「人の役に立ちたい」ことを志望動機に書くのはNG?
「人の役に立ちたい」というだけではNG。まずはキャリアアップを中心にした志望動機の作成から始めましょう。
「人の役に立ちたい」という思いを志望動機に込めたいと考えていませんか?私も転職時に人の役に立ちたい思いをアピールした経験があります。
しかし、人の役に立ちたいというだけでは漠然としていて、企業の採用担当者の心には響かないでしょう。
まずはキャリアアップを中心にした志望動機で採用担当者の心をつかみ、その中に人の役に立ちたい思いを含めることがポイントです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職成功するノウハウを発信してます。
この記事では、「人の役に立ちたい」という思いを含めた志望動機の例文3選を解説し、併せて採用される志望動機の作成法を紹介します。
「人の役に立ちたい」と書かれた志望動機の印象
「人の役に立ちたい」と書かれた志望動機に対する印象について、当サイトで一般企業の採用担当者100名に独自アンケートを実施しました。
その結果、印象に対する回答は「大変良い(74%)」「良い(18%)」「どちらでもない(2%)」でした。
「人の役に立ちたい」という志望動機自体には、90%以上の採用担当者が好印象を持っていると分かります。
・「人の役に立ちたい」と書かれた志望動機の印象:企業採用担当者のうち92%が良い印象と回答。
「人の役に立ちたい」と志望動機に書くメリット
まずは「人の役に立ちたい」ことを志望動機に書くメリットについて解説します。
【1】「協調性」の高さを示すことができる
「人の役に立ちたい」という志望動機によって、協調性の高さを企業の採用担当者に示すことができます。
「人」を中心に物事を考える人は、社内で他の社員と協力し、チームで職務を遂行する力があると評価されます。
協調性はどんな職場でも必須のスキルですから、人の役に立ちたいという志望動機を通してアピールできることは大きなメリットです。
私も面接では、どうやって協調性の高さを示すか、常に意識しながら受け答えをしていました。
【2】「貢献意欲」を示すことができる
「人の役に立ちたい」という志望動機を書くことで、採用担当者に貢献意欲を示すことができます。
「貢献意欲」とは、個人レベルでのスキルや知識を活かして、会社組織や社会に貢献したいという自発的な意欲のことです。
「貢献意欲」が高い人材は、企業の利益に貢献することはもちろん、人としての信頼性も高いと評価されます。
私も面接官との間で信頼を築くことで、数々の面接を突破してきました。
【3】「会社の価値観」と一致させやすい。
「人の役に立ちたい」という志望動機を書くことで、会社の価値観と一致させやすいというメリットがあります。
企業は利益追求と同時に、コンプライアンスを遵守し、社会に貢献して責任を果たすことを目指しています。
「人の役に立ちたい」という純粋な思いは、このような企業の価値観と一致させやすいため、あらゆる企業において歓迎されるでしょう。
会社の価値観に合うか否かは、最終的な採用を決める上で重要なポイントです。
・志望動機に「人の役に立ちたい」と書くメリット:協調性、貢献意欲、価値観との一致を示せる。
「人の役に立ちたい」と志望動機に書くデメリット
一方で、「人の役に立ちたい」ことを志望動機に書くデメリットも解説します。
【1】「漠然とした内容」になってしまう
「人の役に立ちたい」ことだけを中心に志望動機を書くと、どうしても内容が漠然としてしまいがちです。
人の役に立ちたい思いそのものは評価できますが、採用担当者にとっては内容がありきたりで応募者の印象が薄くなります。
漠然とした内容では、他の応募者に埋もれてしまい、採用の機会から遠ざかってしまうでしょう。
【2】「自己理解」が不足していると思われる
「人の役に立ちたい」という思いだけを強調すると、自己理解が不足していると見なされがちです。
応募者のどのような強みや適性を活かして人の役に立ちたいのか?を話せないと、自己分析ができていないと思われるからです。
自己分析によって自己理解を深め、自分の強みをもとにどのように人の役に立てるのか?を採用担当者に印象付けることが肝心です。
【3】「定着性」がないと思われる
「人の役に立ちたい」という動機だけで志望動機を書くと、企業への定着性がないという懸念を与えることがあります。
定着性は、早期退職せずに企業で長く働き続けることです。早期退職者を避けたい採用担当者は、定着性に注目しています。
・志望動機に「人の役に立ちたい」と書くデメリット:漠然とした内容、自己理解の不足、定着性の懸念。
「人の役に立ちたい」まずはキャリアアップが中心
「人の役に立ちたい」という気持ちをアピールするためには、まずキャリアアップを中心にした志望動機を書くことが欠かせません。
リクナビネクストの調査によれば、38%の転職者が「キャリアアップしたかった」という理由を応募先に伝え、転職成功を果たしています。
まず、キャリアアップの志望動機を書いて採用担当者の信頼を得た上で人の役に立ちたい思いを加えれば良いのです。
次は、採用に繋がるキャリアアップの志望動機のつくり方を紹介します。
・「人の役に立ちたい」ことは、キャリアアップの志望動機に加える。
「人の役に立ちたい」志望動機のつくり方(※重要)
「人の役に立ちたい」という思いを伝えるため、ベースとなるキャリアアップの志望動機の作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めると企業アンケートの結果分かりました。
つまり強みが反映されないと採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で分かりました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」かを見抜きます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる方法
いちど『自己分析』で分かった強みを反映すれば面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、強みをもとに書くからです。
