当者にとって、前職への入社理由は応募者の一貫性やキャリア観、労働意欲を確認する上で非常に重要です。
「今の会社を選んだ理由」は、自分の強みを反映した志望動機を中心に回答し、一貫性をアピールすることがカギです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、私の転職経験をもとに「今の会社を選んだ理由」への回答例文と、採用される志望動機の作成法を紹介します。
「今の会社を選んだ理由」の転職アンケート結果
転職面接において、「今の会社を選んだ理由」に答えられる応募者の印象についてアンケートを行いました。
一般企業の採用担当者100名に尋ねた結果、「大変良い(22%)」「良い(32%)」が54%、「どちらでもない」が43%でした。
半数以上の採用担当者が、「今の会社を選んだ理由」にきちんと回答できる応募者に、好印象を持つことが分かります。
・「今の会社を選んだ理由」に答える応募者の印象:54%の採用担当者が「良い印象」を抱く。
「今の会社を選んだ理由」を転職で聞かれる理由
まずは、転職面接で「今の会社を選んだ理由」について聞かれる理由は、以下の3点です。
志望動機との「一貫性」の確認
企業の採用担当者は、「今の会社を選んだ理由」を尋ねることで志望動機との一貫性を確認しています。
今の会社を選び、さらに転職しようと活動している姿勢に一貫性があるかを見極め、転職に対する真剣度を知りたいからです。
志望動機と今の会社を選んだ理由に一貫性がある応募者は、入社後も一貫して職務に取り組めると判断されます。
私も志望動機をしっかりと作り込むことで、面接での回答に矛盾が出ないようにしていました。
「キャリア観・労働意欲」の確認
企業の採用担当者は、「今の会社を選んだ理由」を尋ねることで、応募者のキャリア観・労働意欲を確認しています。
入社後に高いパフォーマンスを発揮して会社に貢献できる人材ほど、キャリア観がしっかりしており、労働意欲も高いからです。
今の会社を選んだ理由を明確に回答できる人は、キャリアに対する思いや、働きたいという労働意欲が高いと見なされます。
私も常に転職活動に対する真剣度が伝わるように、前職の入社理由を学生時まで遡って思い出していました。
応募者と企業の「マッチ度」の確認
企業の採用担当者は、「今の会社を選んだ理由」を尋ねて、応募者と企業とのマッチ度を確認しています。
会社を選んだ理由を聞いて分かった応募者のキャリア観が自社の求める人材とマッチしている方が会社に定着しやすいからです。
企業の採用担当者は、早期退職者を避けるためにも企業と人材との相性を極めて重視しています。
企業研究によって応募先企業の特徴を捉えた志望動機を作成しておきましょう。
・「今の会社を選んだ理由」を聞く理由⇒志望動機との一貫性、キャリア観・労働意欲、応募者と企業のマッチ度の確認。
「今の会社を選んだ理由」で避けるべきNG回答例
転職面接で「今の会社を選んだ理由」を聞かれた際に、避けるべきNG回答は、以下の通りです。
志望動機との「一貫性」がない
「今の会社を選んだ理由」を聞かれた際、志望動機との一貫性がない回答は避けましょう。
企業の採用担当者は、履歴書や面接の冒頭で述べられた志望動機と、面接での回答内容が一貫しているかを観察しています。
たとえば、志望動機で協調性を強調しておきながら、今の会社を選んだ理由が個人のスキル向上だと、一貫性がないと見なされます。
私は面接前に必ず志望動機を再確認し、万全の態勢で面接に臨むようにしました。
「キャリア観・労働意欲」が伝わらない
「今の会社を選んだ理由」を聞かれた際に、キャリア観や労働意欲が伝わらない回答は避けるべきです。
たとえば、理由があいまいであったり、今の会社に対する不満を述べると、キャリア観や労働意欲を疑われます。
転職先の企業の業界や職種にかかわらず、今の会社を選んだ正当な理由を、採用担当者に理解してもらえるように説明しましょう。
企業の価値観と「マッチ」していない
「今の会社を選んだ理由」を聞かれた際に、企業の価値観とマッチしていない回答は避けましょう。
会社を選んだ理由だけを話すのではなく、今後応募先の企業でどのようなキャリアを築きたいか、企業の特徴を踏まえて示すことが重要です。
志望動機に書く応募先企業の特徴に合わせて回答することがポイントです。
・「今の会社を選んだ理由」のNG回答⇒志望動機との一貫性がない、キャリア観・労働意欲が伝わらない、企業の価値観とマッチしない回答。
