
「転職回数」が多いと、もう人生終わりですよね?

いいえ、キャリアの一貫性があれば転職は可能です。
「転職回数」が多いことで、人生終わりだと感じる方もいるでしょう。私も、転職回数が多い方の事例を数多く見てきました。
日本では転職回数が多いと不利という風潮はありますが、昨今は転職市場の変化や経験重視の採用が進んでいるのも事実です。
たとえ転職回数が多くても、キャリアの一貫性を示すことができれば、優良企業に転職することは可能です。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2,024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、「転職回数」が多いとしても人生終わりではない理由と、キャリアの一貫性を伝えて優良企業の内定を得る志望動機の作成法を紹介します。
「転職回数」が多いと人生終わりと思い込む理由

「転職回数」が多いことで人生終わりだと思い込んでしまう理由を説明します。
・日本特有の「転職」の価値観
・「経済的不安」が大きくなる
・キャリアの「一貫性」に悩む
日本特有の「転職」の価値観
「転職回数」が多いと人生終わりと思い込む背景には、日本特有の転職に対する価値観があります。
日本では、終身雇用や年功序列の影響で、長く同じ会社に勤めることが美徳とされる風潮が根強く残っています。
そのため、転職回数が多い人は評価されにくいと感じ、「人生終わりだ」と思い込んでしまうのです。

私も、転職市場で企業が転職回数の多い人に偏見を持っていると感じたことがあります。
「経済的不安」が大きくなる
また、経済的不安が大きくなることも、「転職回数が多いと人生終わり」と思い込む理由のひとつです。
一般的に、転職で給与が上がる人は約半数で、勤続年数が長いほど生涯賃金が高くなる傾向があります。
そのため、転職を繰り返すことで年収が下がり、経済的に苦しくなって「人生終わり」と感じる人もいます。

実際に、私の知人にも転職を重ねた結果、年収が半減してしまった人がいます。
キャリアの「一貫性」に悩む
「転職回数」が多いと人生終わりと思い込む大きな理由のひとつが、キャリアの一貫性に対する悩みです。
とくに、異なる業界や職種への転職を繰り返すと、自分の適性がわからなくなり、将来のキャリア観も曖昧になります。
「自分はどの仕事にも向いていないのでは?」という不安が募り、自信を失うわけです。

私も、内定がまったく出なかった時期に、社会から必要とされていないと感じた経験があります。
・「転職回数」が多いと人生終わりと思い込む理由:日本の転職の価値観、経済的不安、キャリアの一貫性の悩み。
「転職回数」が多いとしても人生終わりではない!

たとえ「転職回数が多い」としても、決して人生終わりではない理由をお伝えします。
・「国内転職市場」の変化
・「経済的な不安」の緩和
・「経験重視」の採用傾向
「国内転職市場」の変化
転職回数が多くても人生終わりではない理由の一つに、国内転職市場の変化があります。
厚生労働省のデータによると、近年の転職者数は年間約325万人に達し、転職率も過去最高水準となっています。
つまり、経済状況や労働環境の変化により転職が一般的になり、転職回数の多さは以前ほど問題視されなくなっています。

私も、若手から40代までの転職経験者と接する中で、転職市場の活気を実感しています。
「経済的な不安」の緩和
また、転職回数が多いとしても人生終わりではない理由として、経済的不安の緩和も挙げられます。
特に求人倍率の上昇が転職市場を後押しし、企業も人材確保のために好待遇を提示するようになっています。
さらに、転職エージェントや求人サイトの普及により、求職者が給与交渉しやすくなり、経済的な不安も軽減されています。

私も、最近では「転職で給与が下がった」という話をあまり聞かなくなったと感じます。
「経験重視」の採用傾向
転職回数が多いとしても、経験重視の採用傾向が強まっていることも、人生終わりではない理由です。
近年では、企業の採用基準が「転職回数」よりも「経験やスキル」を重視する方向に変わってきています。
人手不足が深刻な業界では、異業種や異職種での経験も評価されるため、転職回数が多いことがプラスに働くこともあります。