私は自己分析の結果から志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
私が実際に無料自己分析ツールで志望動機を書いた方法です。スマホで簡単につくれます↓↓
AIに自己分析結果を学習させて志望動機を書く方法です。転職理由もAIが考えてくれます↓↓
私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが生成した志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けます。
「人の役に立ちたい」を含む志望動機例文3選
志望動機のつくり方で書いた志望動機に、「人の役に立ちたい」という思いを含めた志望動機の例文3選を紹介します。
志望動機において「人の役に立ちたい」ことを伝えるポイントは、以下の通りです。
・「マッチング」で人の役に立ちたい思いを述べる。
・自己分析による「応募者の強み」を含めて述べる。
・お客様に「どう役立てるのか」を具体的に述べる。
志望動機の例文①(※「人の役に立ちたい」を含む)
【応募者の強み:共感性】
私は現在、不動産会社で営業職として勤務しています。お客様のニーズに共感し、最適な賃貸物件を提案することで成果を上げてきました。しかし、単に既存物件の紹介にとどまらず、より柔軟な提案ができる環境で営業力を高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社はハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備や耐震性の向上に注力し、顧客満足度の向上を目指している点に強く惹かれました。
私はこれまでの営業経験を活かし、お客様の隠れたニーズを見出すことで成約率を高め、貴社の成長に貢献したいと考えて志望しました。お客様に共感する営業によって、理想的な住まいの提案に役立て、顧客満足度を高めたいと考えています。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
志望動機の例文②(※「人の役に立ちたい」を含む)
【応募者の強み:人当たり】
私はゴルフ用品専門店で販売を担当していました。人当たりの良い丁寧な接客を心掛け、多くのリピーター客を獲得してきました。今後は、接遇によって価値を提供できる環境でのキャリアアップを目指し、転職を決意しました。
貴社のホテルは、徹底した接遇研修によりスタッフの接客スキル向上を図り、さらに観光案内サービスを充実させることでホスピタリティを追求していることに感銘を受けました。
私は前職で培った接客スキルを発揮しながら、洗練された接遇スキルを身に付け、リピート利用率を高めることで、貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて応募しました。持ち前の人当たりの良い接客力を活かし、お客様に最高の滞在体験を提供することに役立てたいと考えています。
※ゴルフ用品専門店販売職からホテリエへの転職
志望動機の例文③(※「人の役に立ちたい」を含む)
【応募者の強み:サポート力】
私は自動車ディーラーで営業事務を担当しています。売上管理や受付業務を通じて営業担当者をサポートし、店舗の売上向上に貢献してきました。しかし、現職ではお客様との接点が少ないため、お客様により寄り添ったサービスを提供できる環境で事務処理能力を高めたいと考え、転職を決意しました。
貴院は医療事務員をチーム医療の一員として位置付け、積極的に患者様と関わることで患者満足度の向上を図っていると伺いました。
私は現職での事務経験を活かし、真摯な患者対応によって、より質の高い医療サービスを提供し、貴院の発展に貢献したいと考えて志望しました。迅速かつ正確な事務業務を通じて医療スタッフをサポートし、患者様の適切な診療に役立ちたいと考えています。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
「人の役に立ちたい」に関する私の転職体験談
私も転職活動における志望動機で「人の役に立ちたい」という思いを書いたことがあります。ただし、面接で採用担当者の注意を引くことは難しかったです。
人の役に立ちたいという思いは仕事をする上で欠かせないものですが、その内容がありきたりになることが問題でした。
採用担当者にアピールするためには、自分のどのような強みを活かして、どのように役立てるのかを具体的に話すことが重要です。
また、結果として人(お客様)の役に立つだけでなく、それが企業にとっての利益につながらなければ、採用のメリットを感じてもらえません。
自分のどの特性が人の役に立つのか?それによってどのように企業の利益に貢献できるのか?を明確にしておきましょう。
まずは、キャリアアップの志望動機を書いて自分の採用メリットを示し、「人の役に立ちたい」という思いも加えてアピールしてください。
「人の役に立ちたい」転職成功テクニック
「人の役に立ちたい」という志望動機が完成したら、転職を成功に導くテクニックを実践してみてください。
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まとめ
以上、「人の役に立ちたい」という思いを含めた志望動機の例文3選と、採用される志望動機の作成法を紹介しました。
・「人の役に立ちたい」と志望動機に書くメリットは、協調性、貢献意欲、価値観との一致を示せること。
・「人の役に立ちたい」と志望動機に書くデメリットは、漠然とした内容になりがち、自己理解の不足、定着性を疑われること。
・「人の役に立ちたい」という思いは、キャリアアップの志望動機に加えて述べる。
・「人の役に立ちたい」ことを伝えるため、自己分析によって分かった強みをもとにキャリアアップのための志望動機を作成する。
・「人の役に立ちたい」ことを伝えるポイントは、志望動機におけるマッチングで述べること、自己分析による応募者の強みを含めること、お客様にどう役立てるのかを具体的に述べること。
・転職成功テクニックを活用し、内定獲得に一歩前進してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。