
転職の志望動機に「経営理念に共感した」と書いても良い?

自分の『強み』を反映した志望動機であれば、書いても問題ありません。
転職の志望動機に「経営理念に共感」と書いていいのか悩んでいませんか?実際、私もこの言葉を使ったことがあります。
経営理念に共感することは問題ありません。ただし、企業理念と混同したり、他の応募者と差がつかない内容には注意が必要です。
私は自分の『強み』を反映した志望動機を書いた上で、経営理念という言葉を企業理念に言い換え、内定を勝ち取りました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の転職経験をもとに「経営理念に共感」という言葉の意味や、志望動機に取り入れる方法と例文を解説し、志望動機の作成法も紹介します。
「経営理念に共感」と書かれた志望動機の印象

「経営理念に共感」と書かれた志望動機の印象について、当サイト独自のアンケート調査を実施しました。
「経営理念に共感」と書かれた志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 8% |
良い | 9% |
どちらでもない | 73% |
悪い | 10% |
一般企業の採用担当者100名のうち、「どちらでもない」が最多の73%、「大変良い」「良い」が合わせて17%、「悪い」が10%でした。

この結果から、「経営理念に共感する」というだけでは、採用担当者に強い好印象を与えるのは難しいことが分かります。
・「経営理念に共感」と書かれた志望動機の印象:採用担当者の73%が「どちらでもない」と回答。
「経営理念に共感」と企業理念の違いを理解する

志望動機に書く前に、「経営理念」と「企業理念」の違いを理解しておきましょう。
「経営理念」とは、経営者の考え方や方針を指し、経営者が変われば内容も変わることがあります。
一方、「企業理念」は社員全体が共有する普遍的な価値観で、基本的には変わりません。

そのため、志望動機には「企業理念」を使うほうが望ましいとされています。
【企業理念の五大要素】
ミッション(使命):企業が果たすべき使命や役割。
ビジョン(未来):企業が実現したい未来像や方向性。
バリュー(価値):企業が社会に提供する価値や強み。
スピリット(精神):企業が大切にすべき精神や心構え。
スローガン(合い言葉):企業が伝えたいメッセージ。

私もこの違いを理解したうえで、志望動機の作成に取りかかりました。
・「経営理念」:経営者が変わると変化。
・「企業理念」:経営者が変わっても変化しない。
「経営理念に共感」と志望動機に書くデメリット

「経営理念に共感」は志望動機に書きやすい一方で、大きなデメリットも存在します。
・「差別化」が難しい
・「志望意欲」の不足
・「企業研究」の不足
「差別化」が難しい
最大のデメリットは、他者との差別化が難しい点です。
「経営理念に共感する」という表現はよくある言い回しで、多くの転職者が使うため、採用担当者の印象に残りません。
特に中途採用では第一印象が重要です。記憶に残らない志望動機は致命的な弱点になります。

私も以前、ありがちな志望動機で差別化できず、失敗した経験があります。
「志望意欲」の不足
もう一つのデメリットは、志望意欲が薄く見えてしまう点です。
「経営理念に共感」という言葉は多くの企業に当てはまるため、応募先企業を選んだ理由が伝わりづらくなります。
「その会社でなければならない」という意欲が伝わらないと、早期退職を疑われることもあります。

私はその企業にしかない特徴に触れることで、志望意欲を補いました。
「企業研究」の不足
さらに、「経営理念に共感」と書くことは、企業研究の不足を感じさせるデメリットもあります。
「経営理念に共感した」だけでは、深く調べていない印象を与え、「とりあえず書いた」と思われかねません。
企業研究が不十分だと、応募への真剣さや関心自体を疑われます。

私は求人情報や口コミサイトを活用し、企業について十分に調べたうえで志望動機を作成しました。
・「経営理念に共感」と志望動機に書くデメリット:差別化が難しい、志望意欲の不足、企業研究の不足など。
「経営理念に共感」したことは志望動機に含める

「経営理念に共感」と書きたい場合は、企業理念に言い換えたうえで、自分の『強み』を反映した志望動機に含めて書きましょう。
企業理念という変わらない価値観に置き換えることで、企業研究の深さを示し、他の応募者と差別化を図れるからです。
さらに、自分の『強み』をアピールすれば、志望意欲の高さも採用担当者にしっかり伝わります。

私も、自分の『強み』を反映した志望動機を作成することで、実際に複数の企業から内定を得ることができました。
・「経営理念に共感」⇒企業理念に言い換えて「強み」を反映した志望動機に含めて書く。
「経営理念に共感」を含める志望動機のつくり方(※重要)

「経営理念(⇒企業理念)に共感」を含めるために、自分の『強み』を反映した志望動機の作成法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

