「教育体制が整っていない」という退職理由はどう伝える?
まずは、キャリアアップが中心の志望動機を先に作成し、その後で教育体制について話しましょう。
教育体制が整っていなかったから退職した場合、企業面接でどう伝えるべきか悩んでいませんか?私も前職の教育体制に疑問を持っていました。
教育体制が整っていないと伝えると、たとえ事実であっても採用担当者には前職への不満として受け取られ、マイナスの印象を与える恐れがあります。
そのため、まずはキャリアアップを中心に志望動機を作成し、採用担当者に信頼感を持ってもらうことを目指しましょう。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験をもとに「教育体制が整っていない」という退職理由を伝えるポイントや例文を解説し、キャリアアップを中心にした志望動機の作成法も紹介します。
「教育体制が整っていない」という退職理由の割合
「教育体制が整っていない」ことを退職理由とする人の割合がどの程度かを見てみましょう。
リクナビNEXTによると、労働時間や「環境が不満」だったという理由で退職する人は14%に達し、2位にランクインしています。
教育体制を含む職場環境の問題で退職する人が非常に多いことが分かります。
私も退職理由ではありませんが、前職では「現場で学べ」という風潮が強く、決して教育体制が充実していたとは言えませんでした。
・「教育体制が整っていない」ことを含む退職理由の割合:全体の14%と高い割合を占める。
「教育体制が整っていない」という退職理由の弱点
ここで、「教育体制が整っていない」を退職理由として伝える際の弱点を考えてみましょう。
「否定的な印象」を与える
「教育体制が整っていない」という退職理由自体が、採用担当者に否定的な印象を与える可能性があります。
前提として企業の採用担当者は応募者の前職を知りません。そのため、たとえ事実であっても単に前職を否定している姿勢と受け取られるのです。
私も面接で前職の不満を度々聞かれましたが、何を話してもプラスのイメージを与えることはできませんでした。
教育体制について話す場合でも、必ずそれをカバーできる肯定的な印象を与える努力が必要です。
「学習能力がない印象」を与える
また、「教育体制が整っていない」という退職理由の場合、学習能力がない印象を与える可能性もあります。
教育体制が整っていないことが原因ではなく、応募者自身に前職の仕事を学び適応する能力が欠けていたと受け取られるからです。
私も企業の採用担当者が常に厳しい目で職務経歴を見ていることを実感してきました。
学習能力がないと思われると、たとえ自社に転職しても適応できないのではないかという不安を採用担当者に与えます。
「志望動機と一貫しない印象」を与える
さらに、「教育体制が整っていない」という退職理由では、志望動機と一貫しない印象を与える可能性もあります。
いくら志望動機で熱心に仕事に取り組みたい姿勢をアピールしても、教育体制を退職理由に挙げると矛盾が生じることもあるからです。
企業の採用担当者は面接中に履歴書を確認しながら質問するため、このような矛盾には注意が必要です。
私も志望動機との矛盾を指摘され、結果として不採用になった経験があります。
・「教育体制が整っていない」という退職理由の弱点:否定的、学習能力がない、志望動機と一貫しない印象を与える。
「教育体制が整っていない」ことは志望動機に追記
「教育体制が整っていない」という退職理由は、キャリアアップを中心に書いた志望動機に追記するのがベストです。
実際に、リクナビNEXTによる同調査では、38%の転職者が「キャリアアップしたかった」という退職理由によって転職に成功しています。
キャリアを中心に志望動機を作成すれば、「教育体制が整っていない」という退職理由の否定的な印象を払しょくできます。
私もまずは志望動機をしっかりと作り込み、採用担当者の信頼を得ることで内定につなげてきました。
・「教育体制が整っていない」⇒キャリアアップを中心に書いた志望動機に追記する。
「教育体制が整っていない」の志望動機のつくり方
「教育体制が整っていない」という退職理由を追記するため、キャリアアップを中心とした志望動機のつくり方を解説します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで回答しました。
つまり「強み」が反映されないと、採用されない志望動機ばかり書くことになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は「自己分析をしない応募者」は採用しないと追加調査で答えました。また、9割の面接官が応募者が「自己分析済」かを見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映すれば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。
私は自己分析で分かった『強み』で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIなら、人間並みの志望動機が無限に書けます。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用者に大変好評です。
「教育体制が整っていない」という退職理由の例文
志望動機をつくる2つの方法で書いた志望動機に「教育体制が整っていない」という退職理由を追記した例文3選を紹介します。
