
転職面接で「第一志望」を自分から言うのは逆効果?

あえて自分から言う必要はありません。それよりも、志望動機を磨くことの方が大切です。
転職面接で、応募先企業に対して「第一志望です」と自分から言うべきかどうか、迷っていませんか?私も悩んだ経験があります。
「第一志望」だと伝える方が好印象だと考えがちですが、実際には採用担当者に深掘りされて矛盾を突かれる恐れがあります。
わざわざ「第一志望です」と言わなくても、志望動機を磨くことで入社意欲をアピールすることが大切です。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、転職面接において「第一志望」を自分から言う必要がない理由と、採用される志望動機の作成法や例文について解説します。
転職面接で「第一志望」を自分から言う応募者の印象調査

転職面接で「第一志望」を自分から言う応募者の印象について、一般企業採用担当者100名にアンケート調査を実施しました。
その結果、「大変良い・良い」との回答が合わせて28%、「悪い」が34%で「どちらでもない」が38%でした。

「第一志望」を自分から言うことに対して、約3人に1人の採用担当者が「悪い印象」を持っていることが分かります。
・転職面接で「第一志望」を自分から言う応募者の印象:採用担当者の34%が「悪い」と回答。
転職面接で「第一志望」を自分から言うことは逆効果か?

転職面接において「第一志望」を自分から言うことが逆効果となる場合について解説します。
・一方的で「コミュニケーション力が低い印象」を与える。
・「他社の選考状況」について探られるきっかけを与える。
・「志望動機に書いた内容との一貫性」を厳しく見られる。
一方的で「コミュニケーション力が低い印象」を与える
転職面接で「第一志望」を自分から言うことは、一方的でコミュニケーション力が低い印象を与える可能性があります。
面接官が質問していないタイミングや流れにそぐわない形で「第一志望」と伝えると、対人スキルに問題があると受け取られるからです。
場の空気を読まずに熱意をアピールしても、違和感を与えるだけで逆効果になるわけです。

私も数多くの面接を経験する中で、自然に熱意を伝えることの難しさを実感しました。
「他社の選考状況」について探られるきっかけを与える
また、転職面接で「第一志望」を自分から伝えることで、他社の選考状況について探られるきっかけを与える可能性もあります。
応募者が「第一志望」と言えば、採用担当者としては他社の選考状況や自社が第一志望である理由を聞かざるを得ません。
この際、他社との比較が曖昧だと、場当たり的に「第一志望」と言っているだけと判断されるでしょう。

私も転職活動において、他社との比較については慎重に回答するよう心がけていました。
「志望動機に書いた内容との一貫性」を厳しく見られる
さらに、転職面接で「第一志望」を自分から言うことで、志望動機に書いた内容との一貫性を厳しく見られる可能性もあります。
実は企業の採用担当者は、応募者の発言と応募書類に記載された志望動機の内容が一致しているかを細かく確認しています。
そのため、安易に「第一志望」と発言し、その後の受け答えが志望動機と矛盾してしまうと、採用担当者の信頼を失ってしまいます。

私も転職活動の面接で、採用担当者が書類を見ながら発言内容を確認している様子を目にしてきました。
・「第一志望」を自分から言うことが逆効果となる場合:コミュニケーション力が低い印象を与える、他社の選考状況を探られるきっかけとなる、志望動機との一貫性を厳しく見られる。
転職面接で「第一志望」について採用担当者が尋ねる理由

一方で、転職面接において採用担当者が「第一志望」を尋ねる理由も押さえておきましょう。
・入社意欲の再確認。
・他社との選考状況。
・志望動機の一貫性。
入社意欲の再確認
転職面接において、採用担当者が「第一志望」を尋ねる理由の一つに、入社意欲の再確認があります。
企業は、採用した人材の定着率を重視しています。たとえ内定を出しても、すぐに退職されては採用にかけたコストが無駄になるからです。
そのため、第一志望かどうかを確認し、応募者の自社に対する本気度や入社意欲を確かめているのです。