私も実際に、企業の採用担当者から「転職回数より経験が重要」という声を聞いたことがあります。
・「転職回数」が多いとしても人生終わりではない理由:国内転職市場の変化、経済的な不安の緩和、経験重視の採用傾向のため。
「転職回数」が多いことに関する独自の印象調査

転職回数が多い応募者に抱く印象は? | |
---|---|
大変良い | 3% |
良い | 17% |
どちらでもない | 72% |
悪い | 8% |
一般企業の採用担当者100名を対象に、転職回数が多い応募者に抱く印象を独自調査しました。
「良い」「悪い」といった評価にはばらつきがありましたが、「どちらでもない」と回答した採用担当者が72%と最も多い結果となりました。

多くの採用担当者は、転職回数の多さよりも、他のポイントで応募者を判断しているようです。
・転職回数が多い応募者に抱く印象調査:採用担当者の72%が「どちらでもない」と回答。
「転職回数」が多いと人生終わりと思わせる企業

昨今の転職市場では、「転職回数が多い」ことだけで応募者を判断する企業は確実に減少傾向にあります。
むしろ、転職回数が多いというだけで「人生終わり」と感じさせるような企業を選ばないことこそ、転職成功のポイントなのです。
実際、転職回数の多さだけで採用を判断する企業は、現代の多様なキャリア形成に対応できていないと言えるからです。

私も、職歴の数だけで評価されるような企業を避けたことで、納得のいく転職を実現できました。
・「転職回数」が多いだけで人生終わりと感じさせる企業を選ばないことがポイント。
「転職回数」が多いならキャリアの一貫性を示す

「転職回数」が多いのであれば、キャリアの一貫性を示すことで優良企業に転職することができます。
転職を繰り返し、さまざまな業界や職種を経験していても、その中には応募者の共通する『強み』が隠れているはずです。
自分の『強み』をもとに志望動機を作り込み、キャリアの一貫性を示すことで採用担当者に納得感を与えればよいのです。

キャリアの一貫性を示せば、転職回数の多さを武器に変えることができます。決して人生終わりではありません。
・「転職回数」が多い⇒自分の『強み』をもとに志望動機を作りキャリアの一貫性を示す。
「転職回数」が多いのは武器!志望動機の作り方

転職回数が多いことを武器にするため、キャリアの一貫性を示す志望動機の作り方を解説します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが自分の『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業アンケートで分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で判明しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
※すぐに自己分析をして自分の『強み』だけを知りたい方はこちら↓↓
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど自己分析で分かった『強み』を反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。

私は自己分析で分かった『強み』で志望動機を作り、倍率1000倍の企業に転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓

私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「転職回数」が多い人向けの志望動機の参考例文

志望動機をつくる2つの方法を使って書いた、転職回数が多い人に向けた志望動機の例文を紹介します。

以下のポイントや例文を参考に、志望動機を書いてみてください。
【1】前職で強みを活かした経験を「転職理由」に書く。
【2】自分の強みを発揮できそうな「企業の特徴」を書く。
【3】転職理由と企業の特徴を結びつけて「マッチング」する。

自己分析で分かった強み:状況適応力
私は〇〇不動産にて賃貸仲介営業を担当しております。お客様のご希望や生活の状況に合わせた物件提案を行い、契約率向上に貢献してまいりました。現職で、お客様が住まいに込める想いやこだわりを伺う中で、単なる物件紹介にとどまらず、お客様の理想の暮らしを形にする仕事がしたいと考えるようになり、転職を決意しました。
貴社は、独自工法による高耐久な住まいや、デザイン性と機能性を両立した住宅づくりを行い、さらに施工からアフターサポートまで一貫したサービスを提供している点に感銘を受けました。
私は、現職で培った状況に応じた提案力を活かし、お客様のニーズを的確に把握し、最適な住宅提案を行うことで契約率の向上を実現し、貴社のさらなる発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職

