「興味を持ちました」と転職の志望動機に書くのはNG?
一貫性のある志望動機であれば、書いても大丈夫です。
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くことをためらっていませんか?私も書くべきか悩んだ経験があります。
「興味を持ちました」という言葉だけで、採用担当者に悪印象を与えることはありません。転職理由や応募企業で何がしたいか?といったことの方が大切だからです。
まずは、興味を持つきっかけとなった一貫性のある志望動機を作成し、しっかりと採用担当者の心をつかむことが採用内定のカギです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「興味を持ちました」と志望動機に書くことのメリット・デメリットを解説し、併せて一貫性のある志望動機の作成方法をご紹介します。
「興味を持ちました」と書かれた志望動機の印象
「興味を持ちました」と志望動機に書く応募者の印象について、当サイトで一般企業の採用担当者100名に独自アンケートを実施しました。
その結果、印象について「どちらでもない(71%)」が最も多く、「大変良い(4%)」「良い(22%)」となりました。
「興味を持ちました」と志望動機に書くことは問題ありませんが、採用担当者にとって特に印象に残らないようですね。
・「興味を持ちました」と志望動機に書く応募者の印象:企業採用担当者の71%が「どちらでもない」と回答。
「興味を持ちました」と志望動機に書くメリット
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書く主なメリットは、以下の通りです。
「簡潔」で分かりやすい
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くことで、簡潔でわかりやすいというメリットがあります。
転職面接では、採用担当者に対していかに簡潔に分かりやすく自分という人材を表現できるかが重要です。
その点で「興味を持った」という簡潔な言葉は、採用担当者の記憶に残りやすいと言えるでしょう。
私も長々と話をするのではなく、なるべく簡潔に志望動機を話せるように何度も練習しました。
「謙虚さ」を伝えやすい
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くことで、謙虚さを伝えやすいというメリットもあります。
謙虚さは、特に未経験業界や職種を希望している場合、採用担当者の信頼を得る上で必要不可欠です。
志望動機に「興味を持ちました」と書くことで謙虚さを示しつつ、面接ではじっくりと自身の強みやアピールポイントを強調すれば良いのです。
私も中途採用の集団面接において、謙虚さを示すことで突破できた経験があります。
「成長意欲」が伝わる
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くことで、応募者の成長意欲が伝わるメリットがあります。
あらゆることに興味関心をもって自己成長したい、という成長意欲の高い人材はどのような企業でも歓迎されます。
個々の社員の成長意欲なくして、企業全体の成長もあり得ないからです。
私も面接では企業に対する興味関心の高さを示すために、採用担当者の言葉ひとつひとつへの返しを考え、積極的に逆質問を行っていました。
・「興味を持ちました」と志望動機に書くメリット⇒簡潔で分かりやすい、謙虚さを伝えやすい、成長意欲が伝わる。
「興味を持ちました」と志望動機に書くデメリット
一方で、転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くことには、デメリットもあります。
「差別化」ができない
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くことで、他の応募者と差別化ができないデメリットがあります。
「興味を持ちました」という文言は非常に使いやすいので、他の応募者も志望動機に書くことが多いと言えます。
特に応募者が多い企業では、他の候補者の志望動機に埋もれてしまう心配があります。
私も人気企業では、いかに自分を差別化できるかを考え、志望動機に書く言葉が他者と被らないように気を使っていました。
志望動機が「薄く」なる
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くことで、志望動機そのものが薄くなるデメリットもあります。
「興味を持った」という言葉自体が、ややつかみどころがなく、採用担当者に対して強い動機や熱意が伝わりにくい可能性があります。
志望動機に物足りなさを感じたら、「興味を持ちました」と同じような意味を持つ言葉に言い換えることも考えてください。
・関心を持ちました
・魅力を感じました
・心を引かれました
・惹かれました
・魅了されました
参考として、「興味を持ちました」の言い換えに使える言葉をご紹介します。
面接で「深掘り」できない
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書くと、面接で採用担当者が深掘りできないというデメリットがあります。
「興味を持った」というだけでは、そこからさらに突っ込んで詳しく聞いてみたいという採用担当者の気持ちを失わせる可能性があります。
転職面接は1時間を超える場合も多く、採用担当者にとって質問したいことがないと致命的と言えます。
あえて志望動機に採用担当者の関心を引きそうな言葉を盛り込むことも必要です。
・「興味を持ちました」と志望動機に書くデメリット⇒差別化できない、志望動機が薄くなる、面接で深掘りできない。
「興味を持ちました」は一貫性ある志望動機に書く
転職の志望動機に「興味を持ちました」と書く場合、採用担当者を惹きつける一貫性のある志望動機を作成しておく必要があります。
前職の転職・退職理由から企業に応募するまで、一貫した姿勢がある応募者は、採用担当者に信頼感を与え、採用内定につながるからです。
たとえ「興味を持ちました」という言葉にデメリットがあっても、一貫性のある志望動機を提示できていれば問題ありません。
次に、そのような志望動機を作成する具体的な方法を解説します。
・「興味を持ちました」という言葉は、一貫性のある志望動機に含めて書く。
