退職理由が「いじめ」のときの伝え方が分からない…
基本的にはキャリアアップが中心の志望動機を作成し、必要に応じて「いじめ」の事実も言い換えて伝えましょう。
前職の退職理由が職場の「いじめ」である場合、転職面接での伝え方に悩んでいませんか?実は私も職場いじめに遭った経験があります。
職場いじめの辛さは痛い程分かります。しかし、転職活動とは切り離して考える方が内定が決まりやすいのも現状です。
「いじめ」を退職理由にする場合、キャリアアップが中心の志望動機で採用担当者を納得させてから、いじめの事実は言い換える伝え方がベストです。
がっくん
中堅企業で平社員だったがっくんです。就職倍率1000倍(2024名エントリー、採用2名)の超ホワイト企業に転職できた経験をもとに、転職成功ノウハウを発信しています。
この記事では、「いじめ」が退職理由の場合の伝え方と、退職理由を含む志望動機例文3選を解説し、併せて採用される志望動機のつくり方を紹介します。
「退職理由がいじめ」である人の割合はどの程度?
退職理由の伝え方で、いじめ(本音)を挙げる人は少ない
「いじめ」など、人間関係が原因で退職する人の割合はどの程度なのか、ご紹介します。
リクナビNEXTの調査によると、本音の退職理由として「同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった」が13%で3位でした。
職場での人間関係が原因で退職している人が多いことが分かります。
しかし、直接的に「いじめ」という伝え方をしている人はさらに少ないと思われます。
退職理由の伝え方では、キャリアアップ(建前)がトップ
リクナビNEXTの退職理由の建前ランキングによると、「キャリアアップしたかった」が38%で圧倒的に1位となっています。
つまり、本音はいじめや人間関係が原因でも、多くの人がキャリアアップを退職理由として転職に成功しているわけです。
このように、実際の転職活動では本音と建前の使い分けが行われているのです。
・退職理由の伝え方:いじめ(本音)は少なく、キャリアアップ(建前)で転職成功する人が多い。
「退職理由がいじめ」という伝え方のデメリット
直接的に退職理由が「いじめ」という伝え方には、以下のような大きなデメリットがあります。
「自己中心的」な印象を与える
退職理由が「いじめ」という直接的な伝え方では、自己中心的な印象を与えるデメリットがあります。
実際は違ったとしても、「いじめ」という表現が被害意識を含んでいるため、自己中心的な印象を与えるわけです。
そのため、「いじめ」という言葉は避け、ビジネスの場にふさわしい表現に言い換えることをおすすめします。
私も採用担当者に退職理由を上手く伝えられず、ネガティブな印象だけを残してしまった経験があります。
企業に「定着」しない印象を与える
また、退職理由が「いじめ」という伝え方だと、企業に定着しない印象を与えるデメリットもあります。
前職の不満を強調しすぎると、入社しても同じ状況に置かれればすぐに転職してしまうのではないか?という不安を抱かせます。
このため、「いじめ」という前職への強い不満が感じられる退職理由だと、定着性を疑われるのです。
私も企業の採用担当者が、採用コストを抑えるために社員の定着率を重視していることを実感しました。
「問題解決力」が無い印象を与える
さらに、退職理由が「いじめ」という伝え方だと、応募者に問題解決力が無い印象を与えるデメリットがあります。
応募者がいじめに対して向き合い、解決しようとした姿勢が見えなければ、単に解決力がないと判断されるわけです。
いじめの事実に対してどのように振舞ったのか、具体的な解決策を添える方が良いでしょう。
私も仕事上の問題を解決する力について、多くの企業の面接で質問されました。
・「退職理由がいじめ」の伝え方のデメリット:自己中心的、企業に定着しない、問題解決力が無い印象を与える。
「退職理由がいじめ」を志望動機に含める伝え方
「いじめ」を退職理由にしたい場合、キャリアアップが中心の志望動機を用意し、いじめについては言い換える伝え方がベストです。
キャリアアップの志望動機を書けば、自己中心さや企業に定着しないデメリットを避けながら採用担当者の信頼を得られるからです。
この志望動機に、「いじめ」を言い換えながら加えることで、採用担当者に問題解決力を示すこともできます。
私もキャリアアップを中心に志望動機を作成することで、実際に複数企業で内定を獲得してきました。
・「退職理由がいじめ」⇒キャリアアップ中心の志望動機に言い換えて加える。
「退職理由がいじめ」を加える志望動機のつくり方(※重要)
退職理由が「いじめ(伝え方は言い換える)」を加えるため、基本となるキャリアアップ中心の志望動機作成法を紹介します。
志望動機には、面接官に刺さる「型」があります。しかし採用される志望動機に必要不可欠なことがあります。
採用したい志望動機は「自分の強みを理解している」こと
8割以上の採用担当者は「自分の強みを理解している志望動機」を求めると企業アンケート調査で分かりました。
つまり強みが反映されないと、採用される志望動機にはなりません。
半数以上の採用担当は自己分析しない応募者を採用しない
半数以上の採用担当者は「自己分析をしていない応募者」は採用しないと追加調査で答えました。また、9割が応募者が「自己分析済」かも見抜けます。
『自己分析』をしないと半数が即不採用になるわけです。自己分析ナシでは強みが理解できないからです。
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「退職理由がいじめ」の伝え方を含む志望動機例文
