
「接客業から事務」への転職理由は、どのように伝えるべき?

自分の『強み』と事務職を関連づけた志望動機を作成しましょう。
「接客業から事務」への転職理由に悩んでいませんか?私も前職での接客経験を踏まえて、事務職に応募したことがあります。
ただし、接客業から逃げるために“楽な仕事”として事務を選んでいると受け取られると、企業側の信頼を失いかねません。
私は、自分の『強み』と事務職を関連づけた志望動機を作り、なぜ事務を希望するのかをはっきり伝えることで、内定を獲得しました。

がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2,024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職した経験から、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、私の経験から「接客業から事務」への転職理由を伝える方法と実際の面接例文3選を紹介し、志望動機の作成法も解説します。
「接客業から事務」の転職前に知るべき求人倍率

そもそも、一般事務や営業・販売事務といった事務従事者の有効求人倍率がどの程度あるのかを確認しておきましょう。
厚生労働省の最新調査によると、一般事務の有効求人倍率は0.32、営業・販売事務は0.99となっています。
一般事務は人手が足りているため求職者が多く、営業・販売事務は求職者と求人数のバランスが取れている状況です。

私が転職活動をしていた当時も同じ傾向でした。やはり一般事務は人気が高く、競争率が高い職種といえるでしょう。
・事務職の有効求人倍率:一般事務は人気が高く、競争率が高い。
「接客業から事務」の転職理由で注意すべきこと

一方で、「接客業から事務」に挑戦する際の転職理由で注意すべきことを解説します。
・「接客経験」をアピールしすぎない
・「接客業からの逃げ」と思われない
・「志望動機」との一貫性を持たせる
「接客経験」をアピールしすぎない
接客経験は素晴らしいものですが、接客業から事務への転職理由でそれをアピールしすぎるのは良くありません。
事務職を募集している企業は、裏方でのサポート力や正確性、ミスのない管理能力などを求職者に求めています。
一方、接客業の印象は対人スキルや臨機応変さが強いため、そればかりを話すと「事務仕事への理解不足」を疑われます。

私も面接で良かれと思って強調したことが、結果的に「向いていない」と判断されたことがあります。
「接客業からの逃げ」と思われない
接客業から事務への転職理由で特に気をつけたいことが、接客業から逃げたと企業の採用担当者に思われないことです。
接客業から事務職へ転職する人の多くは「立ち仕事がつらい」「クレーム対応に疲れた」など、少なからずしんどさがあるはずです。
しかし、それをそのまま伝えると、どうしても「逃げた」と映り、難しい状況になるとすぐに辞める人材という印象を与えます。

私も転職活動中の面接で、なぜ今の仕事を辞めるのかという点について深く突っ込まれた経験があります。
「志望動機」との一貫性を持たせる
最後に、接客業から事務への転職理由と志望動機に一貫性を持たせることも、注意したいポイントになります。
どちらも「なぜこの仕事を選んだのか」を説明するものなので、ここに矛盾があると一瞬で不信感を持たれます。
「転職理由」と「志望動機」とで内容に一貫性を持たせることで、説得力を高めることが大切なのです。

私は志望動機の中に転職理由を含めて説明することで、一貫した流れを意識するように工夫しました。
・「接客業から事務」の転職理由の注意点:接客経験をアピールしすぎない、逃げと思われない、志望動機との一貫性。
「接客業から事務」の転職理由をうまく伝える方法

「接客業から事務」の転職理由を伝えるためには、自分の『強み』と事務職を関連づけた志望動機を作成することがカギです。
自分の『強み』と事務職を関連づけることで、接客業からの“逃げ”ではなく、前向きな転職理由として印象づけることができます。
さらに、あらかじめ転職理由を含めた志望動機を作成しておくことで、採用担当者に一貫性を示すこともできます。

私も自分の『強み』と事務職を関連づけた志望動機を伝え、採用担当者の信頼を得ることで内定に繋げました。
・「接客業から事務」の転職理由⇒自分の『強み』と事務職を関連づけた志望動機を作成。
「接客業から事務」に転職する際の志望動機作成法(※重要)

「接客業から事務」の転職理由を伝えるため、自分の『強み』と事務職を関連づけた志望動機を作成する方法を紹介します。

志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし、採用されるために必要不可欠なことが『強み』の理解なのです。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと

8割以上の採用担当者が「自分の強みを理解している志望動機」を求めることが企業調査で分かりました。

つまり『強み』が反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない

半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者は採用しない」と追加調査で判明しました。また、9割が「自己分析済」か見抜けます。

『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。

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「接客業から事務」の転職理由を含む面接例文3選

志望動機をつくる2つの方法で作成した、「接客業から事務」の転職理由を含む志望動機の面接例文3選を紹介します。

志望動機の作成ポイントは、以下の通りです。
・現職・前職で「強み」を活かした経験を転職理由で示す。
・転職理由と合う企業の「業務内容」を企業の特徴で示す。
・自分の「強み」と事務職を関連づけてマッチングで示す。
志望動機の面接例文①(※接客業から一般事務の転職理由)