自己分析で分かった強み:協調性
私は〇〇旅行にてカウンターセールスを担当しております。スタッフ間で協力しながら予約受付や問い合わせ対応を分担し、顧客満足度の向上に努めてまいりました。現職で、宿泊先が旅行の満足度を大きく左右することを実感し、今後は現地で直接お客様の快適な滞在を支える仕事に携わりたいと考え、転職を決意しました。
貴社ホテルは、スタッフの接遇研修の徹底や観光案内サービスの充実を通じて、お客様に特別な滞在体験を提供し、ホスピタリティを追求されていると伺いました。
私は前職で培った接客経験を活かし、スタッフと密に連携しながら、お客様にきめ細やかなおもてなしを実践し、リピーター客の獲得によって貴社ホテルの発展に寄与したいと考え、応募いたしました。
※旅行代理店カウンターセールスからホテリエへの転職
「転職回数」が多くても人生終わりでない体験談

私の知人に、20代後半で転職回数が5回を超える男性がいました。一見すると「転職を繰り返しすぎて人生終わりでは?」と思われがちですが、彼は無計画ではありませんでした。
彼は新卒でメーカーの営業職に就職しましたが、営業ノルマに強いストレスを感じ、わずか半年で最初の転職を決断します。
その後は、金融機関やIT業界など異業種への転職を繰り返しましたが、「転職回数が多い」ことを後悔している様子はありませんでした。
というのも、彼のキャリアには「顧客の問題解決に携わる仕事を選び続けている」という一貫した思いがあったからです。
業界は変わっても、彼は常に顧客の課題に向き合い、改善提案や施策を打つことにやりがいを感じていたのです。
そして、自身の問題解決力を『強み』として明確に言語化し、それを一貫したキャリアとして企業に伝えていました。
結果として、現在はスタートアップ企業でマーケティング担当として働いており、キャリアにも手応えを感じていると聞きました。

このように、転職回数が多いからといって人生終わりではありません。まずは自分の強みをもとに、志望動機を作ることから始めてみてください。
転職成功テクニック

「転職回数が多い」からといって人生が終わりではないことに加えて、ホワイト企業への入社を狙える転職成功テクニックも活用してください。

私が倍率1000倍の転職成功時にも使ったテクニックです↓↓
・若手向けの「中規模転職サイト」を利用
・「人柄」特化の転職エージェントを利用
・面接で「家族のための転職」をアピール
若手向けの「中規模転職サイト」を利用

実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。

大手サイトだけでは掘り出し求人を見逃すからです。そこで、ホワイト求人の多い「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用

残念ながら、自分の「人柄の良さ」を伝えきれずに不採用になる方がとても多いです。

しかし、「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的にホワイト企業に採用されやすくなります↓↓
面接で「家族のための転職」をアピール

面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性を示すことができます。

アピール方法は下記記事が参考になります↓↓
まとめ

以上、「転職回数」が多いとしても人生終わりではない理由と、キャリアの一貫性を伝えて優良企業の内定を得る志望動機の作成法について解説しました。
・「転職回数」が多いと人生が終わりと思い込む理由には、日本の転職に対する価値観、経済的不安、キャリアの一貫性の悩みがある。
・「転職回数」が多いとしても人生が終わりではない理由に、国内転職市場の変化、経済的不安の緩和、経験重視の採用傾向が挙げられる。
・「転職回数」が多い応募者に抱く印象調査では、採用担当者の72%がどちらでもないと回答。
・「転職回数」が多いだけで人生終わりと感じさせる企業を選ばないことがポイント。
・「転職回数」が多いなら、キャリアの一貫性を示すために、強みをもとにした志望動機を作り込む。
・「転職回数」が多いことを武器にするため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「転職回数」が多いとしても内定を獲得するには、前職で強みを活かした経験を転職理由に書くこと、自分の強みを発揮できる企業の特徴を書くこと、転職理由と企業の特徴を結びつけてマッチングさせることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、ホワイト企業への入社を目指してください。

みなさんの転職成功を心から祈っております。