
転職理由と志望動機が「かぶる」のは良い?

問題ありません。むしろ、一貫性があることが大切です。
志望動機の内容が転職理由と「かぶる」ことで、不安に感じる方も多いでしょう。私も同じように悩んだことがあります。
転職理由と志望動機は本来別のものですが、その違いさえ理解していれば、内容が「かぶる」ことに問題はありません。
むしろ「かぶる」ことで一貫性が伝わります。私も転職理由を含めて志望動機を書き、複数の企業から内定を得ました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職体験をもとに、転職理由と志望動機が「かぶる」ことについて解説し、あわせて採用される志望動機の作成法を紹介します。
「転職理由と志望動機」がかぶることのアンケート調査

当サイトにおいて、転職理由と志望動機がかぶることについて、直接企業の採用担当者を対象にアンケートを実施しました。
「転職理由と志望動機」がかぶっている印象は? | |
---|---|
大変良い | 8% |
良い | 57% |
どちらでもない | 32% |
悪い | 3% |
調査の結果、転職理由と志望動機がかぶっている印象について、半数以上の採用担当者が「良い」と回答しました。

企業の採用担当者も、転職理由と志望動機がかぶることを特に問題視していないことが分かります。
・転職理由と志望動機がかぶる:半数以上の採用担当者は「良い印象」と回答。
「転職理由と志望動機」がかぶるなら転職理由を知ろう

転職理由と志望動機が「かぶる」ことを考える以前に、そもそも転職理由とは何でしょうか。
転職理由は、採用担当者の視点で見れば、「前職で不満だったこと=退職理由」と言い換えることができます。
「人間関係」「キャリアアップ」など、内容はさまざまですが、どうしてもネガティブな印象を与えやすいものです。

だからこそ、転職理由として前職・現職の不満をそのまま話すのではなく、できるだけポジティブに言い換える必要があります。
・転職理由≒退職理由であるため、企業にとってネガティブに映りやすい。
「転職理由と志望動機」がかぶるなら志望動機を知ろう

では、転職理由とかぶると思われがちな志望動機とは何でしょうか。
志望動機とは、「なぜその会社に入りたいのか」という、応募先企業を選んだ理由のことです。
そのため、入社後に何がしたいのか、どう貢献できるのかを伝え、採用担当者の関心を引く必要があります。

転職理由と志望動機は本来の役割が異なりますが、面接では混同されやすく、「かぶるのでは」と不安に感じる転職者がいるのです。
・志望動機≒企業を選ぶ理由であり、関心を引く必要がある。
「転職理由と志望動機」がかぶることは全く問題ない!

転職理由と志望動機には違いがあるため、「かぶるのは良くないのでは」と不安に感じるかもしれません。しかし、心配する必要はありません。
むしろ、転職には「現在の会社を辞める」→「転職を決意する」→「新しい会社に入る」という一連の流れがあります。
このため、転職理由と志望動機の内容がかぶるのは当然のことなのです。

実際、私は志望動機の中に転職理由を織り交ぜることで一貫性を伝え、多くの企業から内定を得ました。
・転職において志望動機と転職理由が「かぶる」のは当たり前。
「転職理由と志望動機」がかぶるときに注意すべきこと

転職理由と志望動機が「かぶる」ときは、特に転職理由の伝え方に注意が必要です。
転職理由は、下記のようにネガティブに受け取られがちであり、そのまま伝えると採用の可能性が下がる恐れがあるからです。

そのため、転職理由をいかにポジティブに表現するかがカギとなります。
・上司が最悪
・給料が低い
・残業が多い
「転職理由と志望動機」がかぶるならキャリアを前面に

リクナビのアンケートによれば、転職者の38%が「キャリアアップしたかった」ことを理由に転職に成功しています。
つまり、ネガティブな転職理由を「キャリアアップ」に言い換えて志望動機を書く方がはるかに採用されやすいのです。

このため、志望動機における転職理由は「キャリアアップ」を前面に出して作成することがおすすめです。
・転職理由は「キャリアアップ」を前面に出す。
「転職理由と志望動機」がかぶるときの志望動機作成法(※重要)

転職理由と志望動機が「かぶる」ことは問題ないことがご理解いただけたかと思います。
ここでは、志望動機に「キャリアアップしたい」という転職理由を加えた志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で回答しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「転職理由と志望動機」がかぶるときの志望動機の例文

志望動機をつくる2つの方法を使って、「転職理由と志望動機」がかぶる場合でも問題ない志望動機の例文3選を紹介します。

「キャリアアップ」を目的とした志望動機の例文となっています。
志望動機例文①(※転職理由と志望動機が「かぶる」場合も問題ない)

