転職面接で「仕事で嫌だったこと」を聞かれたら?
自分の強みを反映した志望動機を中心に回答すればOK。
転職面接で「仕事で嫌だったこと」についてどう答えるか、悩んでいませんか?私も以前、同じ質問に頭を悩ませたことがあります。
ただ単に嫌だったことを挙げるのは避けましょう。そうすると、採用担当者の関心を引くどころか、ネガティブな印象を与えかねません。
採用を勝ち取るには、自分の強みを反映した志望動機を作成し、採用担当者に一貫性を示すことが肝心です。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、転職面接における「仕事で嫌だったこと」の効果的な例文3選と、採用される志望動機の作り方をご紹介します。
「仕事で嫌だったこと」の面接における印象調査
転職面接において「仕事で嫌だったこと」に答えられる応募者の印象について、企業の採用担当者にアンケートを実施しました。
その結果、採用担当者100名のうち「大変良い(15%)」「良い(36%)」が合計51%で約半数となり、「どちらでもない」は45%でした。
「仕事で嫌だったこと」という質問を正しく理解し、回答できれば採用担当者に良い印象を残せることが分かります。
・「仕事で嫌だったこと」に答える応募者の印象:51%の採用担当者が「大変良い」「良い」と回答。
「仕事で嫌だったこと」を面接で聞かれる理由は?
転職の面接で「仕事で嫌だったこと」について聞かれる理由は、以下の通りです。
志望動機との「一貫性」の確認
採用担当者は、応募者の志望動機と面接での回答に一貫性があるかどうかを探っています。
仕事で嫌だったことについて聞かれると、多くの人はつい本音を話してしまいます。採用担当者はその本音と志望動機との一貫性を見極めています。
面接は双方の信頼関係を築く場です。履歴書や面接冒頭で述べた志望動機と、面接中の回答に矛盾があると、採用担当者の信頼を失います。
私は、面接でも常に志望動機と一貫した回答をするよう心がけていました。
応募者の「ストレス耐性」の確認
採用担当者は、応募者のストレス耐性を見極めるために「仕事で嫌だったこと」を聞いています。
どのような仕事を嫌だと感じ、その嫌な仕事にどう向き合ってきたかを通じて、応募者がストレスにどう対応するか確認しています。
新しい企業に入社後は、未経験の業務や異なる職場環境など、多くのストレスが伴います。
採用担当者は、そうしたストレスにも耐え、会社に適応しようとする忍耐強い人材を求めています。
企業との「マッチ度」の確認
採用担当者は、「仕事で嫌だったこと」を聞くことで、応募者と企業のマッチ度を確認しています。
応募者が仕事で嫌だと感じる点を知り、それが自社の企業文化や企業風土に合っているかを判断しています。
採用担当者としては、早期退職の可能性が高い人材を避けたいと考えるからです。
私は企業のホームページや口コミサイトを参考に、企業の価値観に合う回答を心がけていました。
・「仕事で嫌だったこと」を聞く理由⇒志望動機との一貫性、ストレス耐性、企業とのマッチ度の確認。
「仕事で嫌だったこと」の面接で避けるべき回答
反対に転職面接で「仕事で嫌だったこと」を聞かれた際に、避けるべきNG回答は以下の通りです。
志望動機と「一貫性」がない回答
「仕事で嫌だったこと」について聞かれた際、志望動機と一貫性がない回答は避けましょう。
たとえば、志望動機でチームワークを強調しながら、他の職員との連携が必要な仕事を嫌だったと答えると矛盾します。
採用担当者は面接のプロですから、志望動機との微妙な違いにも気付くものです。
私も面接でこのような矛盾を指摘された経験があります。
前職に対する「不満だけ」の回答
「仕事で嫌だったこと」を聞かれた際、前職や現職に対する不満だけを述べるのは避けましょう。
採用担当者は、応募者の苦労話には無関心です。彼らが注目しているのは、応募者のストレス耐性や労働意欲です。
単に不満を述べるだけではなく、嫌なことに立ち向かった姿勢が大切です。
採用担当者の不満や本音を引き出そうとする質問に注意しながら、面接対策を行いましょう。
企業と「マッチ」しない回答
「仕事で嫌だったこと」について聞かれた際に、企業の価値観とマッチしない回答は避けてください。
たとえ共感されやすい内容を話しても、それが企業の価値観に合っていない場合、早期退職を疑われてしまいます。
あなたが嫌だと感じる仕事が、応募する企業にとって優先的な業務かも知れません。
志望動機を書く時から、応募先企業の事業内容やサービスを研究し、企業が重視している仕事を把握しておきましょう。
・「仕事で嫌だったこと」のNG回答⇒志望動機と一貫性がない、前職に対する不満、企業とマッチしない回答。
