「社員を大切にしない」ことが転職理由なら、どう伝えるべき?
まず、キャリアアップを中心にした志望動機を作成し、「社員を大切にしない」ことも加えて伝えればOK。
転職理由が「社員を大切にしない」ことである場合、応募先企業にどう伝えるべきか悩んでいませんか?
社員を大切にしないから転職したい、と伝えても採用担当者は納得しません。応募者を採用するメリットを感じないからです。
まずは、キャリアアップを中心にした志望動機を作成し、採用担当者の信頼を得た上で「社員を大切にしない」ことも加えて説明しましょう。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験から、実績がない人でも転職に成功するノウハウを発信中。
この記事では、「社員を大切にしない」という転職理由を上手に伝える面接例文3選と、採用される志望動機の作成法も紹介します。
「社員を大切にしない」という転職理由の印象調査
「社員を大切にしない」という転職理由の印象について、当サイトで採用担当者に独自アンケートを行いました。
一般企業の採用担当者100名の調査で、「大変良い」「良い」はそれぞれ6%と17%にとどまり、「悪い」は31%、「どちらでもない」が46%でした。
「社員を大切にしない」という転職理由に対し、3人に1人の採用担当者は悪印象を抱いてしまうようです。
・採用担当者が抱く「社員を大切にしない」という転職理由の印象:「どちらでもない」が46%、「悪い」が31%。
「社員を大切にしない」が転職理由である人の割合
まず、「社員を大切にしない」という理由で転職を希望する人の割合はどれくらいでしょうか。
リクナビNEXTの調査によれば、「労働時間・環境が不満だった」という退職理由を挙げた転職経験者は14%に達し、2位にランクされています。
社員を大切にしない企業では労働環境が悪化するため、そのような環境に不満を感じて退職する人は非常に多いようです。
私も前職の労働環境に対する不満もあって転職を決めました。
・「社員を大切にしない」ことが転職理由である人は非常に多い。
「社員を大切にしない」と伝えることのデメリット
一方で、転職理由として「社員を大切にしない」と伝えることにはデメリットが存在します。
「協調性」が疑われること
「社員を大切にしない」という転職理由を強調すれば、他の社員との協調性を疑われる可能性があります。
社員を大切にしないと感じたのは、単に応募者に協調性がなく周囲との人間関係がうまくいっていなかっただけ、と捉えられるからです。
どの業界、職種でも協調性は必須のスキルであり、協調性を疑われることは致命的と言えます。
「問題解決力」が疑われること
「社員を大切にしない」ことを転職理由に挙げた場合、応募者の問題解決力が疑われる可能性もあります。
社員を大切にしない、という問題に対して何か応募者が対処したことを伝えられなければ、問題解決力がないと見なされます。
ただ不満を述べるのではなく、改善に向けた努力や解決策を含めて伝える必要があります。
「定着性」が疑われること
「社員を大切にしない」ことを転職理由として述べると、定着性を疑われる可能性があります。
もし、自社に入社しても、また同じ理由ですぐに退職するのではないか?という不安を採用担当に与えるからです。
企業の採用担当者は、採用にかけた費用や労力を無駄にしないため、会社に長く定着し、採用メリットがある人材を求めています。
・「社員を大切にしない」という転職理由のデメリット⇒協調性、問題解決力、定着性を疑われる。
「社員を大切にしない」は志望動機に加えて伝える
「社員を大切にしない」というだけの転職理由はデメリットが多く、採用担当に与える印象も良くありません。
リクナビNEXTの同調査では、38%の転職者が「キャリアアップをしたい」という理由で転職に成功しています。
したがって、まずキャリアアップを中心に志望動機を作成し、採用担当の信頼を得た上で「社員を大切にしない」ことも転職理由に加えることをお勧めします。
私も志望動機をしっかりと作り込んだ結果、高倍率の企業やその他の企業から複数の内定を得ることができました。
・「社員を大切にしない」という転職理由⇒キャリアアップを中心とした「志望動機」に加えて伝える。
「社員を大切にしない」志望動機のつくりかた(※重要)
「社員を大切にしない」という転職理由を加えるために、ベースとなる志望動機の作成法を解説します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」が存在します。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している」志望動機を求めることが企業アンケートで分かりました。
つまり「強み」が反映されないと採用されない志望動機を書き続けることになります。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は『自己分析をしていない応募者』は採用しないと追加調査で判明しました。また、9割の面接官は応募者が「自己分析済」か見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
最強の志望動機をつくる方法
いちど『自己分析』で分かった強みを反映するだけで面接で何を突っ込まれても『絶対に』ブレない志望動機になります。そもそも、あなたの強みをもとに書くからです。
私は自己分析結果から志望動機をつくり、実際に倍率1000倍の企業にも転職できました。以下に、これを試せる2つの方法を紹介します↓↓
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私は保険会社の営業職で、チームメンバーと協力して目標を達成してきました。しかし、前職では既存顧客への保険商品提案が主で、チームワークを発揮する機会が少なかったため、転職を決意しました。貴社は挑戦的なベンチャー企業であり、新規市場への進出やプロジェクト全体の一体感が魅力です。私はチームワークを活かし、新たな事業展開に貢献したいと考え、貴社を志望しました。
AIが書いた志望動機例文です。文字数指定で『履歴書用』も書けるので、利用した方に大変好評です。
