
クビになっても「転職成功」する方法はある?

もちろんあります。クビになっても「転職成功」する方法3選をご紹介します。
クビを経験すると、「次の転職活動がうまくいくのだろうか?」という不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
確かに、他の転職者と比べてハードルが高く感じることもあるかもしれませんが、「クビ」をきっかけに次の成功をつかめるかどうかは、あなた次第です。
意識を少し変えるだけで、過去の経験を強みにして転職活動を有利に進めることもできます。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2,024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、「クビ」を前向きに捉え、転職で成功をつかむための具体的な方法3選と、採用に繋がる志望動機の作成法を解説します。
クビだと「転職成功」しない?アンケート調査の結果

クビだと「転職成功」しないのか?実際にクビになった転職希望者の印象について、一般企業採用担当者100名を対象に聞きました。
前職を「クビ」になった転職希望者に対する印象は? | |
---|---|
大変良い | 1% |
良い | 3% |
どちらでもない | 82% |
悪い | 14% |
その結果、「大変良い」「良い」は合わせて4%、「悪い」も14%ですが、「どちらでもない」が最多で82%に達しました。

クビになったからといって、採用担当者の印象が大きく下がるわけではないことが分かります。
・前職をクビになった転職希望者の印象:採用担当者の82%が「どちらでもない」と回答。
クビだと「転職成功」しないと思い込んでしまう理由

はじめに、クビだと「転職成功」しないと思い込んでしまう理由を考えてみましょう。
・クビになった人は「採用されない」と考える。
・クビを面接で「どう説明する」か分からない。
・クビから「転職成功した人の例」を知らない。
クビになった人は「採用されない」と考える
クビだと「転職成功」しないと思い込んでしまう理由の一つに、クビになった人は採用されないという思い込みがあります。
「クビになった」という事実によって、自分にはもう人材としての価値がないと感じてしまうのです。
しかし、そのような固定観念に縛られると、自信のなさが採用担当者にも伝わってしまいます。

実際には、多くの企業が過去の失敗よりも「その経験をどう活かすか」を重視しています。
クビを面接で「どう説明する」か分からない
また、「クビだと転職成功しない」と思い込んでしまう理由に、面接でどう説明すればいいか分からないという不安もあります。
しかし、実際にはクビになった理由そのものよりも、それを説明する不安や緊張の方が、採用担当者に悪印象を与えることが多いのです。
クビになったことは隠さず、できるだけ前向きに伝えることが大切です。

失敗をどう糧にして成長したのかを伝えることで、誠実な人柄として評価されやすくなります。
クビから「転職成功した人の例」を知らない
さらに、クビだと「転職成功」しないと思い込んでしまう背景には、クビから転職に成功した人の例を知らないという点もあります。
具体的な成功例を知らなければ、自分も失敗するのではないかという不安を強く感じてしまうのです。
私の知人にも、懲戒解雇から転職に成功した人がいます。

解雇を転機と捉え、自分を見つめ直して独自の強みを磨いたことが、成功への近道となります。
・クビで「転職成功」しないと思い込む理由:クビになった人は採用されない、面接での説明が分からない、クビからの転職成功例を知らないため。
クビだと「転職成功」しないという先入観は捨てよう

クビだと「転職成功」しないと思い込んでしまう理由は人それぞれですが、「転職に成功しない」という先入観こそが失敗の原因です。
なぜなら、「転職できない」と考えてしまうと、自信のなさが採用担当者にも伝わってしまうからです。
たとえクビになったとしても、先入観を捨て、他の転職者と同じように自分の『強み』を自覚して採用試験に挑みましょう。

ここからは、クビでも「転職成功」する方法3選を紹介します。ぜひ、実践してみてください。
・「クビだと転職成功しない」という先入観を捨て、自分の『強み』を自覚する。
クビでも「転職成功」する方法①志望動機を作り込む

たとえクビになっても転職に成功するためには、まず志望動機をしっかりと作り込むことが採用に繋がります。
志望動機は、採用試験における第一印象を決定づけるものであり、自分の強みをアピールする絶好の機会です。
そのため、志望動機で『強み』を示すことで、クビというネガティブな印象を払拭することができます。

ここでは、自分の強みを理解する必要性と、それを反映した志望動機を作成する方法を解説します。
クビでも「転職成功」できる志望動機のつくり方(※重要)


志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で答えました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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クビでも「転職成功」できる志望動機の面接例文

志望動機をつくる2つの方法で作成した志望動機に、クビになったという退職理由を書き加えた面接例文を紹介します。

クビになったことを書き加える際は、以下のポイントに気をつけましょう。
【1】まず自己分析で分かった強みをもとに「志望動機」を作成する。
【2】志望動機のなかの「転職理由」で解雇された経緯を正直に書く。
【3】解雇(クビ)された経験を「前向き」に言い換えて書き加える。