志望動機をつくる2つの方法をもとに、いじめ(伝え方は言い換える)が退職理由であることを含めた志望動機例文3選を紹介します。
退職理由である「いじめ」を言い換えて伝える方法は、以下を参考にしてください。
志望動機例文①(※退職理由が「いじめ」)
自己分析で判明した強み:状況適応力
私は不動産会社で賃貸仲介営業を担当しています。お客様のご予算や生活状況に応じた提案で信頼関係を築き、契約率向上に貢献してきました。しかし、物件の選択肢が限られている現職から、よりお客様のニーズに柔軟に応えられる環境で、さらに営業力を高めたいと思い、転職を決意しました。
また、現職は競争意識が強い企業風土のため、同僚間での意思疎通が難しい状況が続いていました。物件情報の共有など、積極的に協力しようと努めましたが改善には至らず、お客様を中心に考え、仲間意識を持ちながら働きたいと感じたことも、転職理由のひとつです。
貴社は、医療機器メーカーとして開発から製造までを一貫して行い、多様で高品質な医療機器を提供し続けている姿勢に大変感銘を受けました。
私はこれまでの営業経験を活かし、貴社の豊富な製品ラインナップの中から顧客のニーズに合った機器を提案し、ブランド価値の向上と新規契約獲得に努め、貴社の更なる発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※不動産会社営業職から医療機器メーカー営業職の転職
志望動機例文②(※退職理由が「いじめ」)
自己分析で判明した強み:協調性
私は旅行代理店でカウンター販売を担当しておりました。スタッフ同士で協力し、観光地や旅券の手配を行うことで売上に貢献してきました。しかし、分業化が進む中で、個々の販売利益のみを追求する前職から、職員が連携し顧客満足度を追求できる環境で接遇スキルをさらに磨きたいと思い、転職を決意しました。
た、前職では販売成績が思わしくない際に上司から厳しい叱責を受けるなど、利益追求型の風土が強い職場でした。接客を工夫して目標を達成しても評価が改善されず、厳しさがありながらも、正当に評価される企業文化を持つ職場環境で働きたいと感じたことも、転職理由のひとつです。
貴社ホテルは徹底した研修により高いレベルの接遇を実現し、フロントや客室係が協力して最高のホスピタリティを提供することを目指していると伺いました。
私は、前職で培った販売経験を活かし、スタッフと連携してお客様に最高の滞在体験を提供し、リピート利用率の向上を通じて貴社の発展に貢献したいと考え、志望いたしました。
※旅行代理店カウンター販売職からホテリエの転職
志望動機例文③(※退職理由が「いじめ」)
自己分析で判明した強み:サポート力
私は信用金庫で後方事務を担当しております。融資担当者が円滑に業務を進められるよう、書類の管理や確認などを通じてサポートしてきました。しかし、後方事務だけでなく、お客様と直接接する業務にも携わり、事務処理能力をさらに高めたいと考え、転職を決意しました。
また、現職では一方的な業務の押し付けが多い風土で仕事効率が低下していました。業務効率化のため事務ソフト導入を提案しても、受け入れられませんでした。そのため、社員同士が互いにサポートし合う文化の根付いた職場で働きたいと考えたことも、転職理由のひとつです。
貴社が、自動車ディーラーとして新規顧客だけでなく、既存顧客とも長期的な信頼関係を大切にする営業方針を取っている点に強く共感いたしました。
今までの事務経験を活かしながら、営業担当者を力強くサポートし、心地よい顧客対応を通じて貴社の顧客満足度向上と発展に貢献したいと強く願い、応募いたしました。
※信用金庫後方事務職から自動車ディーラー営業事務職の転職
「退職理由がいじめ」に関する私の転職活動体験談
直接的な退職理由ではありませんでしたが、私も退職を考えるほどの職場いじめを経験したことがあります。
わざと仕事を教えてもらえなかったり、陰口を叩かれたりしました。結局、その人物とは異動の結果関わることがなくなりました。
単に転職を繰り返すだけでは解決になりません。私の場合は、自分が本来持っている強みや適性を活かせる職場を探しました。
転職先で強みや適性を活かし、自分らしい働き方ができれば、職場いじめをするような人間に出会う確率も減らせるからです。
職場の人間関係には運が大きく影響しますが、少なからず転職の準備段階で自分にできることもあります。
当記事で解説したように、志望動機を固めつつ職場いじめの経験について伝え方を工夫することが、その第一歩と言えるでしょう。
転職成功テクニック
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まとめ
以上、「いじめ」が退職理由の場合の伝え方と退職理由を含む志望動機例文3選に加え、採用される志望動機のつくり方を解説しました。
・「退職理由がいじめ」である人(本音)は少なく、キャリアアップ(建前)で転職に成功する人が多い。
・「退職理由がいじめ」という伝え方のデメリットは、自己中心的、企業に定着しない、問題解決力が無い印象を与えること。
・「退職理由がいじめ」であることは、キャリアアップ中心の志望動機に言い換えて加える。
・「退職理由がいじめ」であることを加えるため、自己分析ツールで分かった強みをもとに志望動機を作成する。
・「退職理由がいじめ」であることを言い換える伝え方は、いじめは前職・現職の企業風土や文化に言い換える、いじめ(言い換え)の問題解決に努力した、いじめ(言い換え)は転職理由のひとつ、と伝えること。
・転職成功テクニックを実践して内定獲得に前進してください。
みなさんの転職成功を心から祈っております。