私も転職活動を通じて、企業の採用担当者が定着率を気にしている様子を何度も見てきました。
他社との選考状況
また、転職面接で採用担当者が「第一志望」を尋ねる理由には、他社との選考状況を確認したい意図もあります。
面接の段階で「第一志望です」と答えた応募者が、内定後に他社を選んで辞退するケースは珍しくありません。
企業としては、なるべく入社の可能性が高い応募者に内定を出したいと考えているため、他社の進捗状況を知りたいのです。

私は他社の企業名までは答えませんでしたが、受けている業界や職種については伝えていました。
志望動機の一貫性
そして、転職面接で採用担当者が「第一志望」を尋ねる理由には、志望動機の一貫性を確認する目的があります。
すでに解説したように、採用担当者は応募者が「第一志望」と答える理由と、志望動機の内容が一致しているかをチェックしています。
面接での回答と志望動機にズレがあると、真剣度を疑われ、選考で不利になってしまいます。

採用担当者を納得させるには、志望動機の一貫性を保ち、入社意欲をしっかりとアピールする必要があります。
・採用担当者が「第一志望」を尋ねる理由:入社意欲の再確認、他社との選考状況、志望動機の一貫性の確認。
「第一志望」を自分から言うのではなく志望動機を磨こう

転職面接で「第一志望です」と自分から言うと、採用担当者に深掘りされるきっかけを与え、逆効果になる恐れがあります。
わざわざ自分から「第一志望」と言わなくても、磨き上げた志望動機があれば十分に入社意欲を伝えることができます。
採用担当者に「第一志望ですか?」と聞かれないよう、先に志望動機を作り込み、入社意欲をアピールしましょう。

私も前もって志望動機を磨き、面接に備えることで多くの内定を獲得しました。
・自分から「第一志望」と言うのではなく志望動機を磨き入社意欲をアピールする。
「第一志望」は自分から言う必要なし!志望動機の作り方(※重要)

「第一志望」だと自分から言う必要がない、一貫性のある志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで判明しました。

つまり、自分の『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」かを見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映すれば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「第一志望」を自分から言う必要のない志望動機例文3選

志望動機をつくる2つの方法を使えば、「第一志望」だと自分から言う必要がない志望動機を作成できます。

実際に作成した志望動機例文3選と作成ポイントについて紹介します。
【1】自分の強みを活かした経験をもとに「転職理由」を書く。
【2】自分の強みを最大限活かせそうな「企業の特徴」を書く。
【3】転職理由と企業の特徴を関連づけて「マッチング」する。
志望動機例文①(~自分から「第一志望」を言う必要はない~)

自己分析で診断した強み:状況適応力
私は〇〇不動産にて賃貸仲介営業を担当しております。お客様の希望やご予算の状況に応じた物件をご提案することで契約につなげてまいりました。しかし、現職の不動産業界では短期的な契約が多いため、お客様との継続的な信頼関係を大切にできる営業環境で力を発揮したいと考え、転職を決意しました。
貴社は、地域密着の自動車ディーラーとして、購入後のアフターサポートに力を入れ、既存のお客様との信頼関係を大切にしながら車両販売を行っていると伺いました。
私は現職の営業経験を活かし、お客様一人ひとりのご要望に寄り添った車両提案を行うことで信頼関係を築き、新車販売率の向上と貴社のさらなる発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※不動産業界営業⇒自動車ディーラー営業
志望動機例文②(~自分から「第一志望」を言う必要はない~)