「興味を持ちました」志望動機のつくり方(※重要)
「興味を持ちました」という言葉を含めて書くために、一貫性のある志望動機の簡単な作成方法をご紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと、採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる方法
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、強みをもとに書くからです。
私は自己分析結果から志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「興味を持ちました」の志望動機例文3選
志望動機のつくり方に従って、「興味を持ちました」という言葉を含めた志望動機の例文3選を紹介します。
「興味を持ちました」を含めて志望動機を書く際は、以下のポイントに注意しましょう。
・転職理由に前職で活きた「強み」を書く。
・企業の特徴に「興味を持ちました」と書く。
・転職理由と企業の特徴を「マッチング」する。
志望動機例文①(※「興味を持ちました」を含む)
【応募者の強み:協調性】
私は不動産会社で営業を担当しています。他の営業担当者や物件管理部門と協力し、最適な物件を提案することで顧客との信頼関係を築き、成約率を向上させてきました。しかし、不動産業界では個々の成果が重視されるため、より連携を大切にする環境で営業力を発揮したいと考え、転職を決意しました。
貴社は、自動車ディーラーとして営業担当者、事務スタッフ、整備スタッフが一体となって、車両点検やメンテナンスを通じて顧客に総合的なサービスを提供し、販売台数の向上を図っていることに興味を持ちました。
私はこれまでの営業経験を活かし、職員間の連携を促すことで顧客満足度を満たし、車両販売台数の向上によって貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
志望動機例文②(※「興味を持ちました」を含む)
【応募者の強み:人当たり】
私は紳士服専門店で販売を担当しておりました。人当たりの良い丁寧な接客を心掛け、お客様に合わせた商品提案によって多くのリピーター客を獲得し、店舗の売上目標を達成してまいりました。今後は、これまで培った接客スキルをさらに発展させ、個々のお客様と深い関係を築ける接遇スキルを磨きたいと考え、転職を決意しました。
貴社のホテルが宿泊客に合わせた観光案内サービスや徹底した接遇研修により、ホスピタリティを追求している点に大変興味を持ちました。
私は前職の販売経験を活かし、フロント業務においてチェックイン時から宿泊客一人ひとりに洗練された接遇を提供し、リピート利用率を高めることで貴社のさらなる発展に貢献したいと考えて応募しました。
※紳士服専門店販売職からホテリエへの転職
志望動機例文③(※「興味を持ちました」を含む)
【応募者の強み:サポート力】
私は郵便局で事務業務を担当しています。電話応対や郵便窓口業務を通じてお客様をサポートし、局内でも高く評価されてきました。しかし、バックオフィスでの業務が増える中で、よりお客様と直接関わりながら事務処理能力を高めたいと考え、転職を決意しました。
貴院が地域に根差したクリニックとして、丁寧な患者対応や予約システムの効率化を通じて患者満足度の向上を目指している点に強い興味を持ちました。
私は現職で培った事務経験を活かし、貴院において患者様一人ひとりに丁寧な事務対応を行い、医療スタッフをサポートすることで、患者様が安心して医療サービスを受けられる環境を整え、貴院の患者満足度の更なる向上に貢献したいと考えて志望しました。
※郵便局事務スタッフからクリニック医療事務職への転職
「興味を持ちました」私の転職活動体験談
私は転職活動を始めた頃、「興味を持ちました」という表現をほとんど使いませんでした。
というのも、このフレーズは新卒者や学生には通用するかもしれませんが、経験を積んだ中途採用者には適さないと感じたからです。
しかし、企業の採用担当者に刺さる志望動機を考えるうちに、転職理由から応募企業の志望動機までの一貫性が大切であることに気づきました。
「興味を持ちました」という言葉は単なる一つの要素に過ぎず、志望動機全体の構成の方が大事なのです。
例えば、転職理由として「キャリアアップしたい」とき、その企業が私のキャリア成長にどう繋がるのか?を具体的に説明しました。
こうすることで、転職理由と志望動機までが自然につながり、一貫性を持つことができました。
志望動機を書くときは、転職理由からその企業を選んだ理由まで、一貫性を持たせることを意識しましょう。
「興味を持ちました」転職成功テクニック
「興味を持ちました」を含めた志望動機の書き方に加えて、ホワイト企業に内定する転職成功テクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。
しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
忖度なしの「転職相談サービス」を利用
私は転職活動の悩みをアドバイザーに相談して解決してきました。しかし、有料サービスや転職エージェントに抵抗がある方も多いでしょう。
そんな方に、無料で忖度のない転職相談が受けられるサービスをご紹介します↓↓
まとめ
以上、「興味を持ちました」と志望動機に書くことのメリット・デメリット、一貫性のある志望動機の作成方法について解説しました。
・「興味を持ちました」と志望動機に書くメリットは、簡潔で分かりやすい、謙虚さを伝えやすい、成長意欲が伝わること。
・「興味を持ちました」と志望動機に書くデメリットは、差別化できない、志望動機が薄くなる、面接で深掘りできないこと。
・「興味を持ちました」という言葉は、一貫性のある志望動機に加えて書く。
・「興味を持ちました」を書くために、まずは自己分析ツールで分かった強みを中心に志望動機を作成する。
・「興味を持ちました」を志望動機に書くときは、転職理由に前職で活きた強み、企業の特徴に興味を持ちましたという言葉、転職理由と企業の特徴をマッチングすることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、内定獲得に向け一歩前進する。
みなさんの転職成功を心から祈っております。