転職に「志望動機」なんてねーよ。
この気持ち、分かります。しかし、自分の価値を見極めれば自然と書けるようになるのが「志望動機」です。
「志望動機なんてねーよ」というフレーズがよく検索されています。新卒だけでなく転職者にも共感を呼ぶ言葉なのでしょう。私も以前は志望動機なんてねーよ状態でした。
誤解を恐れず言えば、実際、志望動機は重要ではありません。初めて入った会社の志望動機を今思い出せますか?私は無理です。大切なことなら覚えているはずですよね。
しかし、企業にとっては志望動機はとても大切です。「長く働いてくれる人材」に出会う手段だからです。企業側の立場で考え、自分の価値を再確認すれば、書くべき志望動機が分かります。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、採用担当者に行ったアンケートと「志望動機なんてねーよ」に至る理由を解説し、私の経験をもとに採用される志望動機の作成法も紹介します。
「志望動機なんてねーよ」独自アンケート結果
一般企業採用担当者100名に「志望動機なんてない」と考える応募者の印象について独自アンケートを行いました。
一般企業採用担当者100名への独自アンケート結果 | |
志望動機なんてないと考える応募者の印象は? | |
大変良い | 1% |
良い | 2% |
どちらでもない | 8% |
悪い | 89% |
「志望動機なんてねーよ」はややキツいので「志望動機なんてない」という表現にしても、圧倒的に『悪い印象』を持つ採用担当者が多い結果になりました。
言うまでもない結果ですが、10%程度は理解ある採用担当者がいても、ほとんどの採用担当者は「志望動機があって当たり前」という認識のようです。
「志望動機なんてねーよ」と考えてしまう理由
多くの転職者が「志望動機なんてねーよ」と悩んでいる
上記はワークポートが実施した「履歴書や職務経歴書を書くときに一番迷う項目はどれか」のアンケート結果。
転職者のうち約3人に1人が「志望動機」についてもっとも悩んでいます。
ひとりで志望動機なんてねーよと心配する必要はありません。では転職者が志望動機なんてねーよ状態に陥る原因は何でしょうか。
企業が求めてくるから「志望動機なんてねーよ状態」になる
こちらはdodaが実施した「採用に関するアンケート」結果です。採用担当者の23.3%が「志望動機・志望理由」を重視していると回答しました。
企業側としては、やはり「志望動機」が重要です。企業が志望動機を求めるため、転職サイト等でも「志望動機をしっかり書いてください」と指導するわけです。
その結果、求職者としては企業ごとに志望動機を聞かれるため「分からない」「面倒くさい」とストレスがたまり「志望動機なんてねーよ状態」に至るんですね。
私も転職活動時は、色んなサイトや本で様々な志望動機の書き方を読んで、頭がパンクしかけました。
現職に強い不満があるから「志望動機なんてねーよ状態」になる
・給与
・労働時間
・人間関係
現職に対して強い不満がある場合「とりあえずどこでもいいから転職して今の仕事を辞めたい」という思いで「志望動機なんてねーよ状態」に陥ります。
「志望動機を考える余裕がない」気持ちも理解できますが、焦りは禁物です。私も焦って今では想像できない求人に応募しかけた経験があります。
同業界で転職することで「志望動機なんてねーよ状態」になる
同業他社など、転職しても仕事内容が大きく変わらない場合、各企業の求人が似た内容になることが多いです。
そのため志望動機を広げることが難しくなり「志望動機なんてねーよ状態」に陥ります。私も特に同業他社を受けたときは苦労しました。
しかし、同業種、同職種でもあなたの強みや人間性を志望動機に反映すれば、内定は獲得できます。この記事で詳しく解説します。
「志望動機なんてねーよ」転職の志望動機も重要
志望動機より第一印象が重要?(志望動機なんてねーよの前に知って欲しい)
冒頭で話しましたが最初に入った会社の志望動機が思い出せないように、志望動機が重要でない面もあります。
実際に採用担当者が「第一印象が良かったから採用した」と回答している調査結果もあります。私も内定後に「第一印象で決めた」と言われた経験があります。
第一印象で決めるなら、それこそ「志望動機なんてねーよ」と思ってしまいますよね。
採用されるための志望動機が重要(志望動機なんてねーよの前に知って欲しい)