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「経営理念に共感」を含めた志望動機の例文3選

志望動機をつくる2つの方法を使って作成した、「経営理念(⇒企業理念)に共感」を含む志望動機の例文3選を紹介します。

「経営理念(⇒企業理念)に共感」を書く際のポイントは、下記の通りです。
【1】「転職理由」で現職・前職で強みを活かした経験を述べる。
【2】「企業の特徴」で応募先企業の具体的な企業理念を挙げる。
【3】「マッチング」で強みを企業理念で活かせることを述べる。
志望動機例文①(※経営理念⇒企業理念に共感を含む)

自己分析で分かった強み:状況適応力
私は不動産会社で賃貸仲介営業を担当しております。お客様のご要望や生活の状況に合わせた物件提案を行うことで、多くの成約を実現してまいりました。しかし、現職では既存物件の提案に限定されているため、より多様な選択肢からお客様に最適な提案ができる環境で営業力をさらに磨きたいと考え、転職を決意いたしました。
貴社の最新のドライバー支援技術など「時代の先端を行く新技術を積極的に活用し、常に新しい自動車体験を提供する」という企業理念に感銘を受けました。
私はこれまでの営業経験を活かし、貴社の幅広い車種ラインナップからお客様に最適な車両を提案し、新車販売率の向上と貴社の更なる成長に貢献できるよう尽力したいと考え、志望いたしました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職の転職
志望動機例文②(※経営理念⇒企業理念に共感を含む)

自己分析で分かった強み:共感性
私は百貨店にて衣料品販売を担当しておりました。お客様が商品を求められる背景や思いに共感する接客を心がけ、リピーターを獲得してまいりました。しかし、扱う商品が高価で限られた層を対象にした販売であるため、今後は一人ひとりのお客様に十分な時間をかけて寄り添える接客を行いたく、転職を決意いたしました。
貴社の「働く人に適正価格で高品質な商品を提供し、顧客満足度の向上を目指す」という企業理念に強く共感しております。
私は前職で培った販売経験を活かし、お客様の働き方やライフスタイルに深く共感する接客を通じて、顧客満足度とリピート購入率を高め、貴社の発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※百貨店販売員から紳士服専門店販売員の転職
志望動機例文③(※経営理念⇒企業理念に共感を含む)

自己分析で分かった強み:サポート力
私は郵便局で後方事務を担当しております。顧客データ管理や見積書の作成など、営業担当者のサポート業務を務め、局内で評価されてまいりました。しかし、後方業務では直接お客様と接する機会が限られているため、顧客対応を含む事務スキルをさらに磨きたいと考え、転職を決意しました。
貴院の「職種を越えたチーム医療を推進し、職員全員で患者様のケアに努め、患者満足度向上を目指す」という理念に共感しております。
私は現職の事務経験を活かし、患者様をお待たせしない受付対応を心がけ、医療スタッフを力強くサポートすることで患者満足度向上と貴院の発展に尽力したいと考え、応募いたしました。
※郵便局後方事務員からクリニック医療事務員の転職
「経営理念に共感」を含めた志望動機の注意点

「経営理念に共感した」(企業理念)と志望動機に書くときは、自分の『強み』で貢献できると話すことを忘れないよう注意しましょう。
企業の経営者の視点からも、どのように貢献できるか具体的にイメージできる人材のほうが魅力的に映るからです。
経営理念(企業理念)に共感したからこそ、自分の強みをどう活かして働きたいかをしっかりと伝えてください。

私も、自己分析で分かった『強み』を最大限にアピールすることで、経営者の関心を引くことができました。
・「経営理念に共感」を含めた志望動機の注意点:自分の「強み」で貢献できると話すことを忘れない。
「経営理念に共感」と志望動機に書いた体験談

私も転職活動中に「経営理念に共感している」と書いて応募した経験が何度かあります。
しかし、面接で「経営理念のなかで変えるべき点は?」「経営層に聞きたいことは?」と聞かれ、答えに詰まりました。
やみくもに「経営理念に共感」と書いたことで、理念を深く理解していないことが面接で露呈してしまったのです。
一方で、企業理念であれば、採用担当者を含め社員全体が共有する価値観なので、面接でも答えやすく感じました。
企業理念は求人情報や企業HPの内容に反映されており、商品やサービスとの関連から具体的に説明しやすい点もあります。
そのため、企業理念をもとに志望動機を考えることで、説得力が増し、面接でも深掘り質問に対応しやすくなります。
また、自分の『強み』と企業理念の共通点を意識して組み立てれば、説得力のある志望動機が自然と出来上がります。

私も実際に企業理念を中心にした志望動機に切り替えてから、選考通過率が大きく上がりました。
転職成功テクニック

「経営理念に共感した」ことを志望動機に書く方法に加えて、ホワイト企業に入社するための転職成功テクニックをお試しください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