「社員を大切にしない」の志望動機と例文3選
志望動機のつくりかたに従って書いた志望動機に「社員を大切にしない」という転職理由を加えた例文を3つ紹介します。
「社員を大切にしない」という転職理由の回答ポイントは、以下の通りです。
【1】志望動機例文(※転職理由:社員を大切にしない)
【強み:共感性】
私は不動産会社で営業職を担当しています。これまで顧客のニーズに深く共感した営業によって、最適な物件を提案することで成約率を向上させてきました。しかし、既存物件に限定されず、より顧客の要望に沿った住宅提案をしたいという思いから転職を決意しました。また、現職では社員の成長やキャリアを支援する文化が十分でないと感じ、新たな環境でさらに営業力を磨きたいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社がハウスメーカーとして、自社開発の住宅設備や高品質な資材を使用した家づくりを追求し、顧客満足度を高めていることに感銘を受けました。
私は現職で培った営業経験を活かし、顧客のニーズに柔軟に対応した住宅提案を行い、顧客との信頼関係を深めることで、新規住宅の契約率を高め、貴社の発展に貢献したいと考えて志望しました。
※不動産会社営業職からハウスメーカー営業職への転職
【2】志望動機例文(※転職理由:社員を大切にしない)
【強み:人当たり】
私はゴルフ用品専門店で販売を担当しておりました。人当たりの良い丁寧な接客を心掛け、リピート購入率の向上や店舗の売上拡大に貢献して参りました。しかし、今後は価格以上の価値を提供できる環境で接遇スキルを身に付けたいという思いから転職を決意いたしました。また、現職では超過勤務や残業が常態化し、長く腰を据えてキャリアアップしていくことが難しいと考えたことも転職理由のひとつです。
貴社はホテル経営において観光案内サービスや接遇研修の徹底を通してホスピタリティを追求する姿勢に大変魅力を感じました。
私は前職の接客経験をもとに、接遇スキルを更に発展させ、宿泊客に最高の滞在体験を提供し、貴社ホテルの発展に貢献したいと考えて応募しました。
※ゴルフ用品専門店販売職からホテリエへの転職
【3】志望動機例文(※転職理由:社員を大切にしない)
【強み:サポート力】
私は自動車ディーラーで営業事務を担当しています。来客対応や契約書、売上管理を通して、営業担当者のサポートに尽力し、店舗内で高く評価されてきました。しかし、バックオフィス業務の増加に伴い、直接お客様と接する環境で事務処理能力を向上させたいと考え、転職を決意しました。また、現職では短期的な売上目標の達成が重視され、社員のワークライフバランスが十分に考慮されていないことも転職理由のひとつです。
貴院では、新規の予約管理システムを導入し、医療事務員も積極的に患者と関わることによって患者満足度の向上を目指しているとお聞きしました。
私は現職の事務経験を活かしつつ、事務業務の効率化によって医療スタッフを支え、患者様一人ひとりへの丁寧な対応を通じて患者満足度の向上に努め、貴院の発展に貢献したいと考えて志望いたしました。
※自動車ディーラー営業事務職からクリニック医療事務職への転職
「社員を大切にしない」に関する私の転職体験
私も転職活動中の面接で、前職で社員を大切にしない点を話した経験があります。しかし、採用担当者には良い印象を与えませんでした。
社員を大切にしなかったという事実は、応募者の前職を知らない採用担当者にとって理解しづらく、単なる不満と受け取られがちです。
面接では、どれほどひどい職場であったかを述べるのではなく、前職の経験からどのようなキャリアを築きたいと考えているかを伝える方が大切です。
企業の採用担当者は、スキルや実績以上に、企業への定着性を重視します。入社後すぐに退職されると、採用コストが無駄になってしまうためです。
定着性をアピールするには、一貫したキャリア観を持った志望動機が肝心です。まずは、しっかりとした志望動機を持って採用担当者の信頼を得ることから始めてください。
信頼を得ることができれば、それが採用のメリットになります。「社員を大切にしない」という転職理由を伝えても受け入れられるでしょう。
転職成功テクニック
「社員を大切にしない」という転職理由について志望動機が完成したら、転職成功テクニックを活用してください。
私が倍率1000倍の転職成功時に駆使したテクニックです↓↓
若手向けの「中規模転職サイト」を利用
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「人柄」特化の転職エージェントを利用
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「家族のための転職」を面接でアピール
面接で「家族のために転職する」ことをアピールすれば信頼性と定着性を示すことができます。私も実践しました。
アピール方法は、以下の記事が参考になります↓↓
まとめ
以上、「社員を大切にしない」という転職理由を上手に伝える面接例文3選と、採用される志望動機の作成法について紹介しました。
・独自アンケート調査の結果、「社員を大切にしない」という転職理由の印象について、採用担当者のうち「どちらでもない」が46%、「悪い」が31%と回答。
・「社員を大切にしない」ことが転職理由である人の割合について、アンケート調査によれば14%、2位にランクしており、非常に多いと言える。
・「社員を大切にしない」という転職理由を伝えるデメリットは、協調性、問題解決力、定着性を疑われること。
・「社員を大切にしない」という転職理由は、キャリアアップを中心とした志望動機に加えて伝える。
・「社員を大切にしない」という転職理由を加えるため、自己分析で分かった強みをもとに志望動機を作成してください。
・「社員を大切にしない」という転職理由は、志望動機の転職理由に加えて述べる、前職が社員を大切にしない労働環境だと述べる、転職理由のひとつであることを述べることがポイント。
・転職成功テクニックを活用し、内定獲得を目指してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。