しかし企業が人を選ぶうえでは志望動機がとても重要なんです。第一印象の良さは、そもそも企業が納得する志望動機を提出してこそです。
企業が採用者を選ぶ材料は少なく、志望動機が大きなウェイトを占めるからです。
「志望動機なんてねーよ」と思って適当に志望動機を作ると、第一印象も悪くなり、即お祈りされることにつながります。
「志望動機なんてねーよ」採用担当のホンネ調査
採用担当者の心配ごと(志望動機なんてねーよの方に知って欲しい)
採用担当者150名に実施したアンケート結果です。「志望動機なんてねーよ」と思う方は、採用担当者の心配ごとに注目してください。
【社員採用で心配なことについての調査結果】
・入社しても早期退職されないか…73%
・内定を出しても辞退されないか…23%
・入社後に活躍しないのではないか…3%
・その他…1%
採用担当者の主な心配は採用した人材が早期退職すること(73%)内定辞退されること(23%)です。採用にかけた労力や資金が無駄になることが心配なんですね。
一方で入社後の活躍に関する心配はわずか3%です。
採用担当者から以下のような意見がありました。
人材そのものが少ない状況なので、他社の方が待遇が良ければそちらへ逃げられる可能性がある。そのため、採用してもいつ辞めるか不安。
入社しても早期退職されないか
内定辞退をされたら、内定を出すために自分たちが行ってきた採用活動が全部無駄になることが問題。そして組織として投資を行ってきたわけだから、内定辞退は最悪のロスになる。
内定を出しても辞退されないか
採用担当者「個人」の心配ごと(志望動機なんてねーよの方に知って欲しい)
実は採用担当者が早期退職を心配する個人的な理由もあります。
【早期退職者が出た際の調査結果】
・強い自己責任を感じる…24%
・自己責任を感じる…72%
・自己責任を感じない…4%
採用担当者の96%が人材が早期退職すると自己責任を感じると回答しました。「志望動機なんてねーよ」と思う方は、採用担当者が個人的に抱える心配にも目を向けてみてください。
採用担当者から以下のような意見がありました。
早期に辞めてしまうと本当に責任を感じます。配属職場に多大な迷惑をかけることになります。会社の人的戦略である人的補強や人材育成などに貢献できていないことにもなります。
強い責任を感じる
・以前入社してから1ヶ月で辞めた社員が2人いました。理由は2人ともはっきりしませんが、採用担当者として責任を感じました。やはり自分が精査して雇い入れているので、自分の人を見る目がなかったのかなと責任を感じてしまいます。
責任を感じる(72%)
採用担当者は、自分が選んだ人材が早期退職することで、会社に迷惑がかかり、個人的に強い責任を感じていることが分かります。
心配を取り除けば良い(志望動機なんてねーよの方に知って欲しい)
素晴らしい経歴やスキルは有利ですが、企業は「活躍」を期待するより会社への定着性を重視しています。優秀な人材でもすぐに辞められると意味がありません。
志望動機なんてねーよ状態の方がすべきことは、採用担当者の心配を払拭し、長く働ける人材だとアピールすることです。
私も定着性を意識して活動し、複数の企業から内定をいただきました。
早い段階で好かれよう(志望動機なんてねーよの方に知って欲しい)
「志望動機なんてねーよ」という方が定着性をアピールするタイミングはなるべく早いほうが良いです。
採用試験の早い段階で採用担当者が定着性を確信すれば「すぐ辞めないだろうお気に入りの人材」として最終面接までバックアップしてくれます。
私が高倍率の採用選考を突破できたのも、最初に採用担当者に定着性を示せたからです。初めに取り組むべき定着性のアピールこそ良い志望動機をつくることなんです。
「志望動機なんてねーよ」志望動機のつくり方(※重要)
「志望動機なんてねーよ」という方に採用される志望動機の書き方について解説します。
私が1000倍の採用試験を突破した内定に直結する志望動機作成法です。
採用担当は「自分の強みを理解している」志望動機を求めます。これは『自己分析ができている』ということです。
半数以上の採用担当は『自己分析しない応募者』は採用しない
採用担当216名の調査で半数以上が『自己分析をしない応募者』は採用しないと回答しました。また、9割の面接官は自己分析済かを見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる2つの方法