自己分析で診断した強み:協調性
私は〇〇百貨店にて紳士服販売を担当しておりました。販売スタッフ同士で協力して接客を行い、リピーター客の獲得により、紳士服部門の売上向上に貢献してまいりました。しかし、現職では個人の販売実績が重視される傾向が強いため、より質の高い接客を行える環境で接遇スキルを磨きたいと考え、転職を決意しました。
貴社ホテルは、スタッフ間の連携を大切にし、フロントや客室係が一体となってお客様に寄り添う接遇を提供し、ホスピタリティを追求していると伺っております。
私は前職の接客経験を活かし、スタッフ同士の協力を大切にしながら、お客様に最高のおもてなしを提供し、リピート利用率向上に貢献することで貴社ホテルの発展に寄与したいと考え、志望いたしました。
※百貨店販売員⇒ホテリエ
志望動機例文③(~自分から「第一志望」を言う必要はない~)

自己分析で診断した強み:サポート力
私は〇〇食品にて営業事務を担当しております。見積書の作成や顧客対応を通じて営業担当者の業務をサポートしてまいりました。しかし、現職では社内業務が中心であり、お客様と直接関わる機会が限られているため、より人と接する場面が多い環境で事務スキルを高めたいと考え、転職を決意しました。
貴院は、平日夜間や土日診療を行うなど、患者様が安心して通院できる環境づくりに注力されており、患者満足度を重視する姿勢に感銘を受けました。
私は現職での事務経験を活かし、正確かつ迅速な事務対応を徹底し、医師や看護師の皆様が診療に集中できるよう支えることで、患者満足度向上と貴院の発展に貢献したいと思い、応募いたしました。
※食品メーカー営業事務⇒医療事務
転職面接で「第一志望」を自分から言っていた私の体験談

私も転職活動を始めた頃の面接で、応募した企業に対し、自分から「第一志望です」と伝えていたことがあります。
もちろん、「第一志望」と言ったことで嫌な顔をされたことはありませんでした。しかし、それが特に有利に働くこともありませんでした。
ある企業の面接では、「第一志望です」と伝えたことで、他に受けている企業について深掘りされ、「業界が定まっていないのでは?」と指摘されました。
また、別の企業では、「第一志望」と伝えたことで、「他社に行く可能性が低い」と思われ、採用担当者に余裕を与えてしまい、圧迫面接を受けました。
面接は心理戦の側面もあります。応募者の「採用されたい」という気持ちにつけこみ、あえて厳しく対応する採用担当者もいるのです。

「第一志望です」と言わなくても入社意欲が伝わる志望動機を前もって用意し、採用担当者に質問の隙を与えない万全の対策をして面接に臨んでください。
転職成功テクニック

面接で「第一志望」だと自分から言う必要のない志望動機が書けたら、ホワイト企業への入社を実現する転職成功テクニックを試してみてください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・忖度なしの「転職相談サービス」を利用
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
忖度なしの「転職相談サービス」を利用
私は転職活動の悩みをアドバイザーに相談して解決してきました。しかし、有料サービスや転職エージェントに抵抗がある方も多いでしょう。

そんな方に、無料で忖度のない転職相談が受けられるサービスをご紹介します↓↓
まとめ

以上、転職面接において「第一志望」を自分から言う必要がない理由と採用される志望動機の作成法、例文について解説しました。
・転職面接で「第一志望」を自分から言う応募者の印象について、採用担当者の34%が悪いと回答。
・転職面接で「第一志望」を自分から言うことで、一方的でコミュニケーション力が低い印象を与える、他社の選考状況について探られるきっかけを与える、志望動機に書いた内容との一貫性を厳しく見られるため、逆効果になる場合がある。
・転職面接で「第一志望」について採用担当者が尋ねる理由は、入社意欲の再確認、他社との選考状況、志望動機の一貫性の確認のため。
・「第一志望」は自分から言うのではなく、志望動機を磨き上げて入社意欲をアピールする。
・「第一志望」を自分から言う必要のない志望動機は自己分析ツールで分かった強みをもとに作成する。
・志望動機の作成ポイントは、自分の強みを活かした経験をもとに転職理由を書く、自分の強みを最大限活かせそうな企業の特徴を書く、転職理由と企業の特徴を関連づけてマッチングすること。
・転職成功テクニックを使ってホワイト企業入社を実現して下さい。

みなさんの転職成功を心から祈っております。