「仕事で嫌だったこと」は志望動機を中心に回答
転職面接において、「仕事で嫌だったこと」については、自分の強みを反映させた志望動機を中心に回答しましょう。
志望動機で強調した自分の強みを活かし、仕事で嫌だったことを克服したエピソードを述べれば、採用担当者に好印象を残せます。
NG回答を避けつつ、応募者としての採用メリットを最大限伝えることができるからです。
私も志望動機を中心に面接対策を行うことで、複数の企業から内定を得ることができました。
・仕事で嫌だったこと⇒応募者の「強みを反映した志望動機」を中心に回答する。
「仕事で嫌だったこと」志望動機のつくり方(※重要)
「仕事で嫌だったこと」に回答するため、ベースとなる志望動機のつくり方を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり強みが反映されないと、採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる方法
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、強みをもとに書くからです。
私は自己分析の結果で志望動機をつくり、倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「仕事で嫌だったこと」の志望動機と面接例文
志望動機のつくり方で書いた志望動機と、面接における「仕事で嫌だったこと」の回答例文3選を紹介します。
「仕事で嫌だったこと」に回答するときは、以下のポイントに注意してください。
志望動機と回答例文①(※仕事で嫌だったこと)
【自己分析で診断した強み:共感性】
私は不動産会社で営業職を務めています。顧客のニーズに共感し、最適な物件を提案する営業で成約を重ねてまいりました。しかし、既存の物件に限定された営業活動ではなく、より顧客の細かい要望に柔軟に対応できる環境で営業力をさらに高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社がハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備やデザイン性と耐震性を兼ね備えた家づくりを追求している点に大変感銘を受けました。
私は、これまでの営業経験を生かしながら、顧客一人ひとりのライフスタイルや価値観に共感し、顧客ニーズを満たす提案を通じて顧客満足度を高め、貴社の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
仕事で嫌だったことを教えてください。
はい。仕事で嫌だったことは、顧客ニーズに応えられなかったことです。設備やデザイン性が十分でない場合や、お客様のご希望に沿った物件を提供できないときは非常に残念で、お客様に申し訳ないと感じることがしばしばありました。しかし、私はお客様の生活スタイルや価値観にまで共感した営業に努め、立地や家賃、周辺環境など、他の要素でバランスを取った最適な提案を心掛けてきました。この結果、多くのお客様にご満足いただくことができ、成約にも繋がりました。御社においては、お客様の期待を超えるより柔軟かつ創造的な住宅提案によって、顧客ニーズを満たしたいと考えています。
志望動機と回答例文②(※仕事で嫌だったこと)
【自己分析で診断した強み:人当たり】
私は紳士服専門店で販売を担当しておりました。人当たりの良い親切丁寧な接客力を磨き、お客様のスタイルに合わせたスーツのご提案によって店舗のリピーター率の向上に貢献しました。今後は、より高価格帯の商品を扱う業界で営業スキルを身に付けたいと考えて転職を決めました。
貴社は自動車ディーラーとして、整備や車検案内を通じて既存顧客に対する販促を行い、新車販売に繋げていると伺いました。
私は前職の販売経験を活かし、親しみやすくお客様と信頼関係を築く営業活動に尽力し、リピート購入率を高めることで店舗の売上向上と貴社の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※紳士服専門店販売職から自動車ディーラー営業職への転職
仕事で嫌だったことを教えてください。
はい。私が仕事で嫌だったことはクレーム対応にうまく対処できなかった時です。特にオーダーメイドスーツの仕上がりに不満を持たれたお客様に対応した際は大変苦労しました。丁重に謝罪してもご納得いただけなかったため、私はどのようなビジネスシーンでスーツをご使用になるかを詳しくお伺いしました。それをもとに、色やパターンなどスーツの微調整に加え、ネクタイの選び方についてもアドバイスをしました。その結果、お客様との対話によって関係を切り開くことができ、クレームを収めることができました。御社においても店舗の顔としてお客様と深い関係を築くことに尽力したいです。