『自己分析』を反映するだけで何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。あなたの「強み」で書くからです。
これだけで内定獲得率が何倍もアップします。実際、私も倍率1000倍の転職に成功しました。以下の2つのうち、どちらか選んで書いてみて下さい。
私が無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です↓↓
AIに自己分析結果を学習させ志望動機を書く方法です↓↓
AIが生成した志望動機を貼ります↓↓凄い精度です。文字数指定で『履歴書用』も書けますよ。
私は保険会社営業職で、営業プロジェクトの企画やチームメンバーとの協力を通じて目標を達成してきました。この経験からチームワークを活かし顧客満足度の向上に貢献したいと熱望するようになりましたが、前職は既存顧客の保険商品提案や契約手続きが中心で、チームワークを発揮できる機会がなく転職を決意しました。貴社はベンチャー企業で挑戦的な社風があり、新規市場への進出やプロジェクトのスタートから終了までの一体感が魅力です。貴社ならば自身のチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献できると考えて志望しました。
自己分析して強みを意識した瞬間「頭のなかだけで面接対策」ができます。逆に遅れるほど不利なので早めに取り組んで下さいね。
「志望動機なんてねーよ」私の転職体験談
「志望動機なんてねーよ」のきっかけ
私も転職活動で「志望動機なんてねーよ」と考えたことがあります。転職サイトやエージェントに登録すると、毎日多くの求人を見ます。
そのなかで「これだ!運命だ!」と思った企業に応募しても、書類選考や面接でお祈りが続くと、求人を見ること自体が嫌になります。
徐々に最低条件を満たす企業ばかり見て「まぁそれなりでいいか」となり、企業の特徴や風土を考えずに応募する割合が増えました。
しかし、企業や転職サイト・エージェントはいつも志望動機を求めるので「志望動機なんてねーよ状態」に陥りました。
つまり「お祈り」が続くと自分の市場価値が低いと感じ、企業に対して「それなりの態度でいいか」と考えが変わってしまったのです。
転職・中途採用における「志望動機なんてねーよ」
新卒では、まっさらな状態で社会に出るため、志望動機が重要視される傾向があると思います。
だから転職を始めた当初は「新卒ほど志望動機は重要じゃないだろう」と楽観的に考えていました。しかし、実際は転職でも同じでした。
転職の志望動機は、自分がビジネスパーソンとして仕事に対する決意が固まっているかが重要です。短い在職期間でも同じです。
自分の価値観が決まれば「まぁそれなりでいいか」「志望動機なんてねーよ」という気持ちは消え、価値観とマッチする企業に焦点を当てれるようになります。
この考えになり志望動機をつくってから、書類選考や内定率が格段に上がりました。本記事を参考に価値観をもとにした志望動機をつくってみてください。
「志望動機なんてねーよ」転職成功テクニック
「志望動機なんてねーよ」という方に実践して欲しい、転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、「志望動機なんてねーよ」に至る理由と、採用される志望動機の書き方について解説しました。
・「志望動機なんてねーよ」と考えてしまうのは、大半の企業と転職サービスが志望動機の提出を求めるから。現職への不満や、同業他社の転職でも「志望動機なんてねーよ」に陥りやすい。
・「志望動機なんてねーよ」と考える転職者は志望動機の重要性を再考してみよう。志望動機そのものは重要でなくとも、採用されるための志望動機づくりは重要。
・「志望動機なんてねーよ」という方は採用担当者の9割以上が「早期退職者」「内定辞退者」を心配していることを覚えておこう。
・「志望動機なんてねーよ」という方が内定を獲得する方法は、応募先企業に「定着性」を示すこと。そのために、私が行った志望動機のつくかたを実践してみてください。
・「志望動機なんてねーよ」という方は、転職成功テクニックを実践してみてください。
みなさんの転職の成功を心からお祈りしています。