面接中に他の会社を勧められるんだけど、どう答えたら良い?
面接官は本気で勧めているわけではない。あなたの反応を見ているだけです。
転職の面接中に、「あなたには、これこれといった会社の方が向いているのでは?」と聞かれることがあります。圧迫面接の一種ですね。
私も同じ経験がありますが、面接官が本心で他の会社を勧めているわけではなく、あなたの反応を見ているだけです。
この質問に対処するためには、その会社にしかない「会社の特徴」を事前にしっかりと準備することが重要です。しかし、用意していなくても上手にかわすこともできます。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、転職の面接で「他の会社を勧められる」理由とその対処法について解説しています。また、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「他の会社を勧められる」へのアンケート調査
当サイトで「他の会社を勧められる」ことについて、一般企業の採用担当者にアンケート調査を行いました。
その結果、他の会社を勧めたときに即座に答える応募者の印象について、『大変良い』『良い』が70%以上に達しました。
『悪い』という回答は2%に過ぎず、採用担当者の狙いが他にあることが伺えます。
・「他の会社を勧められる」ときに答えられる応募者の印象⇒多くの採用担当者が「良い」と回答
「他の会社を勧められる」面接官が尋ねる理由
転職の面接中に「他の会社を勧められる」ことは、面接官が他の会社を受けろと本気で考えているのではなく、あなたの反応を見るためです。
面接官は、その会社でなければならない理由や、ストレス耐性、そして機敏性を確認しています。ビジネスでの機敏性とは、早いだけでなく、的確に行動するという意味です。
き‐びん【機敏】 の解説
goo辞書
[名・形動]時に応じてすばやく判断し、行動すること。
面接中に他の会社を勧められた場合は、できるだけ早く、その内容に適切な回答をする必要があります。
・面接官はあなたの機敏性を確認するために「他の会社を勧める」
「他の会社を勧められる」企業の特徴を挙げる
転職の面接中に「他の会社を勧められる」ときの第一の対処法は企業の特徴を事前に用意しておくことです。
特に、その会社独自の事業や商品、サービスの特徴を指摘するのが一般的ですが、差別化が難しいなら社風に注目するのも良いです。
社風に関する志望動機の作成法については、以下の記事が参考になります↓↓
それでも、面接で突然圧迫的な質問を受けると、緊張してついあたふたしてしまいますよね。
・第一に企業独自の特徴を事前準備しておくこと
「他の会社を勧められる」思い浮かばないとき
転職の面接で「他の会社を勧められる」とき、どうしても何も思い浮かばい場合は、以下の3点を活用すると良いです。
【1】他の企業は把握してる(※他の会社を勧められるとき)
すでに、他企業の求人情報は確認済みだと答えます。応募した企業も他の会社の採用活動の状況までは把握していないのが普通です。
既に他の会社の求人情報を確認した上で、貴社を希望していると答えることで、それ以上の追求を回避することができます。
ただし、実際には全く確認していないのにそう答えてはいけません。自分なりに調べた限りで良いので、他社は確認済だと伝えましょう。
【2】商品・サービスが好き(※他の会社を勧められるとき)
応募企業の商品やサービスの魅力を答えることは、よくあることですが、個人的なレベルで応募企業の商品やサービスが好きだという感情面を伝えます。
好きだと言われれば、それ以上の追求が難しくなるからです。消費者としての目線から、企業に魅力を感じていることを話すわけです。
【3】社員の人柄に惹かれた(※他の会社を勧められるとき)
応募企業のサービスを利用したことがあれば、その時の社員の人柄の良さに惹かれたことを話します。
あるいは選考過程で、人事や採用担当者が適切な対応で応募者に配慮する人柄に言及しても良いでしょう。
社員の人柄という目に見えない部分は、その会社独自の特徴です。社員の人柄が良い、つまり良い組織だと褒められて、嫌な気持ちになる面接官はいません。
「他の会社を勧められる」原因は志望動機にある?
転職の面接で「他の会社を勧められる」理由は、面接官があなたの反応を確認したいから、と解説しました。しかし、これだけが原因ではありません。
提出した志望動機自体に一貫性がなく、内容が薄くて面接官に納得されない場合、面接で他の会社を勧められる原因になります。
そのため、面接官にこのような質問をさせないように、一貫性がある志望動機を準備しておくことが大切です。そんな志望動機を簡単に書く方法を紹介します。
・そもそも「他の会社を勧められる」ことがない志望動機を書く
「他の会社を勧められる」志望動機のつくりかた(※重要)
転職の面接で「他の会社を勧められる」ような隙を与えないほど、完成度の高い志望動機を作成する方法を紹介します。
まず、志望動機には転職業界が考えた「型」があり、型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと採用につながらない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと一般企業の調査で分かりました。また9割は面接で自己分析しているか見抜けると回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みで書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。人間が書く以上の精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。簡単なので、挑戦してみてください。
「他の会社を勧められる」志望動機の例文集3選
志望動機のつくりかたに従って作成した志望動機と、面接中に「他の会社を勧められる」ときの回答例文を3つ紹介します。
志望動機例文①(※他の会社を勧められる)
私は不動産会社営業職として、営業スキルを高め、顧客ニーズを的確に捉えることで、成約に繋げ、成果を上げてきました。しかし、扱う物件の限定性のため、より柔軟に顧客に提案営業できる環境を求めて転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、最新の素材や技術を取り入れた家づくりを提案していると伺っています。お客様と真摯に向き合い、最高の提案を提供し、高い満足度を追求する貴社に魅力を感じています。
私は貴社において、現職で培った営業スキルを活かし、顧客の夢や希望を形にする提案営業で貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
わが社ではなく、他の会社の方が良いのではないですか?
