転職で「幅広い業務に携わる」ことを志望動機に書くコツは?
あらかじめ建前の志望動機によって採用担当者の信頼を得た上で、幅広い業務に携わる意欲も含めて伝えましょう。
「幅広い業務に携わる」ことを転職の志望動機にどう書くべきか悩んでいませんか?私も志望動機の作成には苦労しました。
幅広い業務に携わる意欲は評価される一方で、企業が応募者の希望に添えないときに退職する不安を与える原因にもなります。
まずは建前の志望動機を作成し、採用担当者の信頼を得てから「幅広い業務に携わる意欲」を伝えることがコツです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験をもとに、転職に成功するノウハウを発信しています。
この記事では、「幅広い業務に携わる」ことを含めた志望動機の例文3選を解説し、併せて採用される建前の志望動機の作成法を紹介します。
「幅広い業務に携わる」という志望動機の印象調査
「幅広い業務に携わる」と書かれた志望動機の印象について、一般企業の採用担当者100名を対象に独自の印象調査を行いました。
その結果、印象が「大変良い」「良い」との回答が81%で「どちらでもない」が16%、「悪い」が3%になりました。
「幅広い業務に携わる」という志望動機自体は、採用担当者の関心が高いことが伺えますね。
・『幅広い業務に携わる』と書かれた志望動機の印象:企業採用担当者のうち「良い」が81%。
「幅広い業務に携わる」ことを志望動機に書く利点
まず、「幅広い業務に携わる」ことを志望動機に書く利点は下記の通りです。
「柔軟性」を示せる
志望動機に「幅広い業務に携わる」と書くことで、企業の採用担当者に柔軟性を示すことができます。
特にベンチャー企業や中小企業では、決まった業務だけでなく、時には急な業務変更への対応が求められます。
そういった環境で、一つのスキルや知識に頼るのではなく、多岐にわたる業務を柔軟にこなせる人材は魅力的に映るでしょう。
私も前職で様々な業務を担当してきたので、面接では柔軟性を積極的にアピールしていました。
「成長意欲」を示せる
また、「幅広い業務に携わる」という志望動機であれば、応募者の成長意欲を示せる利点もあります。
幅広い業務に携わることは、ジョブローテーションを通じてスキルアップしていきたいという成長意欲の表れと言えます。
企業は、単に日々の業務をこなす人よりも、成長意欲を持って仕事に臨める人を求めています。
成長意欲が高い人材は、入社後に周りの社員を刺激する良い影響も考えられるからですね。
「貢献意欲」を示せる
さらに、志望動機に「幅広い業務に携わる」と書くことで、貢献意欲を示せる利点があります。
幅広い業務経験を積めば、会社の各部門で求められる仕事や課題を理解して、幅広い解決策を考えられるようになります。
つまり、入社後に管理職として会社組織をまとめ上げ、会社を成長させたいという貢献意欲が高い人材と見なされるわけです。
会社の幹部候補を採用したいと考えている企業ならば、貢献意欲は高い程有利になります。
・「幅広い業務に携わる」ことの利点:柔軟性、成長意欲、貢献意欲を示せる。
「幅広い業務に携わる」ことを志望動機に書く欠点
一方で、「幅広い業務に携わる」と志望動機に書くことには大きな欠点もあります。
「一貫性がない」と思われる
志望動機に「幅広い業務に携わる」と書く最大の欠点は、企業の採用担当者に一貫性がないと思われることです。
一度社会人として仕事を経験した後に幅広い業務に興味を持つことは、キャリアに一貫性がないと判断される恐れがあります。
一貫性がない印象を与えてしまうと、自分に合わないと感じたらすぐ辞めてしまう定着性がない人材だと見なされ、採用から遠ざかってしまいます。
私が転職した時も、企業の面接官がいかに社員の「定着性」を重視しているかを肌で感じました。
「専門職」を任せられない
また「幅広い業務に携わる」ことを志望動機に書けば、専門職を任せられない人材という印象を与える欠点もあります。
多くの企業が、様々な部署を経験させる管理職候補以外に、専門スキルを持った社員を育てるための専門職制度を導入しています。
幅広い業務に携わりたいと伝えることで、専門職になれない融通の利かない人材だと判断される恐れもあるわけです。
私は、応募先企業で活かせる経験があれば、専門職としても対応できることをアピールしていました。
「即戦力にならない」と思われる
さらに「幅広い業務に携わる」という志望動機の場合、即戦力にならないと思われる欠点があります。
幅広い業務に携わるということは、それぞれの職に就いてから定着するまでに時間がかかることを意味します。
つまり、即戦力になりにくいのです。中途採用では即戦力が基本ですから、採用後に育成コストがかかる人材はどうしても歓迎されません。
私も未経験OKという求人であっても、実際には面接で即戦力を求めていると分かったことが良くありました。
・「幅広い業務に携わる」ことの欠点:一貫性がないと思われる、専門職を任せられない、即戦力にならないと思われる。
「幅広い業務に携わる」は建前の志望動機に含める
「幅広い業務に携わる」ことをうまく伝えるには、まずは建前の志望動機を作成して採用担当者の信頼を得ることがコツです。
ただ単に幅広い業務に携わりたいと伝えると、企業の採用担当者に不安を与える大きな欠点(デメリット)があるからです。
しかし、建前の志望動機で採用担当者の信頼を得た上で、幅広い業務に携わる意欲を含めて伝えれば、デメリットを完全に克服できます。
私も最初に採用につながる建前の志望動機を用意することで、多くの企業から内定をもらってきました。
・幅広い業務に携わること⇒建前の「志望動機」に含めて伝える。
「幅広い業務に携わる」建前の志望動機のつくり方(※重要)
「幅広い業務に携わる」ことを伝えるため、採用に直結する建前の志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないことが追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる【2つの方法】
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。
私は自己分析で分かった「強み」で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「幅広い業務に携わる」ことを含む志望動機の例文