自己分析で判明した強み:状況適応力
私は〇〇不動産で賃貸仲介営業を務めていました。お客様のご予算や生活の状況に合わせて賃貸物件をご紹介し、成約に繋げてきました。※前職では営業方針の違いや成果が十分に発揮できなかったことから、解雇通告を受けました。しかし、この経験を通じて自身の働き方を見直し、成果を出せなかった反省を活かしながら、お客様一人ひとりの状況を踏まえ、丁寧に向き合う営業スタイルが自分に適していると気づくことができました。
貴社は自社で住宅設備を開発し、地震に強い家づくりやエコ住宅など、お客様のニーズに応える住宅展開を行っている点に感銘を受けました。
私のこれまでの経験を活かし、貴社住宅の特徴を最大限に活かしながら営業スキルを磨き、お客様にとって理想の住まいをご提案することで成約率の向上に努め、貴社のさらなる発展に貢献したいと強く願い志望致しました。
※不動産会社賃貸仲介営業からハウスメーカー営業職への転職
クビでも「転職成功」する方法②転職サービスを選ぶ

クビでも「転職成功」する方法として、適切な転職サービスを選ぶことが挙げられます。
特に転職エージェントを選ぶ際は、親身になって相談に乗ってくれる手厚いエージェントサービスを慎重に選ぶ必要があります。
「クビになった」というだけで転職支援をしてくれないエージェントも存在するため、信頼できるサービスを選びましょう。

「人柄」を重視した転職支援を行ってくれる転職エージェントは、以下を参考にしてください。
クビでも「転職成功」する方法③家庭の事情を述べる

また、クビでも「転職成功」する方法として、家庭の事情を述べることもポイントです。
クビになった反省に加え、家族のために転職して心機一転したいという思いを伝えることで、信頼性が高まるからです。
自分ではなく家庭のために転職したい人は、再びクビになるような行動を避け、長く働ける印象を与えます。

私も面接では積極的に家族について話していました。詳しい方法は以下をご覧ください。
クビでも「転職成功」するためには強みが欠かせない

クビでも「転職成功」する方法3選を解説しましたが、なかでも自分の『強み』を自覚しておくことは絶対に欠かせません。
たとえクビになって自信を喪失しても、確かな強みを自分の中に持っていれば、それが転職活動の原動力になります。
そして、こうした『強み』を積極的にアピールするハングリー精神こそが、採用担当者の心を掴むのです。

私も、そして転職に成功した知人も、自分の中に眠る『強み』を見つけ出し、それを活かして転職に成功しました。
・クビでも転職に成功するためには自分の『強み』の自覚が欠かせない。
クビでも「転職成功」できた知人の転職活動の体験談

私の知人に、30代半ばで会社をクビになった後、転職に成功した人がいます。業績悪化による突然のリストラでした。
クビを宣告された当初は大きなショックを受け、何もやる気が起こらず、1年ほどは失業保険や貯蓄で生活していたそうです。
前職では業務用プリンターの営業をしていましたが、自分の実績に自信が持てず、なかなか転職への一歩を踏み出せなかったといいます。
しかし、同窓会で現在の奥さんと出会い、結婚を見据える中で「このままではいけない」と決意し、転職活動を始めたそうです。
彼は前職で営業成績こそ振るわなかったものの、製品導入後の保守やトラブル対応には定評があり、顧客の信頼も厚かったそうです。
この経験を通じて磨かれた問題解決力を自分の『強み』として再認識し、それを武器に転職活動に取り組みました。
そして、IT関連企業の自治体や医療機関向けソリューション営業職を中心に面接を重ねた結果、見事に内定を獲得しました。

自分だけの『強み』を見つけ出し、クビを人生の転機と捉えれば道は必ず開ける——そう思わせてくれる経験談でした。
まとめ

以上、「クビ」を前向きに捉え、転職で成功をつかむための具体的な方法3選と志望動機の作成法について解説しました。
・クビだと「転職成功」しないと思い込んでしまう理由は、クビになった人は採用されないと考える、クビを面接でどう説明するか分からない、クビから転職成功した人の例を知らないため。
・クビだと「転職成功」しないという先入観は捨て、一般の転職者と同じように自分の強みを自覚して採用試験に挑むことが肝心。
・クビでも「転職成功」する方法①は、志望動機を作り込んで強みと自信を示し、クビというネガティブな印象を払拭すること。
・クビでも「転職成功」する方法②は、クビになったという理由でも手厚い転職支援をしてくれる信頼できるサービスを選択すること。
・クビでも「転職成功」する方法③は、自分ではなく家族のために転職して心機一転したいという思いを伝え、信頼性を高めること。
・クビでも「転職成功」するためには『強み』を自覚することが欠かせないため、まずは強みを反映した志望動機の作成から始める。

みなさんの転職成功を心から祈っております。