志望動機と回答例文③(※仕事で嫌だったこと)
【自己分析で診断した強み:サポート力】
私は信用金庫で後方事務を担当しています。データ入力や顧客情報の管理を通じて、融資審査業務をサポートし、庫内で高い評価を得てきました。しかし、バックオフィス業務の増加に伴い、より直接お客様と関わる環境で事務処理能力を高めたいと考え、転職を決意しました。
貴院では医療事務員もチーム医療の一員と位置づけ、積極的な患者との関わりと事務業務の効率化によって患者満足度の向上を目指していると伺いました。
私は現職の事務経験を活かし、患者様一人ひとりに寄り添った事務対応に努め、チーム医療の一員として医療スタッフを力強くサポートし、クリニック全体の効率と患者満足度を高めることで貴院の発展に貢献したいと考えて志望しています。
※信用金庫後方事務職からクリニック医療事務職への転職
仕事で嫌だったことを教えてください。
はい。直接お客様と対面する機会がほとんどなかったことです。仕事を通じて職員を支える後方事務の業務にやりがいを感じていましたが、具体的なサービスへの貢献を直接感じることができず、物足りなさを感じることがありました。そのため、電話応対や臨時の窓口業務では、お客様に寄り添うサポート業務に尽力しました。御院では、医療スタッフと共に直接患者様をサポートできる喜びを感じながら日々の事務業務に専念し、患者様の満足度向上に貢献したいと考えております。
「仕事で嫌だったこと」私の転職面接体験談
私も転職活動の面接で「仕事で嫌だったこと」について聞かれた経験があります。
当初は前職の不満ばかり話していましたが、その結果、面接の通過や採用に繋がることは難しかったです。
中途採用の面接では、応募者のスキルや経験、どう活躍できるかといったポジティブな側面の質問が大半を占めます。
そのような質問の後で嫌だったことを聞かれると、つい気が緩んで本音を話してしまうことがあります。しかし、それが採用担当者の目的です。
嫌だったことについて本音を話すこと自体は問題ありませんが、面接という場を考慮して、嫌だったことを魅力的に映るように工夫する必要があります。
志望動機との一貫性を示しつつ、嫌だったことでも強みを活かして乗り越えたエピソードを話して、採用担当者の関心を引きましょう。
転職成功テクニック
「仕事で嫌だったこと」に対して面接対策ができたら、転職成功につながるテクニックをぜひ実践してください。
私が倍率1000倍の転職時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
大手転職サイトだけの登録で満足していませんか?実は、私も含め転職成功者の32%は大手以外の転職サイトも利用して初めて内定しています。
大手だけを使うと中規模転職サイトの掘り出し求人を見逃すからです。下記では、ホワイト企業に内定する「若手向け」中規模転職サイトを紹介します↓↓
「人柄」特化の転職エージェントを利用
実は「人柄」こそ、最大の定着性のアピール法です。「人柄の良さ」を自分で伝えられないことが不採用の大きな原因と言えます。
しかし「人柄」のアピールに特化した転職エージェントを利用すれば、圧倒的に(ホワイト企業に)採用されやすくなります↓↓
「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のための転職」をアピールするだけでも、採用担当に信頼性と定着性を示すことができます。
アピール方法は、以下の記事が参考になります↓↓
まとめ
以上、転職面接における「仕事で嫌だったこと」の効果的な例文3選と、採用される志望動機の作り方について解説しました。
・独自アンケート調査の結果、「仕事で嫌だったこと」に答える応募者に対し、51%の採用担当者が「良い印象」と回答した。
・「仕事で嫌だったこと」を聞かれる理由は、志望動機との一貫性、ストレス耐性、企業とのマッチ度を確認するため。
・「仕事で嫌だったこと」で避けるべきNG回答は、志望動機と一貫性がない、前職に対する不満、企業とマッチしない回答。
・「仕事で嫌だったこと」では、応募者の強みを反映した志望動機を中心に回答する。
・「仕事で嫌だったこと」に回答するため、自己分析ツールで診断した強みをもとに志望動機を作成し準備する。
・「仕事で嫌だったこと」は、前職の仕事で嫌だったことの結論、嫌だったことに対して強みを活かしたこと、応募先の企業でも強みを活かし貢献したいことを述べる。
・転職成功テクニックを活用し、内定獲得率を向上させてください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。