「今の会社を選んだ理由」は志望動機を中心に回答
「今の会社を選んだ理由」には、自分の強みを反映した志望動機を中心に回答することが採用に繋がります。
志望動機を踏まえて回答することで、NG回答を避けつつ、採用担当者に対して一貫性を示すことができます。
また、一貫性のある応募者は、採用担当者に安心感と信頼感を与え、転職活動の真剣度も伝わります。
私も、まず志望動機をしっかりと作り込むことから始め、結果として複数の内定を獲得できました。
・「今の会社を選んだ理由」⇒自分の強みを反映した志望動機を中心に回答する。
「今の会社を選んだ理由」の転職志望動機の作り方(※重要)
「今の会社を選んだ理由」に回答するため、ベースとなる志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことが強みの理解です。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めると企業アンケートの結果で分かりました。
つまり強みが反映されないと採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる方法
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、強みをもとに書くからです。
私は自己分析の結果で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「今の会社を選んだ理由」の志望動機と回答例文
志望動機のつくり方に従って書いた志望動機と、「今の会社を選んだ理由」に対する回答例文3選を紹介します。
「今の会社を選んだ理由」に回答する際は、以下のポイントに注意してください。
志望動機と回答例文①(※今の会社を選んだ理由)
【自己分析で分かった強み:共感性】
私は不動産会社で営業職を務めています。顧客のニーズに共感する物件提案を心掛け、信頼関係を築くことで成約を果たしてきました。しかし、短期的な取引で関係が終わる不動産取引から、より長期にわたる顧客関係を築ける環境で営業力を磨きたいと考えて転職を決意しました。
貴社が整備や車検案内を通じて既存顧客と継続的な関係を築き、新車販売に繋がる仕組みを作り上げていることに感銘を受けました。
現職での営業経験を活かし、顧客との信頼関係を構築しながら最適なお車を提案し、成約率を高めることで貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車販売会社営業職への転職
今の会社を選んだ理由を教えてください。
はい。今の会社を選んだ理由は、人々に共感し深く関わる仕事に就きたかったからです。現職の不動産会社では、お客様一人ひとりのライフスタイルや価値観に合った家を見つけることが求められました。私は、お客様の期待や不安など、隠れたニーズを理解し共感することで、最適な物件を提案することにやりがいを感じてきました。現職を通じて、私は単に商品を売るだけではなく、お客様との信頼関係を築くことの重要性を再認識しました。御社においてもお客様の話に耳を傾け、最良のお車をご提案することで信頼を獲得したいと考えています。
志望動機と回答例文②(※今の会社を選んだ理由)
【自己分析で分かった強み:人当たり】
私は紳士服専門店で販売を担当しておりました。お客様一人ひとりに合わせた人当たりの良い接客でリピート購入率を高め、店舗の売上に貢献してまいりました。今後は、接遇によってお客様に価格以上の価値を提供できる環境でキャリアアップを図りたいと思い、転職を決めました。
貴社のホテルでは職員の接遇研修を徹底し、観光案内、ルームサービスを通じて、ホスピタリティを追求していると伺いました。
私は前職の販売経験を活かし、高度な接遇スキルを磨くことで宿泊客の期待を超えるサービスを提供し、リピート利用率を高めることで貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて応募しました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職
今の会社を選んだ理由を教えてください。
