「お金を稼ぎたい」ことが志望動機ならどう書けばいい?
お金を稼ぎたい理由を仕事へのモチベーションに言い換えて、キャリアのための志望動機に加えればOK。
「お金を稼ぎたい」という欲求は誰しも持つもの。しかし、それを志望動機で伝えて良いのか、あるいはどう伝えるかは悩みどころですよね。
「お金を稼ぎたい」ことを前面に押し出すことは、良い印象を与えません。しかし、仕事へのモチベーションを示せば好印象を与えることができます。
転職の軸となるキャリアのための志望動機を作成したうえで、成果や実力による報酬制度の環境で能力を試したい、と言い換えれば良いのです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、『お金を稼ぎたい』という気持ちを伝える志望動機を例文付で解説し、併せて採用される志望動機の作成法も紹介します。
「お金を稼ぎたい」独自アンケートの結果
「お金を稼ぎたい」という志望動機の印象について、企業の採用担当者100名にアンケート調査を行いました。
「お金を稼ぎたい」という志望動機の印象は? | |
---|---|
大変良い | 2% |
良い | 16% |
どちらでもない | 57% |
悪い | 25% |
結果、4人に1人が印象が「悪い」と回答する一方で、「どちらでもない」「良い」という回答が7割を超えました。
思いの外、「悪い」との回答は少ないです。業界や職種、企業の体質によって意見が大きく分かれる志望動機と言えるでしょう。
お金を稼ぎたい理由について、企業に合わせながら志望動機を作成する必要がありますね。
「お金を稼ぎたい」から転職する人の割合
「給与が低かった」から転職した人の割合は12%でかなり多い
リクナビNEXTによる本音の退職理由ランキングでは「給与が低かった」から転職した人の割合は12%で4位にランクインしています。
本音が「お金を稼ぎたいから」という理由で転職する人の割合はかなり多いと言えます。コロナ渦の影響もあり、近年は同じ状況にある人は多いでしょう。
もちろん、前職の給与が低すぎたから転職する人も一定数いますが、給与を上げたい志望動機には変わりません。
本音ではなく建前(キャリアアップ)の志望動機をつくることが肝心
同調査によれば、転職者の中で、38%もの人々が「キャリアアップしたかった」という建前の退職理由で転職に成功していることが判明しています。
本音の「お金を稼ぎたい」という志望動機より、建前である「キャリアアップ」の方が、転職を成功させる可能性が格段に高まることがわかります。
本音を言えない転職活動なんて嫌だ…。
このように感じるかもしれませんが、心配無用です。
「お金を稼ぎたい」人が転職成功するコツ
本音(お金を稼ぎたい)と建前(キャリアアップ)を使い分ければ良い
私も建前の志望動機で転職しました。これは単なる飾りではなく本音と建前を使い分けることができる人材としてアピールしたかったからです。
会社では、社内、顧客、取引先等、常に「本音と建前の使い分け」が求められます。だから、応募者にもその能力を求めています。
面接官は、応募者の本音と建前を見抜けます。だからこそ、建前の志望動機を作り、本音は一部触れる程度で「使い分スキル」をアピールしましょう。
お金を稼ぎたいことを言い換える方法
「お金を稼ぎたい」という志望動機を応募先に伝えるなら、露骨な表現は避け、単純に成果・実力に見合った報酬がもらえることに魅力を感じたと話せば良いです。
お金を稼ぎたい=成果・実力に見合った報酬がもらえる魅力
求人広告に「成果・実力に応じた報酬制度」と直接書かれていなくても、必ず下記のような給与に関する記述があるはずです。
【給与】
月給:月給18万円~25万円
※スキル・経験を考慮のうえ相談させていただきます。
【給与について】
月給20~30万円+賞与
※能力・経験を考慮し当社規定により決定。
「経験・スキル・能力に応じて給与を決定」ということは、これらに応じて成果や実力を発揮すれば正当に評価されると言い換えられるわけです。
「お金を稼ぎたい」志望動機の例文集3選
志望動機では、建前(キャリアアップ)に加える形で、正当に評価される魅力(お金を稼ぎたい)とその環境でモチベーションを上げ貢献できることを強調します。
以下に具体的な例文を3つ紹介します。
志望動機例文①(※お金を稼ぎたい)
私は前職の不動産会社において、新規物件の開拓や既存顧客の拡大など、積極的に営業活動に挑戦してきました。その結果、交渉力を培い、多くの賃貸物件の成約に貢献しました。しかし、前職では伝統や慣行が重視される傾向が強く、新しい提案や試みに対する抵抗感もあり、より自分の能力を生かして挑戦できる環境を求めて転職を決意しました。
貴社ではスピーディーな自動車の査定システムを導入し、顧客の信頼を勝ち取り、社員の意見を尊重する社風だと伺っております。また、経験に基づいて給与決定を行う貴社のような環境であれば、仕事への熱意も上がることから、大変魅力を感じています。
私は前職での経験と自身の挑戦心を活かし、新規顧客の開拓やシステムの効率化に取り組むことで、貴社の顧客満足度向上に貢献したいと考えて、このたび志望いたしました。
※不動産会社営業職から自動車ディーラー営業職へ転職するケース
志望動機例文②(※お金を稼ぎたい)
私は百貨店の美容部員として、化粧品販売を担当していました。お客様とのコミュニケーションを大切にし、ニーズに合わせた化粧品の提案やアドバイスを行うことで、接客スキルを活かして多くのお客様からリピート利用をいただくことができました。しかし、化粧品販売では一定の顧客層を対象にした販売活動が主であり、限定的な商品の販売にとどまっていたため、より多様な商品の販売に関われる仕事がしたいと考えて転職を決めました。
貴社は豊富な医薬品ラインナップによって、医療従事者に対して幅広い選択肢を提供できることがとても魅力的です。また、スキルに応じた給与制度は、自身のさらなる営業スキルの向上と貴社への貢献に大いに役立つと感じています。