自己分析で分かった強み:状況適応力
私は不動産会社で営業職として働いています。家賃や立地、住宅設備など、お客様の状況に適応して最善の物件をご案内し、成約に繋げてきました。しかし、現職で提案できる物件には限りがあるため、より顧客満足度を追求できる環境で営業スキルを高めたいと考えて転職を決意しました。
貴社は自動車販売店として、様々な外国車を取り扱い、今後は国産車も視野に入れてラインナップの充実を図っていると伺っています。
私はこれまでの営業経験を活かしつつ、新たな自動車のトレンドや顧客のニーズに敏感に対応し、顧客満足度向上に寄与することで、貴社の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職から自動車販売会社営業職への転職
志望動機例文②(※転職理由と志望動機が「かぶる」場合も問題ない)

自己分析で分かった強み:共感性
私は百貨店の紳士服部門で販売を担当しています。現職では共感性を活かしてお客様との対話に重点を置き、ニーズを先読みする接客で部門の売上向上を達成してきました。しかし、今後のキャリアでは接遇のスキルを高めることで売上向上に貢献したいと考えて転職を決めました。
貴ホテルは地元企業との協業やウェルカムギフトの充実など、ホスピタリティを追求し、常に顧客に最高の接遇を提供する姿勢に感銘を受けました。
現職での接客経験を活かし、お客様一人ひとりに合わせた配慮やサポートを提供することで顧客満足度を高め、貴ホテルの更なる発展に貢献したいと考えて応募しました。
※百貨店販売職からホテルフロント業務職への転職
志望動機例文③(※転職理由と志望動機が「かぶる」場合も問題ない)

自己分析で分かった強み:迅速性(オーガナイズ能力)
私は弁護士事務所で事務職を担当しています。迅速性を活かし、電話対応や法的文書の整理・管理を正確に行うことで、弁護士とクライアントから信頼を頂いています。しかし、ひとりで黙々と事務作業をこなすだけでなく、職員同士で連携して業務遂行できる環境で、事務スキルを伸ばしたいと考えるようになり、転職を決意しました。
貴院では事務職員同士が連携を図ることを重視し、最新の医療支援システムを導入することで、医療事務業務の効率化を実現していると伺っています。
私は現職での経験を活かし、貴院において患者情報の正確な管理と迅速な対応を通じて、医療スタッフのスムーズな診療を支え、患者様の信頼と満足度を高めることで、貴院と地域医療の発展に貢献したいと考えて応募しました。
※弁護士事務所事務職からクリニック医療事務職への転職
「転職理由と志望動機」がかぶっていた私の転職体験談

私も転職活動を始めた当初は、「転職理由と志望動機がかぶるのは良くない」と考えていました。
情報が重なると、面接官に魅力が伝わらないのではと不安になり、転職理由と志望動機の切り分けに悩んでいたのです。
しかし、多くの面接を経験する中で、面接官が本当に重視しているのは「一貫性」であると気づきました。
転職理由と志望動機の違いばかりに気を取られていると、話の軸がずれ、質問に答えるうちに内容がぶれてしまいます。
面接官の立場で考えたとき、話に一貫性がない応募者はどうしても信用できないと感じるものだと、強く実感しました。
実際に私も、一貫性が欠けていた頃はどの企業からも採用されませんでした。軸がぶれていると、どんな言葉を並べても響かないのです。
そこで私は、「かぶる」ことを恐れるのではなく、意図的にかぶらせることで一貫性を示し、採用担当者からの信頼を得ることができました。

皆さんもぜひ、「転職理由と志望動機がかぶる」ことを武器に、一貫性のある志望動機を作ってみてください。
転職成功テクニック

転職理由と志望動機が「かぶる」ことが問題ないと理解できたら、次はホワイト企業内定を決める転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、私の転職体験をもとに、転職理由と志望動機が「かぶる」ことや、採用される志望動機の作成法について解説しました。
・アンケート調査の結果、転職理由と志望動機がかぶる印象について、半数以上の採用担当者が良いと回答。
・転職理由とは、会社を退職した理由と言い換えることができる。
・志望動機とは、その企業を志望した理由であり、採用担当者の関心を引く必要がある。
・転職理由と志望動機が「かぶる」ことは問題なく、むしろ内容に一貫性を持たせることが肝心。
・転職理由と志望動機が「かぶる」ときの注意点は、転職理由がネガティブになりやすいこと。
・多くの転職者が「キャリアアップ」を転職理由として転職に成功している。
・「キャリアアップ」を中心とした志望動機は、自己分析で分かった強みをもとに作成する。
・内定獲得率を上げる転職成功テクニックを活用してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。