志望動機を作る2つの方法に沿って「幅広い業務に携わる」ことを含めた志望動機の例文3選を紹介します。
「幅広い業務に携わる」ことを伝えるポイントは、以下の通りです。
志望動機例文①(※「幅広い業務に携わる」ことを含む)
【強み:共感性】
私は不動産会社で賃貸仲介営業を担当しております。お客様のご要望に共感しながら信頼関係を築くことで成約を積み重ねてきました。しかしながら、短期的な取引が主体の賃貸仲介営業から、より長期にわたりお客様と関わり、営業力を更に高めたいという思いから転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備や高品質資材を揃え、顧客第一主義によって顧客と長年にわたる信頼関係を築いていることに感銘を受けました。
私はこれまでの営業経験を生かし、お客様の住まいに対するご要望や夢を深く理解した住宅提案に尽力し、成約率を向上させることで貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
また、現職における既存物件の紹介や契約の仲介を主とした業務から、設計提案書や契約書の作成、住宅完成後のアフターサービスまで、ハウスメーカーだからこそ幅広い業務に携われることも貴社を志望した理由のひとつです。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機例文②(※「幅広い業務に携わる」ことを含む)
【強み:人当たり】
私は旅行代理店でカウンターセールス業務を務めていました。人当たりの良い丁寧な接客に努め、最適な旅行プランを提案することでリピート客の獲得に貢献してきました。しかし、現地でのお客様とのコミュニケーションにおいて限界を感じ、現場での接客スキルをさらに磨くため転職を決意しました。
貴社のホテルでは観光案内サービスや職員の接遇研修を徹底し、ホスピタリティを追求している姿勢に強く惹かれました。
私は前職での接客経験を活かし、ホスピタリティ溢れる接遇スキルを身につけることでお客様に最高の滞在体験を提供し、顧客満足度を高めることでリピート利用率を向上させ、貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて志望しました。
また、旅行プランの提供や手配といった前職の業務と比較して、実際にお客様と触れ合いながら受付や予約管理、クレーム対応に至るまでホテル全体の運営における幅広い業務に携われると考えたことも貴社を志望する理由のひとつです。
※旅行代理店カウンターセールスからホテリエへの転職
志望動機例文③(※「幅広い業務に携わる」ことを含む)
【強み:サポート力】
私は信用金庫において後方事務を担当しております。顧客データの管理や電話対応、融資書類のチェックを通じて融資担当者をサポートしてきました。しかし、今後は後方事務にとどまらず、直接顧客対応や販売活動に関わることで事務処理能力を高めたいという思いが強くなり、転職を決意しました。
貴社は自動車ディーラーとして丁寧な受付業務や車検、整備案内を通じて既存顧客にカスタマーサービスを提供し、新車販売につなげていることに魅力を感じました。
私は現職の事務経験を活かしながら、受付業務を通じて初めてのお客様にも丁寧な対応を行い、営業担当者を力強くサポートすることで新車のリピート購入率を高め、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
また、現職における後方事務のルーチンワークを主とした業務から、新車の問い合わせや試乗案内、見積書の作成まで営業担当者とお客様の間で幅広い事務業務に携われることも貴社を志望した理由のひとつです。
※信用金庫後方事務職から自動車ディーラー営業事務職への転職
「幅広い業務に携わる」ことに関する私の転職体験
私も以前の転職活動で、応募先企業に「幅広い業務に携わる」ことについて面接で話した経験があります。
前職では営業、企画、事務と幅広い業務を経験していたため、その点について面接で話しても、違和感なく受け入れてもらえました。
ただ、一般的に転職活動では、前職の経験をどう活かせるかや転職理由から応募までの一貫性が求められることが多いです。
そのため、単に幅広い業務に携わりたいという動機だけでなく、それが企業にとってどう価値をもたらすか、また志望動機の一貫性が肝心です。
幅広い業務に携わる意欲を伝えつつ、たとえ希望の業務に携われなくとも採用して問題ないという安心感を与えることがコツです。
そのためには、まずは建前として一貫性のある志望動機をしっかりと作成し、万全の準備で転職活動に臨んでください。
「幅広い業務に携わる」ことと転職成功テクニック
「幅広い業務に携わる」ことについて、志望動機が完成したら転職成功テクニックを実践してみてください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「人柄」特化の転職エージェントを利用
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しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
「家族のために転職する」ことを面接でアピールすれば信頼性と定着性を示すこともできます。
アピール方法は、以下の記事が参考になります↓↓
まとめ
以上、「幅広い業務に携わる」ことを含めた志望動機の例文3選と、採用される建前の志望動機の作成法について紹介しました。
・「幅広い業務に携わる」ことを志望動機に書く利点は、柔軟性、成長意欲、貢献意欲を示せること。
・「幅広い業務に携わる」ことを志望動機に書く欠点は、一貫性がないと思われる、専門職を任せられない、即戦力にならないと思われること。
・「幅広い業務に携わる」ことは、建前の志望動機に含めて伝える。
・「幅広い業務に携わる」ことを伝えるため、自己分析ツールで分かった強みをもとに建前の志望動機を作成する。
・「幅広い業務に携わる」ことは、建前の志望動機後半に含める、前職と比較して応募先企業なら幅広い業務に携われること、幅広い業務に携われることは志望理由のひとつであると述べることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、内定獲得を目指して下さい。
みなさんの転職成功を心から祈っております。