以下のポイントに注意しながら、「教育体制が整っていない」という退職理由を志望動機で伝えましょう。
志望動機例文①(※教育体制が整っていない)
自己分析で判明した強み:状況適応力
私は不動産会社で賃貸仲介営業を担当しております。お客様の生活や収入の状況に合わせた物件提案を心がけることで信頼を築き、成約につなげてまいりました。しかし、既存物件のみを扱う現職に限界を感じ、多様なご要望に柔軟に対応できる環境を求めて転職を決意しました。また、現職では教育体制が十分に整っておらず、営業力を磨きスキルアップを目指したいと考えたことも転職理由の一つです。
貴社は、幅広い車両ラインナップと手厚いアフターサービスを通じて、既存のお客様と信頼関係を築くことを大切にされていると伺っております。
貴社であれば、一人ひとりのお客様に最適な車両の提案とアフターサポートを提供し、信頼を深めることで契約率を向上させ、貴社の発展に貢献できると考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職への転職
志望動機例文②(※教育体制が整っていない)
自己分析で判明した強み:協調性
私は旅行代理店でカウンターセールスを担当しておりました。他部門のスタッフと協力しながらツアー予約や宿泊手配を行い、リピーターの獲得に努めてまいりました。しかし、個人の売上が優先される風土の中で、職員同士がより連携し、顧客満足度向上を目指す環境で働きたいという思いが強くなり、転職を決意しました。また、前職では教育体制が十分に整備されておらず、今後はお客様に安心感を与える接遇力を身に付けたいと考えたことも転職理由の一つです。
貴社ホテルでは、徹底した接遇研修と職員間の密な連携を通じて滞在客の満足度を追求している点に強く惹かれております。
私は、接遇スキルを磨きながら職員間の協力体制を築き、お客様への高いホスピタリティを実現するとともに、リピート利用率の向上に貢献し、貴社発展の一翼を担いたいと考えて志望いたしました。
※旅行代理店カウンターセールスからホテリエへの転職
志望動機例文③(※教育体制が整っていない)
自己分析で判明した強み:サポート力
私は食品メーカーで営業事務を担当しております。迅速かつ正確な受発注業務や顧客データの管理を通じて営業担当者をサポートしてまいりました。しかし、製品が消費者の生活に与える影響を直接感じる機会が少なく、よりお客様とのつながりを実感できる環境に挑戦したいとの思いから、転職を決意いたしました。また、現職は教育体制が充実していないため、自身の事務処理能力をさらに高めたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社は、顧客第一主義を理念に、人工関節や手術用機器といった医療機器を開発し、医療現場に大きく貢献されている点に強く魅力を感じております。
私は、現職で培った事務経験を活かし、貴社製品の使用状況や現場の要望を把握することで受発注業務の効率化を図り、営業活動を支えることで貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※食品メーカー営業事務職から医療機器メーカー営業事務職への転職
「教育体制が整っていない」に関する私の転職体験
私の場合、直接的な退職理由ではありませんでしたが、前職では「教育体制が整っていない」ような状況でした。
研修のようなものはほとんどなく、現場で先輩について仕事をしながら見て学ぶ、いわゆるOJT形式でした。
このため、教育体制が整っていないことは十分な退職理由になります。しかし、現状では採用担当者から良い印象を持たれないのも事実です。
こういったマイナスイメージを払拭するためにも、転職活動においては志望動機が非常に重要になります。
私の場合、志望動機をしっかりと作り込むことで、まず採用担当者に信頼してもらうことから始めました。信頼関係なくして採用はあり得ないからです。
皆さんも、ぜひ採用担当者が納得するような志望動機を作成し、自信を持って面接対策を進めてくださいね。
転職成功テクニック
「教育体制が整っていない」という退職理由の伝え方が理解できたら、次に転職成功テクニックをお試しください。
私が倍率1000倍の転職で実践したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
転職面接なら「家族のために転職する」ことのアピールでも信頼性と定着性を示すことができます。
詳細は、下記記事をご覧ください↓↓
まとめ
以上、私の経験から「教育体制が整っていない」という退職理由を伝えるポイントや例文、キャリアアップを中心にした志望動機の作成法を解説しました。
・「教育体制が整っていない」という退職理由の割合は、転職者全体の14%と高い割合を占める。
・「教育体制が整っていない」という退職理由の弱点は、否定的、学習能力がない、志望動機と一貫しない印象を与えること。
・「教育体制が整っていない」ことは、キャリアアップを中心に書いた志望動機に追記。
・「教育体制が整っていない」という退職理由を追記するため、自己分析ツールで分かった強みをもとにキャリアアップを中心とした志望動機を作成。
・「教育体制が整っていない」ことは、転職理由に加える、教育体制が整うことでどんなスキルを高めたいか述べる、転職理由の一つとして説明する。
・転職成功テクニックを使えば、内定が決まる確率を高められます。
みなさんの転職成功を心から祈っております。