自己分析で分かった強み:状況適応力
私は紳士服専門店で販売を担当しております。お客様一人ひとりの好みやご予算に合わせて最適な商品を提案し、販売部門の売上向上に貢献してまいりました。現職で在庫データの管理や売上集計を行う中で、現場を支える事務の仕事の重要性を実感し、自らも事務職として組織全体を支える存在になりたいとの思いから転職を決意しました。
食品メーカーとして多くの取引先を抱える貴社では、正確かつスピーディーな事務処理が販売現場の信頼につながると考えています。
これまでの接客経験で培った柔軟な対応力を活かし、受発注業務やデータ管理など臨機応変な事務対応に努め、貴社の信頼性向上とさらなる発展に貢献したいと考えております。
※紳士服専門店販売員から食品メーカー一般事務への転職
志望動機の面接例文②(※接客業から営業事務の転職理由)

自己分析で分かった強み:協調性
私は家電量販店で販売スタッフとして勤務してまいりました。お客様対応に加え、修理手配や配送調整など、他部門との連携を重ねながら業務を行ってきました。その中で、返品処理やクレーム対応といった事務スタッフの支えがあってこそ、円滑な販売が成り立っていることに気づき、私も裏方としてチームを支える立場になりたいと考えるようになり、転職を決意しました。
貴社は住宅設備メーカーとして、営業部門と生産・事務部門が密に連携しながら品質とコストの両立を実現しており、そのチーム体制に深く共感いたしました。
前職で培った協調性を活かし、営業担当者や仕入れ先、顧客とのやり取りを正確に進め、貴社の営業担当者にとって頼れる事務スタッフとして貢献したいと考えております。
※家電量販店販売スタッフから住宅設備メーカー営業事務への転職
志望動機の面接例文③(※接客業から医療事務の転職理由)

自己分析で分かった強み:人あたり
私はホテルでフロントスタッフを務めてまいりました。滞在されるお客様一人ひとりに丁寧かつきめ細かな接客を心がけ、顧客満足度の向上に努めてきました。前職では予約管理や会計処理などの事務作業も多く、その正確さや段取りがサービスの質を左右することを実感し、事務の仕事こそが現場を支える土台になると感じたことから転職を決意いたしました。
貴院は医療スタッフと事務スタッフが助け合いながら、患者様一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を行っている点に強く惹かれました。
前職で培ったきめ細かなサービス精神を発揮し、受付対応や会計処理、カルテ管理などを通じて、患者様と医療スタッフ双方が安心できる環境づくりに貢献したいと考えております。
※ホテルフロントスタッフから医療事務への転職
「接客業から事務」の転職理由に関する私の体験

私も前職での窓口対応や電話応対に加え、会社の別事業として行っていた開発事業の販売業務に携わったことがあります。
わずかながら接客を経験した身として、サービス業がいかに大変で、ストレスを感じやすい仕事であるかを実感しています。
そのため、接客業から事務職へ転職する理由として、デスクワーク中心の環境で安定的に働きたいという思いには共感できます。
しかしながら、接客業出身というだけで「職種からの逃げ」と受け取られてしまうことが多いのも現実です。
また、接客業で培ったコミュニケーション能力を過度にアピールすると、事務職ではかえってミスマッチと判断される場合もあります。
大切なのは、接客経験を押し付けるのではなく、前職で自分がどんな強みを培い、それを事務職でどう活かせるかを示すことです。
さらに、志望動機の中に転職理由を含め、その思いを簡潔に伝えることで、より好印象を与えられると感じます。

皆さんもまずは転職理由を盛り込みながら、自分の強みと関連づけた志望動機を作成し、採用内定に一歩近づいてください。
まとめ

以上、私の経験を交えて「接客業から事務」への転職理由を伝える方法と実際の面接例文3選、志望動機の作成法について解説しました。
・「接客業から事務」の転職前に一般事務は人気が高いために有効求人倍率が0.32で、競争率が高いことを知っておこう。
・「接客業から事務」の転職理由で注意すべきことは、接客経験をアピールしすぎない、逃げと思われない、志望動機と一貫性を持たせること。
・「接客業から事務」の転職理由をうまく伝えるため、自分の『強み』と事務職を関連づけた志望動機を作成する。
・「接客業から事務」に転職するため、自己分析で分かった『強み』をもとに志望動機を作成する。
・「接客業から事務」の転職理由を含む面接例文では、前職で強みを活かした経験を転職理由で示す、転職理由と合う企業の業務内容を企業の特徴で示す、自分の強みと事務職を関連づけてマッチングで示すことがポイント。

みなさんの転職成功を心から祈っております。