いいえ、御社以外の中途採用を行っているハウスメーカーは全て確認した上で、御社に魅力を感じています。ですから、御社でなくてはならないのです。
志望動機例文②(※他の会社を勧められる)
私は紳士服店の販売職として、丁寧な接客を心掛け、お客様のニーズに合った商品を提案することに力を注ぎ、リピート購入や店舗の売上に貢献してきました。しかし、紳士服の固定ブランドの枠を超えて、多種多様な商品の接客スキルを高めたいと考え、転職を決めました。
貴社は多様な家電製品の販促に取り組み、お客様に最適な商品を提案するための徹底した社員研修や勉強会が活発だと伺っています。
現職での接客スキルを活かし、丁寧な接客を心掛けながら、新しい商品や技術の学習に努め、確かな製品知識でお客様の信頼を勝ち取ることで、貴社の更なる発展に貢献したいと考えて応募しました。
わが社ではなく、他の会社の方が良いのではないですか?
いいえ、御社が選び抜いて提供している製品や販売戦略に感銘を受け、愛着を感じております。ですから、御社で働いてこそ希望が叶うと考えています。
志望動機例文③(※他の会社を勧められる)
私は信用金庫で後方事務職として、データ処理や文書作成を迅速かつ正確に処理し、業務効率化に努めました。しかし、今後はより高い事務処理能力を持ちながらお客様にさらなる価値を提供できる職務でキャリアを築きたいと考えて、転職を決意しました。
貴院は医療支援システムを積極的に導入し、患者サービスを優先する医療機関として、地域医療に貢献していることが魅力的です。
私は、現職での迅速かつ正確な事務処理能力を活かしつつ、貴院の医療事務職として、医療スタッフを支え、患者様の笑顔や安心感を実感できる患者サービス向上を目指し、貴院の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
当院ではなく、他の病院の方が良いのではないですか?
いいえ、過去に御院にお世話になった際や、今回の選考を通して、御院の職員の皆様の人柄に大変惹かれております。御院でこそ、自身のキャリアアップが図れると確信しています。
「他の会社を勧められる」私の転職体験談
私も転職活動中に「他の会社を勧められる」といった経験があります。面接官から「同業他社も同じことやってますよ、そちらでも良いのでは?」と言われました。
再度その会社独自の事業や魅力を伝えたのですが、面接官の反応としては聞き飽きているような感じでした。「例えば〇〇株式会社とかもあるでしょ?」とまで言われました。
答えに迷うのも良くないと感じ「他に応募している企業もなく、ご指摘の会社も含め、同業他社の採用状況はすべて把握しています。それでも、御社の職員の方々の真摯な対応に感銘を受け、御社に応募しました。」と答えました。
少し乱暴かなと感じましたが、面接官の反応は悪くなく「なるほど」と言ってくれました。結果的に次の面接にも呼ばれました。
企業研究は必要ですが、何も浮かばない場合は、今回紹介した方法を試してみると良いですよ。
転職成功テクニック
「他の会社を勧められる」ことに対策したら、ぜひ実践して欲しい転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、転職の面接で「他の会社を勧められる」理由とその対処法、採用される志望動機の作成法について解説しました。
・・「他の会社を勧められる」ときに答えられる応募者の印象について、アンケート調査で多くの採用担当者が「良い」と回答。
・「他の会社を勧められる」ことを面接官が尋ねるのは、あなたの反応からストレス耐性や機敏性を確認したいから。
・「他の会社を勧められる」際に理想的な回答は、その企業にしかない、企業独自の特徴を挙げること。
・「他の会社を勧められる」ことについて聞かれた際に、何も思い浮かばないときは「他の企業は把握してる」「商品・サービスが好き」「社員の人柄に惹かれた」ことを話すと良い。
・「他の会社を勧められる」原因は、志望動機の完成度が低いことが挙げられる。
・「他の会社を勧められる」ことを避けるために、面接官に隙を与えない一貫性ある志望動機を自己分析結果から作成してみてください。
・転職成功テクニックを活用して内定獲得率を大幅に上げて下さい。
みなさんの転職成功を心から祈っております。