私は医療従事者とのコミュニケーションを通じて、的確な情報提供や適切な製品の導入支援を行うことで、貴社の医薬品の特長や効果に関する知識を習得し、顧客への教育やトレーニングを通して貴社のさらなる発展に貢献したいと考えています。
※百貨店化粧品販売職から製薬会社営業職(医療情報担当者)へ転職するケース
志望動機例文③(※お金を稼ぎたい)
私は食品メーカーの経理職として働いています。日々、財務処理や販売・営業データの管理など、正確性が求められる業務にやりがいを持って取り組んできました。しかし、単に数字を扱うだけでなく、そのデータが販売や営業の戦略の決定に影響を与えることに気付きました。このような気付きから、私は販売や営業のデータ分析と管理によって、営業部門を戦略的に支援する仕事に興味を持ち、転職を決意しました。
貴社の営業事務職では、精密機械の見積書作成や顧客の問い合わせへの対応と共に、営業部門との販売データの分析や共有など、正確な情報を提供する業務で営業部門を支えることができます。また、貴社の給与制度は能力に基づいて給与が決定されるため、自身の成果が目に見える環境で仕事に取り組むことができます。
私は前職の経理の知識と経験を生かし、貴社の営業部門においてデータ分析と管理を通じて戦略的な意思決定をサポートし、貴社の成長と顧客満足に貢献したいと考えて応募いたしました。
※食品メーカー経理職から精密機械メーカー営業事務職へ転職するケース
お金を稼ぎたいことについて志望動機のイメージがついたら、次は建前(キャリアアップ)の志望動機をしっかりとつくりましょう。
「お金を稼ぎたい」志望動機のつくりかた(※重要)
「お金を稼ぎたい」という志望動機に説得力を持たせられるかは、建前(キャリアアップ)の志望動機の完成度にかかっています。しかし、作り方はとても簡単です。
志望動機には【型】が存在し、型に当てはめるだけで、面接官に刺さる志望動機は書けます。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」
一般企業の調査で8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが分かりました。
つまり強みが反映されていないと、なかなか採用につながらない志望動機を書き続けてしまうことになります。
半数以上の採用担当は『自己分析をしていない応募者』は採用しない
採用担当者への追加調査で半数以上が『自己分析をしていない応募者』は採用しないと回答しました。また9割は面接だけで自己分析しているか見抜けるとも回答しました。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析結果』を反映した志望動機さえつくってしまえば面接で何を突っ込まれても『絶対』にブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みをもとに書くからです。
私は自己分析結果をもとに志望動機をつくることで、実際倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に試していただける2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
AIが書いた志望動機例文を貼っておきます。人間が書いたみたいですよね。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用者した方に大変好評です。
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
「お金を稼ぎたい」私の転職体験談
「お金を稼ぎたい」という志望動機自体は全然悪いものではありません。ただし、その伝え方次第で相手企業の受け止め方がまったく異なると感じた経験があります。
転職活動を始めた当初、一次面接や二次面接では給与について話が出なかったのですが、最終の役員面接で初めて給与に触れられたことがありました。
あんまりずけずけ言うのも良くないと思い「給与に関しては前職を考慮していただければ結構です」と伝えました。しかし、その後お祈りされてしまいました。
後で転職エージェントに相談したところ、「多分給与に関することかも」と言われました。積極性が欠けていると思われたことが良くなかったようです。
それ以降、面接の初めから給与に関して質問する企業に対しては、履歴書に「前職を考慮してください」と書いていても、積極的に自分の希望を伝えるようにしました。
アピールの方法次第で、「お金を稼ぎたい」という思いを有利に働かせることもできます。
転職成功テクニック
「お金を稼ぎたい」という志望動機に加え、ぜひ実践して欲しい転職を成功に導くテクニックを紹介します。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は以下の記事を参考にしてください↓↓
まとめ
以上、『お金を稼ぎたい』という気持ちを伝える志望動機の例文と、志望動機作成法について解説しました。
・「お金を稼ぎたい」から転職する人の割合は非常に多い。しかし、転職者の多くは建前(キャリアアップ)の志望動機をつくって転職に成功している。
・「お金を稼ぎたい」ことが本音である人が転職成功するコツは、本音と建前の使い分け。「お金を稼ぎたい」思いは、成果や実力に応じた給与面に注目し、モチベーションが高まることに言い換えれば良い。
・「お金を稼ぎたい」という希望を叶えるために自己分析を通して建前(キャリアアップ)の志望動機をつくりこむ。私が実践した無料自己分析ツールを活用する方法を試して欲しい。
・「お金を稼ぎたい」という志望動機ができたら、転職成功テクニックを活用して内定獲得を目指してください。
皆さんの転職成功を心からお祈りしています。