はい。今の会社を選んだ理由は、飲食店でのアルバイト経験で培った人当たりの良い接客スキルを、紳士服の販売に活かせると感じたからです。前職の店舗では、お客様の求めるスタイルに応じたきめ細やかな販売業務が求められました。私は、親しみやすい振る舞いを通じて、お客様に「またこの人から買いたい」と思っていただけるような接客を心がけてきました。今後は、おもてなしの接遇スキルを身に付け、お客様に「また泊まりたい」と思っていただけるサービスを提供し、御社のホテリエとして活躍したいと考えています。
志望動機と回答例文③(※今の会社を選んだ理由)
【自己分析で分かった強み:サポート力】
私は信用金庫で後方事務職を務めています。融資書類の準備や顧客データの管理など、支店運営を支えるサポート業務に努め、庫内で評価を受けてまいりました。しかし、後方事務に留まらず、よりお客様と直接関わる環境で事務処理能力を高めたいと考えて転職を決意しました。
貴院では、新規の予約システムを導入し、患者情報の整理や待ち時間削減の改善を通じて、医療サービスの質と患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は現職の事務経験を活かし、迅速かつ正確な医療事務に努め、医療スタッフを力強く支えることで患者様への医療サービスの質向上に寄与し、貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職
今の会社を選んだ理由を教えてください。
はい。今の会社を選んだ理由は、人々の生活をサポートしたいという私の想いを実現できると感じたからです。信用金庫は公共性が高く、日々の生活に密接に関わっています。特に融資業務を通じて、顧客がスムーズに金融サービスを受けられるようサポートし、顧客の事業に貢献できることに大きなやりがいを感じていました。今後はこの経験を生かして、医療分野で直接患者様のサポートに関わり、患者様だけでなく、医師や看護師が高品質な医療サービスを提供できるよう支えたいと考えています。
「今の会社を選んだ理由」私の転職活動体験談
私も転職活動の面接で『今の会社を選んだ理由』について尋ねられた経験があります。この質問は特に面接の終盤でよく聞かれました。
採用担当者は、一連の質問が終わった後で応募者の仕事に対する考え方や一貫性を最終的に確認したいと考えています。
私は前職に新卒で入社したので、学生時代から遡って入社理由を答えていました。ただ、常に自分の強みと志望動機を意識していました。
面接でどのような質問を受けても、自分の強みをしっかりと認識していれば、志望動機に沿って柔軟に回答できます。
採用担当者は、応募者が質問の意図に応える能力と合わせて、柔軟性があるかどうかも確認しています。
まずは、自分の強みを診断し、志望動機をしっかり固めることから始めてみてください。
転職成功テクニック
「今の会社を選んだ理由」について面接対策ができたら、ぜひ実践して欲しい転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「人柄」特化の転職エージェントを利用
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「家族のための転職」を面接でアピール
転職面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「今の会社を選んだ理由」への回答例文と、採用される志望動機の作成法について紹介しました。
・一般企業への独自アンケートで「今の会社を選んだ理由」に答える応募者の印象について54%の採用担当者が「良い印象」を抱くことが分かった。
・「今の会社を選んだ理由」を聞かれる理由は、志望動機との一貫性、キャリア観・労働意欲、応募者と企業のマッチ度の確認。
・「今の会社を選んだ理由」で避けるべきNG回答は、志望動機との一貫性がない、キャリア観・労働意欲が伝わらない、企業の価値観とマッチしない回答。
・「今の会社を選んだ理由」には自分の強みを反映した志望動機を中心に回答する。
・「今の会社を選んだ理由」に回答するため、自己分析で分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「今の会社を選んだ理由」は、強みをもとにした今の会社を選んだ理由、前職で強みを発揮したエピソード、応募先企業でも貢献したい思い、の順に述べる。
・転職成功テクニックを活用し、内定獲得率アップを目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。